部屋の写真のソファだけを、ほかを崩さずAIで差し替えるには?

Mina
Mina

@minako_t ・ 1本

サムネイル

部屋の写真のソファだけをAIで替えるなら、「ソファだけを替えて。ソファ以外は一切変えないで」と、残すものを名前で並べて頼むのが効きました。Nano Banana 2.1と、ひとつ前のNano Banana 2に同じ一文を渡したところ、どちらも本棚や観葉植物はそのままで、ソファの色と形だけが替わりました。ただし「幅140cm」と書いても、ソファの大きさはほとんど変わりませんでした。

ソファを買ってから入らなかった、っていうのだけは避けたいんだよね。家具を買う前に、今の部屋に置いた姿を一度見ておきたいと思ったことはありませんか?

試したのはGemini API経由で、元の部屋は実在の部屋ではなく、AIで作った6畳ほどの1Kの見本の写真です。濃いグレーの3人掛けソファ、丸いローテーブル、ベージュのカーテン、本棚、観葉植物、ラグがある部屋を用意しました。

無料のGeminiで、Nano Banana 2.1は使えるのか?

いちばん気になるのはここだと思います。Googleの公式ヘルプを見ると、Geminiアプリで画像を編集するモデルとして出てくるのはNano Banana 2で、2.1の名前はまだ載っていません。2.1は有料プラン向けだと書いている記事もありますが、公式の文面では確かめられませんでした。

2.1そのものは、Googleの開発者向けモデルページで2026年10月の更新として公開されています。私はアプリでは試していないので、手元のGeminiでどのモデル名が出るか、画面で見てみてください。

アプリの回数には「1日何枚」という固定の数がありません。公式ヘルプによると、使った量で上限が決まり、週の上限に達するまでは5時間ごとにリセットされます。写真の編集は18歳以上が条件です。

ソファだけを替える頼み方は、残すものを全部書く

使った依頼文はこれです。2.1にも2にも、一字も変えずに渡しました。

この部屋の写真の、左の壁際にある濃いグレーのソファだけを、生成り色(オフホワイト)の布張りの2人掛けソファに替えてください。ソファ以外(壁、床、テーブル、マグカップ、カーテン、本棚、観葉植物、ラグ、光の当たり方、カメラの位置)は一切変えないでください。
左から元の部屋の写真、Nano Banana 2.1、Nano Banana 2でソファだけを生成り色に差し替えた結果

2.1は約19秒、2は約17秒で返ってきました。どちらもソファの色と形だけが替わって、カメラの位置、本棚、観葉植物、エアコン、マグカップは目で見て同じ場所に残っています。違ったのはソファのデザインで、2.1は座面の下に布のスカートが付いた形、2は脚が見える形でした。

2.1と2で、ほかを崩さない保ち方に目で見て分かる差はありませんでした。今回の写真で各1回ずつ試した範囲の話ですが、ソファの差し替えだけなら、Nano Banana 2でも同じ頼み方で足りるかもしれません。

「左の壁際にある」と場所まで書いたのには理由があります。2.1のモデルカードには、左右の位置を取り違えることがあると弱点が書かれているからです。替えたあとは、ソファが元の壁際にいるかを最初に見てください。

カーテンとラグも続けて替えると、部屋の写真は崩れる?

1回うまくいっても、何度も直すうちに部屋が別物になるのでは、と心配になりますよね。そこで、ソファを替えた写真のカーテンを替え、その写真のラグをさらに替えて、3回続けて編集しました。前の出力を、次の入力にしています。

ソファ、カーテン、ラグの順に3回続けて編集した結果。左から元の写真、Nano Banana 2.1、Nano Banana 2

2.1でも2でも、3回目までカメラの位置や本棚は保たれました。違いが出たのはラグの柄の向きで、ストライプが2.1では横、2では縦に近い斜めに描かれています。

目だけでは心もとないので、元の写真と同じ範囲の画素がどれだけ変わったかも計算しました。数字は0〜255の平均差で、小さいほど元のままです。

比べた場所
モデル
1回目
2回目
3回目
本棚
2.1
14.5
14.6
14.8
本棚
2
14.3
14.6
14.9
エアコン
2.1
5.6
5.4
5.8
エアコン
2
5.2
5.6
6.1

編集を重ねても、差はほとんど増えていません。0にならないのは、出力が画像全体を描き直したもので、元の写真と画素単位では一致しないためです。カーテンやラグの組み合わせを見比べる使い方なら、3回くらいは重ねても大丈夫そうです。

幅140cmのソファは、140cmで描かれたのか

ここが私のいちばん知りたかったところで、いちばん期待外れだったところです。「幅140cmの2人掛けソファ」「ローテーブルの直径は60cm」「大きさの比率が実際の寸法どおりになるように」と書いて頼みました。

結果は、2.1も2も、ソファはテーブルの2倍弱の幅でした。寸法を書かなかった1回目と比べても、大きさの違いは目で見て分かりません。そもそも1回目の「2人掛け」の依頼でも、元の3人掛けとほぼ同じ幅で描かれていました。

数字を書いても、元の写真でソファがあった場所に合わせた大きさで描かれる傾向に見えました。ピクセルで正確に測ったわけではありませんが、「この幅なら入るか」を判断する材料には向きません。

あなたが確かめたいのは色の相性ですか、それとも入るかどうかですか?前者ならこの方法で足ります。後者なら、次のやり方と組み合わせてください。

ソファを買う前のサイズ確認は、写真の外でやる

色や素材の雰囲気はAIの写真で見て、入るかどうかは床で測る、と分けるのが現実的だと思います。置きたい場所の幅と奥行きをメジャーで測って、マスキングテープで床に枠を貼るだけでも、通路がどれだけ残るかは分かります。

玄関ドアや廊下の幅、測ったことはありますか?部屋に置けても、そこまで運び込めなければ意味がないので、1Kならここも一緒に測っておきたいところです。

費用も書いておきます。APIで9回生成して、合計は約120円でした(1回あたり約12〜15円、1ドル150円で計算)。2.1はAPIで512pxの小さいサイズを指定すると「Image size 512px is not supported for this model」と断られたので、1K以上で頼む必要があります。

まずは手元の部屋の写真を1枚選んで、残したいものを全部並べた一文で、ソファだけ替えてみてください。気に入った色が見つかったら、次はメジャーの出番です。