OpusのかわりにSonnet 5.5で足りる、会社員の仕事5選

千賀
千賀

@chika_s ・ 1本

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月3,000円ほど(20ドル)のClaude Proで、モデルを毎回Opusにしていませんか? OpusのかわりにSonnet 5.5で足りる仕事は、会社員の毎日の業務にかなり混ざっています。どれを替えるかは、速さや性能より「間違えたときのやり直しの手間」で決めると迷いません。

Sonnet 5.5に替えるかは、やり直しの手間で決めます

Sonnet 5.5は2026年9月28日に公開されたモデルです。Anthropicは得意分野を、範囲のはっきりした日常の仕事と、文書・スライド・表計算の作成だと説明しています。判断を長く積み重ねる複雑な仕事については、Opus 5.5のほうがはっきり上だとも書いています。

実務の知識労働を測る指標(GDPval-AA)では、Sonnet 5.5が1844、Opus 5.5が1846でした。前のSonnet 5は1449なので、差はほぼ消えています。数字だけ見ると、どの仕事も替えて同じに思えますよね。

ただ、平均で並んでいても、外れたときの痛さは仕事ごとに違うんですよね。私が替える前に確かめるのは、間違いに使う前に気づけるか、直すのが文章の差し替えで済むか、社外に出る前に止まるか、の3点です。全部当てはまれば、Sonnet 5.5で足ります。

あなたが毎日Opusに頼んでいる仕事のうち、送る前に自分で読み返すものはいくつありますか? Proなら同じ画面でOpusとSonnetを選び分けられるので、替えて困ったら戻せば済みます。

Sonnet 5.5で足りる会社員の仕事5選

やり直しが軽い順に並べました。下に行くほど、確かめる手間が増えます。

1. 取引先へのメール返信の下書き

納期の回答や、見積を送るときの添え状のように、型が決まった返信です。下書きは送る前に必ず自分で読むので、言い回しがおかしくてもそこで止まります。直すのも1文の書き換えで済みます。

社名の正式表記や、いつも使う結びの言葉は、設定にあるClaudeへの指示欄(英語表示では「Instructions for Claude」)に書いておけます。全部の会話に効く設定なので、モデルを替えても同じ前提から書き始めてもらえます。

金額と納期の数字だけは、どのモデルの下書きでも元のメールと照らしてから送ります。

2. 社内向けの案内文や手順書の清書

箇条書きのメモを、締め日のお知らせや受発注システムの入力手順にまとめ直す仕事です。公式が得意と書いている「文書の作成」に当たります。読むのは同僚なので、分かりにくい箇所は聞き返してもらえますし、直すのも差し替えるだけです。

長めの文書は「アーティファクト」として会話の横に開くので、その場で手を入れて共有までできます。使うには、設定の機能の項目(英語表示では「Capabilities」)で、コード実行とファイル作成をオンにしておきます。

3. 長い社内通知や資料の要約

規程の改定通知や、取引先から届いた長い案内の要約です。原文が手元にあるので、気になった箇所は元に戻って確かめられます。

困るのは、要約から抜け落ちた項目は、読んでも抜けたことに気づけない点です。要約は「どこから読むかを決める地図」として使い、期限と金額は原文で探す。この使い方なら、外れても損は小さく済みます。

毎月同じ形式で届く通知は、プロジェクトにまとめておくと楽です。プロジェクトに入れた資料と指示は、その中のすべての会話で使われるので、毎回説明し直す手間が減ります。無料プランでも5つまで作れます。

4. 見積や受注表の整形

品名の表記ゆれをそろえる、列を並べ替える、取引先ごとに集計する、といった仕事です。Excelのファイルを渡すには、ここでも設定でコード実行とファイル作成をオンにします。Claudeは結果を .xlsx で返せるので、そのままダウンロードして使えます。元のファイルを残しておけば、やり直しは頼み直すだけです。

怖いのは、見た目で区別がつかない揺れです。fyveの比較記事では、郵便番号の書式をそろえるプログラムをSonnet 5.5に書かせたところ、12回中2回、全角のマイナス記号を変換し損ねています(Opus 5.5は6回とも成功)。整形が終わったら行数と合計金額を元の表と比べ、品番や郵便番号の列は並べ替えて浮いた行がないかも見ておくと安心です。

5. グラフやスキャンした書類の読み取り

取引先の資料に載ったグラフや、FAXで届いた注文書のスキャンから数字を拾う仕事です。グラフの読み取りを測る指標(Chartography)で、Sonnet 5.5は61.6%でした。前のSonnet 5の15.6%から大きく伸びて、Opus 5.5の64.4%との差は3ポイント弱です。

それでも最後に置いたのは、読み違えた数字が見積や発注にそのまま入るからです。読み取った数字を元の紙と1行ずつ突き合わせる時間が取れるなら、Sonnet 5.5で足ります。突き合わせを省きたくなる量の日は、どちらのモデルでも危ないと考えています。

画像はJPEG、PNG、GIF、WebPを渡せます。PDFは100ページまでなら、文字だけでなく図やグラフも読んでくれます。

間違いが社外に出る仕事は、Opus 5.5のままにしています

替えない仕事もあります。1つは、取引条件や契約書の条項を読んで「この条件で受けていいか」を考える仕事です。読み違いに気づくのが請求の段階になりやすく、そのころには取引先とのやり取りが進んでいます。

もう1つは、前提を並べて考え続ける相談です。値上げの要請にどう返すかを、複数の取引先の事情を見比べながら詰めていく依頼が典型です。公式が「Opus 5.5のほうがはっきり上」とした、判断を長く積み重ねる仕事にそのまま重なります。

あなたの仕事で、間違いに最初に気づくのが取引先だったものはどれでしょうか? そこがOpusに残しておく候補です。

Sonnet 5.5とOpus 5.5で迷う依頼は、同じ文面で見比べる

判断がつかない依頼は、同じ文面を両方に流して並べるのがいちばん早いです。モデルは、送信ボタンの横にあるモデル名から切り替えます。

比べる前に、答える前にどれだけ考えるかの設定(effort)を見ておきます。Claudeのアプリでは、Sonnet 5.5の既定はMediumです。答えが物足りないと感じたら、モデル名をクリックして「Effort」からHighに上げ、もう一度比べてください。Highは丁寧になる分、時間がかかり、利用上限にも早く届きます。

並べてみて違いが言い回しの好み程度なら、Sonnet 5.5に替えて大丈夫です。数字や条件の読み方で差が出たら、その仕事はOpusに戻します。

モデル選びで迷ったら、性能表より先に「この仕事で間違えたら、誰が最初に気づくか」を考えてみてください。答えが自分なら、Sonnet 5.5で足ります。