Talorysで、月0円の自分専用AIアシスタントは作れるか?

のぶお
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@nobu1971 ・ 1本

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月額のAIサブスクを、これ以上増やしたくないと思っていませんか? Talorysは自分のCloudflareアカウントに1コマンドで入る1人用のAIアシスタントで、Workers AIの無料枠1日10,000 Neuronsに対し、試算ではおよそ140〜540往復ぶんになります。ただし作者自身が「無制限に無料ではない」と書いているので、月0円で済むかは使い方で決まります。

月0円は、Talorysの作者も約束していない

Talorysでできるのは、チャット、記憶、タスク、メモ、リマインダーなどです。導入は npx create-talorys@latest の1行で、Node.js 22以上が要ります。中身はCloudflareのPages、Workers、Durable Objects(SQLite版)、Workers AIの組み合わせで、R2やD1、KVのような部品は作りません。

READMEには「Workers Freeプランに収まるよう設計したが、unlimited freeではない」とはっきり書いてあります。有料プランのアカウントに入れた場合は、無料枠を超えた分がCloudflareから請求されます。リポジトリの作成は2026年10月10日、インストーラーの最新版は0.1.5で、出たばかりの初期版です。

「0円です」と言い切る道具より、どこで0円が崩れるかを先に書いてくれる道具のほうが、私は信用できるんだよね。

Cloudflare無料枠の天井は5か所ある

Talorysが止まるとしたら、どの枠からでしょうか? Cloudflareの料金ページとTalorysの既定値を並べると、次のとおりです。

天井
1日の上限
メモ
Workers AIのNeurons
10,000
超えるとその日のAIはエラー
Workers・Pages Functionsのリクエスト
合わせて100,000回
画面の静的な配信は数えない
Durable Objectsの行書き込み
100,000行
setAlarm() 1回で1行
Durable Objectsの実行時間
13,000 GB-s
足りるかはダッシュボードで見る
Talorys自前のAI呼び出し上限
200回
設定で変えられる

Workers AIとDurable Objectsの枠は、毎日0時(UTC)に戻ります。日本時間なら朝9時です。

よくできているのは、AIの枠が尽きたときの動きです。READMEによると、チャットに案内が出て翌日のリセットまで止まるだけで、タスク、メモ、記憶、リマインダーは動き続けます。

Workers AIの無料枠で何往復できるか、公式単価から試算

Talorysが使うモデルは @cf/zai-org/glm-4.7-flash です。単価は入力100万トークンで5,500 Neurons、出力100万トークンで36,400 Neuronsなので、出力は入力の約6.6倍高くつきます。これを1往復に当てはめたのが下の表で、実測ではなく試算です。

1往復の中身
入力トークン
出力トークン
消費Neurons
10,000で
短いやりとり
2,000
200
約18
約540回
ふつうの相談
3,500
400
約34
約295回
Talorysの既定上限いっぱい
6,000
1,024
約70
約140回

タスク登録のようにツールを呼ぶ往復では、1回の質問でモデルが複数回呼ばれることがあり、その分だけ回数は減ります。Talorysの既定は、出力1,024トークン、文脈6,000トークン、1リクエストの反復4回までです。

ふつうの相談なら、先に来るのはTalorys自前の200回のほうです。200回×約34で約6,800 Neuronsなので、10,000には届きません。長い返事を何度も頼むと、今度はNeuronsが先に尽きます。

あなたは1日に、AIへ何回くらい話しかけていますか? 数十回なら、試算のうえでは無料枠に余裕があります。ただしTalorysの利用量画面はあくまで推定値で、正確な消費と残りの枠はCloudflareのダッシュボードでしか分かりません。

Talorysの日本語は、手元のモックでは分からなかった

Cloudflareにはつながず、使い捨てのコンテナ(node:22-bookworm)で開発モードを起動してみました。npm ci は約9.6秒、npm run dev で3つのプロセスが60秒以内に立ち上がりました。

起動ログを見ると、Durable Objectsは手元で動く一方、AIは「not supported」の扱いです。wranglerは「AIはローカル開発でも本物のCloudflareを呼ぶので料金がかかりうる」と警告を出しました。なので、モデルを呼ばないモックで画面とAPIの流れを確かめています。

英語で「Add a task to buy oil for the snowblower tomorrow」と送ると、タスクが1件増えました。ただ期日は空のままです。日本語で「明日、灯油を買うタスクを追加して」と送ると、モックは入力をそのまま返して「Connect Workers AI for real answers」と案内しただけで、タスクは増えませんでした。

日本語で「明後日の朝」と頼めるかが、一番気になるところですよね。公式のモデルページは「100以上の言語」と書くだけで、日本語の名前は出てきません。ここはWorkers AIにつないで確かめるしかない部分です。

Talorysのリマインダーは、どこに届くのか

リマインダーはDurable Objectsのアラームで動きます。READMEに書かれている届け先は、アプリ内の通知センターです。スマホのプッシュやメールへの通知は、READMEには書かれていません。

もう1つ、手元の設定APIで見たタイムゾーンの既定値は UTC でした。そのままだと日本時間と9時間ずれます。READMEのトラブルシューティングにも、時刻がずれたら設定のGeneralにあるTimezoneを直すようにと書かれています。

通知が飛んでこないリマインダーで、ふだんの用は足りるでしょうか? 毎朝アプリを開く習慣があるなら十分です。「15時に電話」のように、その時刻に知らせてほしい用途には向きません。

止まったとき、Talorysは自分で直せるか

月いくらかと同じくらい、止まったときに自分で戻せるかが気になります。READMEには診断の doctor、状態確認の status、更新の update、パスワード再設定の reset-password のサブコマンドが並んでいます。データは talorys-backup.json に書き出せて、読み込むと検証してから統合されます。これらのコマンドは試せていないので、公式の説明によるものです。

気をつけたいのは、Cloudflare側の都合で無料の範囲が変わることです。2026年7月28日には、kimi-k2.6、kimi-k2.7-code、glm-5.2 の3モデルがFreeプランで使えなくなりました。glm-4.7-flash は今のところFreeで使えますが、外れたらチャットが止まります。それでもタスクとリマインダーが残る作りなのは救いです。

月0円で収まるTalorysの使い方

請求が発生するのは、有料プランのアカウントに入れたときです。有料プランは最低でも月5ドル(約750円)で、無料枠を超えたNeuronsは1,000ごとに0.011ドル(約1.7円)かかります。Freeプランのままなら、枠を超えた分は請求されずにエラーになります。

Freeプランのアカウントに入れておけば、Workers AIやDurable Objectsの使用量で毎月の請求が増える道はありません。あなたのCloudflareアカウントは、Freeプランのままでしょうか?

始めるなら、デプロイしたらまずタイムゾーンを Asia/Tokyo に変えて、最初の1週間だけダッシュボードでNeuronsの減り方を見ておくと安心です。止まっても翌朝9時に戻り、その間もタスクは消えない。月0円のアシスタントなら、それで十分だね。