遠くに住む兄と妹にも介護を頼みたい。AIに分担表と家族会議の進め方を考えてもらう

ちはる
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@chiharu_kaki ・ 1本

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親の介護を遠くのきょうだいにも頼むなら、電話や調べものなど離れていてもできる作業を、1人1つか2つ、「いつ・何を・どこまで」の形で渡すのが近道です。病院の予定表や薬の袋をAIに貼れば、その分担表と家族LINEの文面、家族会議の進め方まで作れます。

親の通院が増えると、付き添いも薬の受け取りも様子見も、近くに住む人のところへ寄ってきますよね。兄から「何かあったら言って」と言われても、何を言えばいいのか分からない。そのまま家族LINEを開いては閉じていませんか?

「何かあったら言って」では、介護の分担は動かない

たとえば、父が80歳で、兄は東京、妹は大阪に住んでいて、実家の近くにいるのは自分だけ、という家族を考えてみます。休みの申請も薬の受け取りも、気づけば近くにいる人の役目になっていきます。

頼めないのは、きょうだいが冷たいからではないんですよね。「何かあったら」という言葉は、何が起きたら、誰が、何をするのかが空欄のままです。言われた側も、空欄の申込書を渡されたようなもので、どこから書けばいいのか分かりません。

空欄を埋めるには、まず自分がやっていることを全部出します。全部自分でやっていると、何をやっているのか自分でも分からなくなるんですよね。紙に出してしまえば、離れていても頼める作業が混ざっているのが見えてきます。

遠くのきょうだいに頼める介護は、どんな作業?

介護の作業を、その場にいないとできない、離れていてもできる、家族以外に頼めるか相談したい、の3つに分けた図

作業を並べたら、次の3つに分けます。

  • その場にいないとできない(付き添い、見回り、薬の仕分けなど)
  • 離れていてもできる(電話、予約、調べもの、書類の下書きなど)
  • 家族以外に頼めそうか相談したい(介護保険のサービスや地域の見守りで代わりがきくかもしれないもの)

遠くのきょうだいに回すのは、2番目の「離れていてもできる」作業からです。近くにいる人が全部やる前提だと、遠くの人の出番は帰省のときだけになります。電話の時間帯や来られる頻度に合わせれば、東京でも大阪でも頼めることはあります。

量は、最初は1人1つか2つにしておきます。続けられるかを1か月見てから増やせば、頼む側も頼まれる側も気が重くなりにくいです。

AIに貼る材料は、手元にあるもので足りる

用意するのは次の7つです。親の状態、介護保険の状況、自分のこと、きょうだい一人ずつのこと、近所の手助け、家族LINEのふだんの雰囲気、手元の資料。手元の資料は、病院の予定表、薬の袋の記載、ここ1か月のメモのように、すでに家にあるもので足ります。

先月、病院に何回電話したかまでは、メモに残っていないことも多いです。その場合は、思い出せる範囲で書いておけば大丈夫です。きょうだいの欄には、書類仕事や調べものが得意、電話が苦にならない、といった得意なことも書いておくと、割り振りの手がかりになります。

介護の分担表と家族LINEの文面を作る依頼文

下の依頼文の【ここに書く】のところに、自分の家のことを差し込んでからAIに貼ります。手元の資料は貼れる分だけで大丈夫です。書き方に迷ったら、最後の「題材の例」を真似てみてください。例は架空の家族なので、自分の家のことを書き終えたら消してから貼ると、例と混ざりません。

親の通院や薬、見回りがきょうだいの一人に寄っています。いま誰が何をしているかを並べ、遠くのきょうだいにも頼める形の分担表にしてください。そのうえで、家族LINEで切り出すときに送る文面を送る順に並べ、続けて話し合う家族会議の進め方を作ってください。

# 入力
- 親の状態(年齢、住まい、通院、薬、最近気になること):【ここに書く】
- 介護保険の状況(申請したか、認定の結果、ケアマネジャーの有無):【ここに書く】
- 自分(住まいと実家までの距離、仕事の時間、休みの取りやすさ、いまやっていること):【ここに書く】
- きょうだい一人ずつ(住まい、仕事、連絡がつく時間帯、来られる頻度、家の事情):【ここに書く】
- 近所や外の手助け(見てくれている人、相談済みの窓口):【ここに書く】
- 家族LINEのふだんの雰囲気:【ここに書く】
- 手元の資料(病院の予定表、薬の袋の記載、ここ1か月のメモなど。貼れる分だけ):【ここに書く】

