事務の経験をオンライン秘書の副業にする、AIに応募の一式を作らせて実績0件から始める

ペチカ
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クラウドワークスの「オンライン秘書」募集は72件。そのうち新着50件の一覧と、本文を開いた数件から見ると、実態に近いのは時給1,000〜2,000円、月4〜8万円の帯です。手数料を引くと、時給1,500円で1時間あたり1,287円が手元に残る計算です。オンライン秘書の副業は、事務の経験だけ、実績0件でも、応募の一式をAIでそろえて始められます。

応募の一式とは、応募文、見積もり、最初の1週間の進め方、作業の見本(予定調整の文面や比較表)の4つです。募集1件を選んでこれをAIで作り、依頼主の立場に立たせた別のAIに採点させ、指摘を直すところまで試しました(採点は2回)。自分の募集に変えて使えるように、手順とひな形は有料エリアに入れました。

募集72件のうち50件を見て分かった、オンライン秘書の時給と月の収入

見たのは、仕事を出す側の募集(クラウドワークス)と、売る側の出品(ココナラ)の公開ページです。ログインはしていません。

見た先
件数
価格の幅
動いている目安
調べた日
クラウドワークス
募集中72件(新着順の1ページ目50件を記録)
固定1〜3万円が18件、固定10〜15万円が10件、時間単価1,000〜2,000円が5件ほか
応募数の中央値16人(2〜125人)
2026-10-15
ココナラ
出品1,369件
月額1〜3万円、お試し・単発3,000〜5,000円
読んだ3件の販売実績85、21、16
2026-10-15

ココナラのカードに出る( )の数字は、評価の数ではなく販売実績です。

募集人数を超えて契約していた4件のうち3件は、会社が時給で人を集める募集でした。時給1,280円×週16時間で月約82,000円、といった組み立てです。逆に応募が4人と少なかったのは、依頼内容が具体的で、応募者に見積もりを求める個人の募集でした。

ココナラは、上位の出品から月額とお試しの形が違う3件を選んで読みました。時給に直すと1,250円、3,000円、2,500円。2件は「何でもやります」に近い業務の列挙で、3件とも作業の手順書や報告の型は見せていません。

オンライン秘書の募集は、一覧に10万円とあっても本文は時給1,000円台でした

記事の画像

一覧で「固定10〜15万円」と出ていた募集を開くと、本文には「時給換算で1,000〜1,800円を目安」「月額では、稼働量によって30,000〜200,000円ほど」とありました。固定報酬の金額は契約1件あたりの目安で、月額とは限りません。この価格帯の10件は文面の組み立てがよく似ていて、10件とも契約0人でした。これだけで悪い募集とは決められません。応募の前に確かめる項目が多い、ということです。

逆向きのずれもあります。今回の題材にした募集は「時間単価制 1,000〜1,500円」の表示なのに、タイトルは「月20-50時間 4-8万円」。4万円を20時間で割ると時給2,000円で、表示と合いません。

一覧の金額、そのまま信じて応募先を選んでいませんか?

募集の本文を、AIに時給へ直させる

この確かめ方は、手元ですぐ試せます。

  1. クラウドワークスで「オンライン秘書」を新着順に出し、気になる募集の本文をコピーする
  2. 下の指示の { } に貼り、AIのチャットに送る(試したのはClaudeです)
  3. 返ってきた表の「時給に直すと」の行と、最後の「応募する/質問してから決める/見送る」を見る

試したときの指示文そのままです。募集文の欄に貼る募集は、自分で選んでください。

あなたは在宅の仕事の募集を読み慣れた事務担当者です。下の募集文を読んで、応募する前に確かめることを表にしてください。

1. 時給に直すといくらか(金額と時間が書いてあれば計算する。書いていなければ「書いていない」)
2. 頼まれる仕事の範囲(具体的に書いてあるもの/あいまいなもの)
3. 稼働の条件(曜日・時間帯・返信の速さ)
4. 次の3つに当たりそうな文があるか。あれば本文から引用する
   a. サービスの外での連絡先の交換や、直接契約に誘う
   b. 応募者にお金を払わせる(教材・講座・登録料・商品の購入)
   c. 書いてある仕事と別のものへの勧誘
5. 応募する前に、メッセージで聞いておく質問を3つ

最後に「応募する/質問してから決める/見送る」のどれかと、理由を1行で書いてください。
本文に書いてあることだけで判断し、書いていないことを推測で埋めないでください。

募集文:
{募集文を貼る}

題材の募集を貼ったときは、表にこの1行が返ってきました。

4万円÷20時間=2,000円、8万円÷50時間=1,600円。時間単価の表記(1,000〜1,500円)と合わない

2つの募集で試し、判定は2つとも「質問してから決める」でした。食い違いがそのまま応募前の質問になるのが助かるところです。

手数料を引くと手元にいくら残るか

クラウドワークスの手数料は、契約金額の10万円以下の部分が20%です。公式の計算例では、税抜10,000円の契約で受け取りは8,580円(手数料のページ)。ここから、受け取り(税込)=契約金額(税抜)×0.858 で計算しました。時間単価制は1週を1単位として計算されます。

時間
契約(税抜)
受け取り(税込)
1時間あたり
お試し(時給1,500円)
10
15,000円
12,870円
1,287円
おすすめ(時給1,500円)
28
42,000円
36,036円
1,287円
上限(時給1,500円)
32
48,000円
41,184円
1,287円
時給1,000円で28時間
28
28,000円
24,024円
858円
時給2,000円で28時間
28
56,000円
48,048円
1,716円

時給の幅は時間単価制の募集から、月の時間は見本の応募者の稼働(週8時間まで)から置きました。受け取りは税込の額で、所得税や住民税、応募ややり取りの時間、AIの有料プランの費用は引いていません。ココナラで売る側に回ると、販売手数料は22%(税込)です(ココナラのお知らせ)。

実績0件の応募一式を、依頼主の立場でAIに読ませたら?

