ハンドメイドの売れ残り、値下げか作るのをやめるかをAIで判定

コルク
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ハンドメイドの売れ残り、値下げするか作るのをやめるか、毎月迷っていない?商品ごとの売れ行きの数字をAIに貼って、売れた割合や作ってからの月数、直近2か月の動きなどを見る7つの基準で判定させれば、愛着に引っ張られにくくなる。「値下げ」「作るのをやめる」「そのまま売る」といった扱いと次にやることを、商品ごとに並べた表が返ってくる。その依頼文を、全文載せておく。

ハンドメイドの売れ残りを値下げできないのは、作ったものに愛着があるから

手作りの売れ残りを前にして手が止まるのは、数字が足りないからじゃないと思う。値下げしようと管理画面を開いて、値段の欄にカーソルを置く。何も打たずに閉じる。そんな月に心当たりがあるなら、理由は多分同じだ。材料を選んで、自分の手で形にしたものだから、値札を書き換えると自分の仕事まで安く見積もるような気がしてくる。作った数だけ愛着がわくから、値下げの線は先に決めておかないと無理なんだよな。

だから気持ちを消そうとはしない。気持ちは持ったまま、判断だけを先に書いた基準に預ける。

「AIに値段を決めさせるなんて、冷たくない?」と思うかもしれない。基準は依頼文に書いてあって、AIはそのとおりに当てはめるだけだ。合わないところは自分で書き換えられるから、最後に決めるのは自分になる。依頼文の書き出しにも、愛着で判断が鈍るから気持ちに寄せないでくれ、と書いてある。

値下げの前にそろえる、商品ごとの売れ行きの数字

売れ残りの判定に貼る数字の欄。作った数、売れた数、作ってからの月数、値段と原価、直近2か月の売れ数。空欄のままで貼れる

貼る数字は次の9項目。ネットショップの売上の記録と、自分の作業メモから拾える範囲でいい。9項目と聞くと多く感じるけど、書くのは1商品につき1行だけだ。

  • 商品名
  • 作った数
  • 売れた数
  • 作ってからの月数
  • 今の値段
  • 原価
  • 直近2か月に売れた数
  • 季節の影響(あれば)
  • 前回の扱い(あれば)

毎月きちんと拾いたいのは、直近2か月に売れた数だ。判定の基準は1番から7番まであって、3番、5番、6番、7番がこの数字で分かれる。ここだけは外せない。

1商品を1行で並べる

試したときは、こんな形で1行ずつ書いた。

長財布(黒)/作った12/売れた10/9か月/12,000円/原価4,500円/直近2か月 2/季節なし/前回なし
マフラーリング(茶)/作った6/売れた1/8か月/2,800円/原価700円/直近2か月 0/売れる時期は11月から/前回なし

季節ものは「売れる時期は11月から」のように、いつ売れ始めるかを書いておく。前回の扱いは、先月値下げしたなら「前回 値下げ」と書く。この1語は、あとで出てくる5番の条件で使う。

売れた数や原価が分からないときは、空のまま貼っていい

全部そろえてからじゃないと貼れない、と思うと腰が重くなる。でも、数えていない数字があっても、空のまま貼ればいい。試したのは売れた数と原価の2つで、「売れた(空)」「原価(空)」と書いて貼り、AIは空の欄を埋めなかった。依頼文にも、推測で埋めるなと書いてある。

ただ、直近2か月に売れた数だけは空にしない。売れていないなら0と書く。

売れ残りの扱いは、この依頼文でAIに決めてもらう

下の依頼文をまるごとコピーして、自分が使っているチャットのAIに貼る。「【ここに商品ごとの数字を貼る】」の行を消して、さっき並べた商品の行を入れれば準備は終わりだ。

月に1回、手作り品の売れ残りを見直しています。下に貼る商品ごとの数字を、ここに書いた基準だけで判定して、商品ごとの扱いと次にやることの一覧にしてください。私は愛着で判断が鈍るので、私の気持ちに寄せず、基準のとおりの結果がほしいです。