# 手順
1. 入力を読み、足りないことを最大5つまで質問してください。質問は1回にまとめ、答えをもらってから次へ進みます。
2. いま自分がやっていることを、作業ごとに1行ずつ書き出します。各行に「頻度」「1回の所要時間」「平日の日中にしかできないか」をつけます。分からないところは「?」のまま残し、推測で埋めないでください。
3. 各作業を次の3つに分けます。
   - その場にいないとできない(付き添い、見回り、薬の仕分けなど)
   - 離れていてもできる(電話、予約、調べもの、書類の下書き、お金の管理の確認など)
   - 家族以外に頼めそうか相談したい(介護保険のサービスや地域の見守りで代わりがきくかもしれないもの)
4. 離れていてもできる作業を、きょうだいの連絡がつく時間帯と来られる頻度に合わせて割り振ります。
5. 分担表を作ります。続けて、家族LINEに送る文面、家族会議の進め方の順に出してください。

# 判断基準
- 割り振りに迷ったら、相手が「いつ・何を・どこまで」やればいいか1行で分かるほうを選ぶ。「何かあったら」「できる範囲で」は使わない
- 近くにいる人が全部やる前提にせず、離れていてもできる作業から先にきょうだいへ回す
- 頼む量に迷ったら、最初は1人1つか2つにする。続けられるかを1か月見てから増やす
- 家族LINEの1通目は事実の共有だけにする。お願いは2通目以降、話し合いの場で出す
- 認定の結果が出ていない、ケアマネジャーがいないなど決まっていないことは「決まったら見直す」欄に入れ、いまは決めない

# 出力の形
1. 分担表: 列は「作業」「頻度」「担当」「メモ」の4列まで。担当が決まらない作業は「相談」と書く
2. 家族LINEの文面: 3通に分け、送る順に番号をつける。1通は120字以内。1通目は近況、2通目は困っていることを1つ、3通目は話す日の提案。責める言い方、「いつも私ばかり」のような比べる言い方は入れない
3. 家族会議の進め方: 30分の電話かビデオ通話を想定し、話す順番と目安の時間を箇条書きで。最後に「次に見直す日」を決める項目を入れる
4. 決まったら見直すこと: 箇条書きで3つまで

# やらないこと
- 病気の見立て、薬の飲み方や量の変更、介護度の予想はしない。体調や薬のことは主治医か薬剤師に聞く、と書くだけにする
- 費用の金額、介護保険でいくら使えるかなどの数字を作らない
- 相続、お金の管理の名義、成年後見など法律が絡む話は判断せず、専門家に相談する項目として残す
- どこに相談すればよいか分からないときは、親が住む市区町村の介護保険の窓口か、地域包括支援センターに聞く、と書く。電話番号や住所は書かない(自分で市区町村のサイトで調べてもらう)
- きょうだいの性格や気持ちを決めつけない

# 題材の例(架空の家族です)
- 父・正雄さん(80歳、地方都市で一人暮らし)。この夏に軽い脳梗塞で10日入院。退院後は内科に月2回、整形外科に月1回通院。薬は朝夕2回で6種類、院外薬局で2週間分ずつ受け取る。飲み忘れが週2〜3回。運転はやめた
- 要介護認定は9月末に申請、10月下旬に訪問調査の予定。結果はまだ。ケアマネジャーも未定。地域包括支援センターには未相談
- 長女(自分): 48歳、実家まで車で15分、平日9時〜17時勤務。付き添い、薬の受け取りと仕分け、週3回の夕方の見回り、ゴミ出しの確認、病院や市役所への電話をほぼ一人で。この3か月で有休を9日使った
- 兄: 52歳、東京の会社員。帰省は盆と正月。平日21時以降なら電話に出られる。「何かあったら言って」と言うが、具体的な依頼はまだしていない
- 妹: 45歳、大阪でパート、小学生の子が2人。月1回、週末に来られるかどうか
- 隣の佐藤さんが朝、新聞が取り込まれているかを見てくれている
- 家族LINE「実家」(3人)。ふだんは父の写真と季節の挨拶くらい

分担表より先に、AIは足りないことを聞いてくる

依頼文の最後にある架空の家族に、訪問調査の日付や、兄が書類仕事が得意なことなどを足した材料を貼ると、最初に返ってきたのは表より先に質問でした。妹に連絡がつく時間帯、付き添いで実際に何をしているか、兄の家の事情など、全部で5つです。

依頼文は、質問に答えてから次へ進む作りになっています。試したときは答えを返さずに先へ進めさせましたが、それでも分担表は出ました。自分の家で使うときは、分かる範囲で答えてから進めます。分からないものは「?」のまま残す決まりなので、分からないと答えてかまいません。

表は「作業」「頻度」「担当」「メモ」の4列で16行。担当の内訳は、長女が7つ、兄が2つ、隣の佐藤さんが1つで、決まらない5つは「相談」になっていました。

架空の家族の表で、兄に回った2つの作業

作業
頻度
担当
メモ
訪問調査で伝えることのメモの下書き
1回(10月27日まで)
兄
離れていてもできる。長女が気づいたこと(飲み忘れ、郵便が溜まる、廊下が暗い、右手のしびれ)を電話で伝え、お兄さんが1枚にまとめてLINEで送る
地域包括支援センターで相談できることの調べもの
1回(11月の第1週まで)
兄
離れていてもできる。お父さんが住む市区町村のサイトで、見守り・配食・薬の管理の手助けについて載っていることを調べ、LINEに箇条書きで送る。電話での相談そのものは平日日中なので担当は相談