記事の画像

題材は、上で触れた時間単価制の募集です。航空券・ホテルの調べもの、LINEでの予定調整、外注先との連絡、議事録、海外の領収書の精算などが並び、「4~8万円程度で見積もりをお願いします」とありました。応募する人は架空で、会社の総務・経理の事務が約10年、オンライン秘書の実績は0件、週8〜10時間、英語は読めるが話せない人です。実際の応募はしていません。

作ったのは、応募メッセージ(約680字)、見積もり(時間単価制で、お試し10時間・おすすめ28時間・上限32時間)、最初の1週間の進め方、作業の見本5つ。AIはClaude(Sonnet)を使い、プロンプトだけを渡して作らせました。見本のひとつ、海外ホテルの比較表はこんな形です(抜粋。人名も内容もすべて架空で、本物の料金は調べていません)。

名前
1泊の料金(現地通貨/円の目安)
キャンセルの条件(英語の原文の要点/日本語訳)
出典URL
調べた日
Harbor Lantern Hotel(見本)
120ドル/約18,000円
"Free cancellation until 3 days before check-in. After that, the first night is charged."/チェックイン3日前まで無料。それ以降は1泊分が請求される
https://example.com/hotels/harbor-lantern
2026年10月15日

最初に作った一式を、依頼主の立場に立たせたAI(以下、依頼主役)に読ませると、判定は「直せば払う」。「今のままでは契約しない」とはっきり書かれました。採点役もAIで、本物の依頼主ではありません。落ちた点は4つです。

  1. 返信の約束が資料ごとに違う(応募文は「平日は当日21時まで」、見積もりは「翌営業日の夜まで」)
  2. 時間の数字が合わない(お試し15時間なのに、最初の1週間だけで約10時間使う)
  3. 応募文で引き受けると書いた予定調整と外注先との連絡が、最安のプランに入っていない
  4. 募集の中心の英語サイト・特典航空券の見本がない

良い点として挙げられたのは、承認の線引きと、調べものに出典URLと調べた日を残す作り方です。落ちた理由は文章のうまさではなく、資料どうしの約束の食い違いだったんですよね。返信の時刻が資料ごとに違う人には、頼む側は急ぎの用を任せにくい。どう直し、2回目に何を言われたかが、この記事の続きです。

クラウドワークスでAIを使って応募してもよいか、規約で確かめたこと

AIを使うこと自体は禁止されていません。AI活用に関するポリシーには「当社として禁止しておらず、受発注者間の取り決めに委ねております」とあります。そのうえでワーカーには「事前に利用可否をクライアントに確認する、利用していることを意図的に隠さないようにする」ことと、機密性の高い情報を外部ツールに入れるときの注意を求めています。

仕事依頼ガイドラインでは、直接連絡先の提示、サービスを介さない直接取引の勧誘、ワーカーに料金を払わせる依頼、情報商材やセミナーへの誘導、別の仕事への誘導を目的とした依頼が禁止です。LINEなど外の連絡先は、メッセージのガイドラインにあるとおり、サービス外連絡申請が承認されてからになります。

オンライン秘書の副業が向く人、向かない人

向くのは、日程調整・出張手配・経費のチェック・議事録といった事務をしてきた人です。週8〜10時間を平日の夜と土曜に確保でき、英語のサイトを読めるとなお合います。1件目の準備は、人の手で約3時間を見込んでいます。

向かないのは、平日9〜17時に2時間以上といった稼働条件に合わせられないのに、会社の時給募集を狙う人。返信の速さで勝負したい人も厳しいかな、と。2回目の採点でも、返信の速さは読んだココナラの3件より劣ると言われました。カードや支払いの代行まで引き受けたい人にも、この一式は合いません。

結局、頼む側が安心する材料は、返信の約束、時間の上限、報告の形の3つでした。これを自分で決めて守れる人に向く仕事です。

講座で学ぶ場合と比べると

比べるもの
値段・時間
何が得られるか
クラウドワークス アカデミーのオンライン秘書の講座
39,600円(税込)、3週間
講座での学習と、講座のサポート
この記事
300円(買い切り)
自分の募集で応募の一式を作る指示と文面。添削やサポートはない
参考(試算の数字)
手取り1時間1,287円(時給1,500円の場合)
300円は、この試算の手取りで約14分ぶん

講座の金額と期間は公式のページの記載(2026年2月現在の表記、2026-10-15に確認)です。講座は学ぶ場で、この記事は自分で手を動かす手順なので、中身は別物です。講座を選ぶ前に、自分で1件試してみる位置に置いています。

ここまでで、募集を1件選んで本文を時給に直すところは手元でできます。続きは、その募集に出す一式をそろえる側の話です。条件を1枚に書くところから、応募文・見積もり・最初の1週間の進め方・作業の見本の指示の全文、2回目に読ませて出た直し方、応募するときと契約が決まったあとの文面までを、300円(買い切り)で置いています。上で見た落ちた4つは1回目の分で、2回目に新しく出た5つは、この先に入っています。

ここから先は有料エリア

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