## 私の商品の前提
一点ものや少数生産です。大量在庫向けの回転率や発注点の計算は使わないでください。数字は月1回、自分で手で拾ったものなので、抜けている商品があります。

## 貼る数字
【ここに商品ごとの数字を貼る】
商品ごとに、分かる範囲で次を書いてあります。商品名、作った数、売れた数、作ってからの月数、今の値段、原価、直近2か月に売れた数、季節の影響(あれば)、前回の扱い(あれば)。

## 判定のしかた
商品ごとに、上から順に当てはめ、最初に当てはまったところで止めてください。

1. 作った数・売れた数・作ってからの月数のどれかが空 → 「保留」。判定に必要で空の項目を挙げる。
2. 作ってからの月数が3未満 → 「様子見」。
3. 直近2か月で2点以上売れた → 手元の残り(作った数から売れた数を引く)が1点以下なら「追加で作る候補」、2点以上なら「そのまま売る」。
4. 季節の影響があり、売れる時期が今から2か月以内に始まる → 「時期待ち」。この月は値下げしない。
5. 直近2か月が0点で、次のどちらかに当てはまる → 「作るのをやめる」。
   - 売れた割合(売れた数÷作った数)が3割未満で、作ってから6か月以上
   - 前回の扱いが「値下げ」だったのに、今回も直近2か月が0点
6. 直近2か月が0点で、作ってから3か月以上 → 「値下げ」。幅は今の値段の10%。下げた値段が原価を割る場合は、原価の金額までにとどめ、そう書く。原価が空なら10%の金額を示したうえで「原価を確かめてから」と添える。
7. どれにも当てはまらない(直近2か月に1点だけ、など) → 「そのまま売る」。

基準の数字(3、2、6、3割、10%)は私が変えると言うまで動かさないでください。

## 出力の形
最初に、判定ごとの件数を1行で。次に、次の並びで表を作ります。「作るのをやめる」「値下げ」「保留」「時期待ち・様子見」「追加で作る候補」「そのまま売る」の順です。

| 商品名 | 判定 | 理由 | 次にやること |

理由には、貼られた数字をそのまま引き、当てはまった番号を書いてください。次にやることは、その場で動ける1文にします(値下げなら新しい値段、保留なら拾う数字)。「作るのをやめる」の商品には、手元に残った分を値下げで出すか、まとめて売るか、手元に置くかの3択を1行添えてください。表の下に、保留の商品が来月までに拾う数字を一覧にします。

## やらないこと
- 貼られていない数字や事実を作らない。空の項目は空のまま扱い、推測で埋めない。
- 売れない理由(写真、説明文、デザインなど)を、根拠なしに言い切らない。
- 値下げ後にどれだけ売れるかを予測しない。
- 基準にない判定や、基準にない値下げ幅を出さない。迷う商品は、迷った理由を理由欄に書いて、基準に近い方を選ぶ。

## 形の見本(架空の革小物の店。数字も商品も作り話で、出力には使わない)
- 二つ折りカードケース(茶)/作った8/売れた2/5か月/3,800円/原価1,400円/直近2か月0/季節なし/前回なし → 6番で「値下げ」、3,420円。
- ミニキーホルダー(黒)/作った10/売れた9/7か月/1,200円/原価300円/直近2か月3/季節なし/前回なし → 3番で「追加で作る候補」(残り1点)。
- 手袋ケース/作った5/売れた0/2か月/原価は空 → 2番で「様子見」。原価は判定に使わないので保留にしない。

判定は1番から7番まで上から順に当てはめ、最初に当てはまったところで止まる。だから1つの商品に付く判定は1つ。試したときも「値下げもあり、やめるのもあり」という答えは出なかった。

末尾の形の見本は架空の店の例で、出力には使わないと書いてあるから、消さずに貼ったままでいい。

出てくる表は「作るのをやめる」から始まる並びで、先頭に来るぶん、後回しにしにくい。

架空の革小物11点で、売れ残りの判定表を出してみた

革小物11点が6つの扱いに分かれた図。作るのをやめる、値下げ、保留、時期待ちと様子見、追加で作る候補、そのまま売る

Claudeで試してみた。実際のハンドメイドショップの数字ではなく、架空の数字で革小物11点を用意し、売れた数が空の商品と原価が空の商品を1つずつ混ぜて、依頼文は直さずに1回流した。11点すべてに判定が付き、先頭に件数が1行で出た。

作るのをやめる 3件/値下げ 2件/保留 1件/時期待ち・様子見 2件(時期待ち1、様子見1)/追加で作る候補 1件/そのまま売る 2件(計11件)

この1行を見れば、まず何点が「作るのをやめる」に入ったかが分かる。実際の表は理由の欄がもっと長い。ここでは理由を止まった番号だけに、次にやることも短くして並べる。

商品名
判定
止まった番号
次にやること
コインケース(赤)
作るのをやめる
5番
新しく作るのを今月で止める。残り9点は3択から決める
キーケース(茶)
作るのをやめる
5番
新しく作るのを今月で止める。残り8点は3択から決める
スマホショルダー(黒)
作るのをやめる
5番
新しく作るのを今月で止める。残り4点は3択から決める
名刺入れ(緑)
値下げ
6番
4,500円を4,050円に下げて出す
カードケース(グレー)
値下げ
6番
4,200円を3,780円に下げて出す
ブックカバー(茶)
保留
1番
売れた数を数えて、来月の見直しで貼る
マフラーリング(茶)
時期待ち
4番
2,800円のまま置き、11月に入ってからの動きを来月拾う
手帳カバー(黒)
様子見
2番
今月は何も変えず、来月3か月になった数字を拾う
ミニ財布(キャメル)
追加で作る候補
3番
追加で作るかどうかを決める。残りは1点
長財布(黒)
そのまま売る
3番
12,000円のまま売る
ペンケース(青)
そのまま売る
7番
5,500円のまま売る

