Claude Haiku 5.5の料金、問い合わせ返信の月額はいくら下がる?

モクレ
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「Haikuが安くなったらしいけど、うちだといくら変わるの?」と聞かれて、答えに詰まったことはないでしょうか。2026年10月7日に出たClaude Haiku 5.5の料金で問い合わせ返信などの月額を計算し直すと、旧Haiku 4.5の約348円が約45円になります。差は月300円ほどで、速報の「75%安い」「90%安い」から想像するより小さな金額なんです。

Haiku 5.5の値下げ幅が、記事によって75%と90%に分かれる理由

AIの料金は、送った文章と返ってきた文章の量で決まります。その量を数える単位をトークンと呼び、単価は100万トークンあたりで決められています。75%と90%はどちらも誤りではなく、比べている条件が違います。比べる相手は、どちらも旧モデルのHaiku 4.5です。

90%は定価どうしの比較です。Haiku 4.5は100万トークンあたり入力1ドル、出力5ドル。Haiku 5.5は1回の依頼が10万トークン以下なら入力0.10ドル、出力0.50ドルなので、ちょうど9割引きになります。

75%のほうは、Anthropicの発表にある平均の数字です。発表では、10万トークンを超える依頼の値下げは5割にとどまるとしたうえで、平均すると約75%安く動かせると書いています。

もう1つ見落としやすいのが、文章の数え方の変化です。公式ドキュメントによると、Haiku 5.5では同じ文章が旧Haiku 4.5より約30%多いトークンとして数えられます。単価が9割下がっても数える量が1.3倍になるので、次の試算では削減率が約87%になりました。

数字
何と何を比べたか
90%
10万トークン以下の定価。Haiku 4.5との比較
75%
Anthropic発表の平均値。Haiku 4.5との比較
87%
この記事の試算。トークンが1.3倍になる分を入れた値

院長に伝えるなら、自分の件数で計算した87%のほうが説明しやすいですね。問い合わせ返信のような短い依頼は、10万トークンにまず届かないからです。

問い合わせ返信1件の料金は、約0.1円

1件の中身を次のように仮置きしました。毎回同じ注意書きや返信ルールを書いた指示文が2,500トークン、問い合わせ本文が300トークン、AIが書く返信の下書きが500トークンです。件数も文字量も実測ではなく、計算のための仮の値です。

この前提で、公式の単価から手元のPythonで1件あたりを計算しました。1ドル150円、Haiku 5.5・Sonnet 5.5・Opus 5.5はトークン1.3倍で換算しています。キャッシュやバッチの割引は入れていません。

モデル
問い合わせ1件
Haiku 4.5(旧)
約0.80円
Haiku 5.5
約0.10円
Sonnet 5.5
約2.07円
Opus 5.5
約4.13円

Haiku 5.5なら、1円で返信の下書きが10件ほど作れる計算です。結局、1件いくらなのかが分かれば院長にも説明できるんです。

あなたの職場には、1か月に何件くらい問い合わせが届いているでしょうか?件数に0.1円を掛ければ、おおよその月額が出ます。

Haiku 5.5に替えた月額、差は約300円

問い合わせ以外の事務も足してみます。日報の要約を月110件(5人×22日)、請求書の読み取りを月80件と仮置きしました。1件あたり、日報は入力2,000・出力300トークン、請求書は入力2,300・出力400トークンです(どちらも旧Haikuでの数え方)。

業務
件数/月
Haiku 4.5(旧)
Haiku 5.5
問い合わせ返信の下書き
300件
約238円
約31円
日報の要約
110件
約58円
約8円
請求書の読み取り
80件
約52円
約7円
合計
490件
約348円
約45円

差額は月約300円です。率では87%減でも、もとの旧Haikuが月348円なので、浮くのは缶コーヒー2本分ほどになります。

「それなら替えなくてもいいのでは?」と思いますよね。金額だけ見ればそのとおりで、Haiku 5.5の良さは節約額より、件数が増えても月額がほとんど動かないところにあります。問い合わせが3倍の900件になっても、問い合わせ分は約93円です。