材料には、兄は平日21時以降なら電話に出られることに加えて、書類仕事が得意だと足しておきました。それが「メモの下書き」と「調べもの」になって返ってきました。

個人的に一番いいなと思ったのは、2行目の最後です。調べものは兄に回しても、平日の日中にしかできない電話相談は押しつけず「相談」に残していました。いつ・何を・どこまでが1行で読めるので、これなら兄も動きやすいはずです。

所要時間が分からない行は、数字で埋めない

1回の所要時間が分からない作業は、「?」のまま残っていました。それらしい数字で埋めていないので、どこを自分で確かめればいいかが表を見て分かります。

きょうだいへの最初のLINEに、介護のお願いは入れない

家族LINEの文面を、近況、困っていることを1つ、話す日の提案の順に3通で送る流れ

文面は3通に分かれ、送る順に並んで出てきました。1通目は近況、2通目は困っていることを1つ、3通目は話す日の提案(10月20日か21日の21時から)です。字数は99字、87字、89字で、依頼文で決めた120字以内に収まっていました。

1. お父さんの近況です。7月の退院後、内科に月2回、整形外科に月1回通っています。薬は朝夕で6種類あり、最近は飲み忘れが週2〜3回あります。介護保険は9月に申請し、10月28日に市の訪問調査があります。 2. いま一番困っているのは、平日の通院の付き添いです。内科が第1・第3火曜の午前なので、毎回仕事を休んで行っています。ほかの用事も含めて、3人で分け方を相談できたらうれしいです。

1通目にお願いが入っていないのが、いいところです。いきなり「手伝って」が届くと、読む側は身構えます。先に事実だけを渡しておけば、2通目の困りごとも「そういう状況なら」と受け取ってもらいやすくなります。

「いつも私ばかり」と打ちかけて消したこと、ありませんか? 依頼文で責める言い方と比べる言い方を入れないと決めてあるので、3通のどこにもそういう言葉は出てきませんでした。

30分の家族会議で、きょうだいの分担はどこまで決める?

30分の家族会議を5つの時間帯に分け、最後に次に見直す日を決める進め方

家族会議の進め方は、30分の電話かビデオ通話を想定して、5分・5分・10分・5分・5分の5つに分かれていました。最後は、次に見直す日を決める項目です。

20〜25分: 家族以外に頼めそうか相談したい作業(見回り、薬の仕分け、灯油)を確認する。相談先が分からないので、お父さんが住む市区町村の介護保険の窓口か地域包括支援センターに聞く、誰がいつ電話するかを決める。佐藤さんへのお礼をどうするかも決める

見回りや薬の仕分けは、その場にいないとできない作業でもあり、外の手助けで代わりがきくかもしれない作業でもあります。

この時間で決めるのは、誰がいつ電話するかまでです。

30分で全部を決めなくても大丈夫です。1人1つか2つの担当と、次に見直す日が決まれば、その日の会議は十分だと思います。

決まらないことは、介護の分担表にそのまま残す

いま決められないことは、「決まったら見直す」欄に3つ入っていました。認定の結果とケアマネジャー、妹の都合、郵便物と費用の扱いです。認定が出る前に担当を固めても、結果しだいで組み直しになります。空けておくほうが話が早いです。

体調や薬、介護度、費用の数字について、AIは判断していません。どこに聞けばいいか分からないことは、市区町村の介護保険の窓口か地域包括支援センターに聞く、とだけ書いていました。体調や薬のことは主治医か薬剤師に聞く、というのも依頼文の「やらないこと」で決めてあります。地域包括支援センターは、市区町村が設置する高齢者の総合相談窓口です。電話番号は出てこないので、親が住む市区町村のサイトで調べます。

貼る前に材料を見直しておくと楽です

私が材料に足した訪問調査の日の曜日が、実際のカレンダーとずれていました。表の訪問調査の行にも同じ曜日がそのまま写っていたので、日付と曜日は貼る前にカレンダーと照らしておくと楽です。

もう1つは頻度の書き方です。「病院の予約変更」と「市役所への電話」を合わせて月3〜4回と書いたら、表では2行に分かれて、どちらも「月に数回(?)」になりました。頻度は作業ごとに分けて書いておくと、表の数字が崩れにくいです。

試したのはClaudeです。架空の家族の材料で1回通しただけで、実際の家族LINEや家族会議ではまだ使っていません。

まずは病院の予定表と薬の袋を1か所に集めて、ここ1か月のメモと一緒に貼るところから始めてみてください。