理由の欄には、貼った数字と当てはまった番号がそのまま書かれていた。迷いどころはカードケース(グレー)だ。作ってからちょうど3か月で、様子見か値下げかの境目にいる。AIはこう書いて値下げに進めていた。

2番は「3未満」なので、ちょうど3か月は当てはまらない(迷った点。基準の文言のとおり様子見にはしない)。

愛着があると、ここで「ちょうど3か月だし、あと少し待とうか」と言いたくなる。基準の文言のとおりに進めてくれる。頼む意味があるのは、こういう場面だ。

値下げの2点は、どちらも今の値段から10%を引いた金額で、原価を割らないかも確かめていた。カードケースなら「下げた値段3,780円は原価1,500円を割らない」と書いてある。値下げの幅を自分で考えなくて済むのは大きいと思う。

売れた数が空のブックカバー(茶)は「保留」になり、表の下に来月までに拾う数字が出た。

ブックカバー(茶):売れた数(作った5と、作ってからの3か月は記載あり)。数字が入ったら、1番を外して2番から当てはめ直す

表が出たら、上から1行ずつ「次にやること」をこなせばいい。値下げなら新しい値段まで書いてあるから、ショップの管理画面で打ち直す数字は迷わない。ただ、「作るのをやめる」と出た3点を、そのまま手放せという意味に読むのは早い。

売れ残りの判定が「作るのをやめる」だと、手元に残った分も手放すのか?

そうとは限らない。「作るのをやめる」は新しく作るのを止めるという判定で、手元の分を処分しろという意味じゃない。やめると出た3点には、残った分を値下げで出すか、まとめて売るか、手元に置くかの3択が1行ずつ添えられていた。

どれを選ぶかまでは、AIは言わない。ここは気持ちが入っていい場所だ。気に入っている色の分だけ手元に置いて、残りはまとめて出す、という分け方もできる。

コインケース(赤)が「やめる」に入った理由も見ておきたい。売れた割合は1割で、作ってから11か月。さらに前回値下げしたのに、今回も直近2か月が0点。5番の二つの条件の両方に当てはまっていた。

もう一方の条件が見るのが、前回の扱いだ。前回が「値下げ」で今回も直近2か月が0点なら、もう一度値下げに回さず「やめる」へ進む。値下げを何か月も繰り返して、値段だけがずるずる下がっていくのを止める仕組みだ。

原価が空のスマホショルダー(黒)も、そのまま「作るのをやめる」になった。原価を使うのは値下げの6番だけで、その手前の5番で止まったから、保留にはならなかった。

確かめた範囲と、売れ残りの判定を使う前の注意

確かめたのは、Claudeに架空の数字の11点を1回流しただけだ。他のAIでは試していない。値下げしたあとに実際に売れるかも試していない。数字が何か所も欠けた場合の動きは、今回は欠けが2か所だけだったので分からない。直近2か月の欄が空のときの決まりは依頼文に無く、その動きも試していない。

時期待ちの判定は、今日の日付に左右される。マフラーリング(茶)の理由で、AIは「今日を2026年10月17日として」と、貼っていない日付を前提に置いたと断っていた。数字の上に今日の日付を1行書き足せば足りるはずだが、その形は試していない。出てきた時期の判定は、自分でも確かめてほしい。

基準の数字(3、2、6、3割、10%)は依頼文に固定してある。値下げの幅を10%にするか、作ってから何か月で見切るかは、作るものによって違うはずだ。自分の商品に合わないと思ったら、依頼文の数字を書き換えてから使ってほしい。書き換えるのは、2番の「3未満」、5番の「3割」と「6か月」、6番の「3か月」と「10%」。6番の「10%」は2か所ある。判定の基準の最後にある「基準の数字(3、2、6、3割、10%)」の括弧の中も、書き換えた数字に合わせる。直近の2か月を変えるなら、「直近2か月」と書いた箇所を全部そろえる。2は他にも、3番の「2点以上」と4番の「2か月以内」にある。

売れない理由も、この表からは分からない。写真や説明文のせいだと根拠なしに言い切らないよう依頼文で頼んであるので、そこは自分の目で見直すことになる。

まずは売れ残っている商品を5点だけ1行ずつ書き出して、貼ってみてほしい。全部の商品をそろえてから始めなくていい。