さらに下げる方法もあります。毎回同じ指示文は、キャッシュという仕組みを使うと2回目以降の読み込みが入力単価の1割で済みます。急がない処理をまとめて送るバッチなら入力も出力も半額ですが、すぐ返したい問い合わせより、翌日でも困らない日報や請求書に向いています。

気をつけたいのは、1回の依頼が10万トークンを超えたときです。Haiku 5.5だけは、そこで単価が5倍に上がります。1件が数千トークンの使い方なら届きませんが、長い資料を毎回丸ごと貼る使い方は避けたほうが安心です。

Sonnet 5.5や他社の小型モデルと料金を並べると

同じ3つの業務を、上位モデルと他社の小型モデルでも計算しました。他社はトークンの数え方が違うので、旧Haikuと同じトークン数で置いた目安です。

モデル
月額(3業務の合計)
OpenAI gpt-6-luna
約35円
Claude Haiku 5.5
約45円
Google Gemini 3.5 Flash-Lite
約137円
OpenAI gpt-5.4-mini
約285円
Claude Haiku 4.5(旧)
約348円
Claude Sonnet 5.5
約904円
Claude Opus 5.5
約1,809円

単価の出典は、OpenAIの料金表、Gemini APIの料金表、Claudeの料金表です(2026年10月12日時点)。

Haiku 5.5の単価は、gpt-6-lunaとまったく同じです。表でgpt-6-lunaが安く見えるのは、こちらはトークンを1.3倍していないためで、「Haiku 5.5がいちばん安い」とは言えません。同じ価格帯の1つ、と説明するのが正確です。

Sonnet 5.5にすると月約900円で、Haiku 5.5の約20倍になります。返信の質の差は、料金表からは分かりません。個人情報を消した過去の問い合わせを数件用意して、両方に下書きを書かせて読み比べると判断しやすくなります。月900円を払うだけの差があるかどうか、あなたならどう判断するでしょうか?

claude.aiのHaiku 5.5とAPIの料金は、請求が別

ここまでの円の計算は、AIを問い合わせフォームなどの仕組みに組み込み、使った分だけ払う「API」の話です。claude.aiのチャット画面で人が下書きを頼む使い方は、無料プランか月額の有料プランで使うもので、この従量の料金とは別の請求になります。

公式ページによると、Haiku 5.5はFree・Pro・Max・Team・Enterpriseのどのプランでもclaude.aiで選べます。公式ヘルプでは、有料プランとAPIは別々に請求され、MaxとTeamには毎月APIのクレジットが付くと案内されています。

説明のときに混ざりやすいのが、「月額プランに入っているから、自動返信もその中でできる」という思い込みです。チャットで人が頼むなら月額プラン、仕組みに組み込んで自動で回すならAPIの従量、と分けて伝えると誤解が減ります。

あなたが考えているのは、どちらの使い方でしょうか?

Haiku 5.5の月額を、院長に見せる1枚の表

説明用のひな形です。数字は仮置きのままなので、自分の件数に差し替えて使ってください。

項目
記入例
使い方
APIで問い合わせ返信の下書きを作る
月の件数
300件
1件の料金
約0.10円(Haiku 5.5、1ドル150円)
月額の目安
約31円(旧Haiku 4.5なら約238円)
月の上限額
例: 1,000円
送る前に読む人
受付の担当者
入力しないもの
患者さんの氏名、連絡先、症状

差額が月300円なら、話し合うべきは表の下半分だと私は考えています。AIが書くのはあくまで下書きです。誰が読んでから送るのか、何を入れないのかを先に決めておけば、あとは上限額を添えるだけで説明の材料がそろいます。

先月の問い合わせ件数に0.1円を掛ければ、院長に出す最初の数字ができますね。円の金額は1ドル150円で置いた試算なので、為替で動くことも一言添えておくと安心です。