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旅程を全部AIに任せる方法、Expediaが本気でLaylaを買収した理由

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金曜の夜に「来月どこか行きたいな」と検索を始めて、気づけば日曜の夜までタブが30個開きっぱなし、なんてことありませんか。

フライト比較、ホテル比較、アクティビティ探し、レストラン予約。

この面倒な工程を丸ごとAIに預けられる時代が、もう海外で動き始めています。

きっかけは、旅行大手Expedia(エクスペディア)が2026年7月31日に発表した、あるスタートアップの買収でした。

Laylaという旅行AIエージェントができること

旅のしおりのように航空券・宿泊・アクティビティ・食事・移動が1枚にまとまっていく様子を描いた旅ステッカー風イラスト

Laylaが実際にできることは、思っている以上にシンプルです。

チャットで話しかけるだけで、目的地選び、航空券、宿泊先、アクティビティ、飲食店、現地の移動手段まで、旅行に必要な要素を一括で計画してくれます。

いわば、専属の旅行プランナーが1人ついて、旅のしおりを最初から最後まで書き上げてくれるような感覚です。

「え、そこまでできるの?」と思いますよね。

私は普段、金曜の夜に思い立ってからChatGPTやGoogleマップを組み合わせて15分で週末の旅程を組んでいますが、それでもフライトはこっちのサイト、ホテルはあっちのサイトと行ったり来たりする作業は残ります。

Laylaがやろうとしているのは、その行ったり来たりを1つの会話の中に収めることです。

今まで4つも5つも違うタブを行き来してた旅行計画が1つの会話で完結するなら、「目的地は決まってるけど、そこから先が面倒」という人にとっては、旅行計画のハードルがもう1段階下がる話だと思います。

でも、これがベルリンの一スタートアップだけの話なら、まだ「へえ、面白いね」で終わっていたはずです。

話が変わってくるのは、これを買収したのが旅行業界の巨人Expediaだったからです。

Expediaが非公開の金額でLaylaを買収した理由

このLaylaは、ベルリン発のAIネイティブ旅行プランニングスタートアップです。

2023年に、Saad Saeedさん、Sardar Baliさん、旅行メディアBeautiful Destinationsを創業したJeremy Jaunceyさんの3人が立ち上げました。

買収額そのものは非公開です。

ただ、Laylaの立ち上がり方を見ると、Expediaがどれだけ本気だったかが伝わってきます。

2023年11月、約5億円のシード資金調達には、パリス・ヒルトンさんや、Booking.com共同創業者のAndy Phillipsさん、Skyscanner共同創業者のBarry Smithさんといった旅行業界の大物が名を連ねていました。

想像してみてください。

セレブとして知られるパリス・ヒルトンさんから、Booking.comやSkyscannerを実際に作った創業者たちまで、これだけ幅広い顔ぶれが、この段階のLaylaに賭けていたわけです。

Expedia GroupでChief Product Officer(最高製品責任者)を務めるShilpa Ranganathanさんは、買収発表時に「Laylaは卓越したAI駆動の旅行計画体験を築いており、当社のビジョンと完全に合致する」とコメントしています。

これ、旅行業界にとってはかなり大きな一歩です。

「検索して予約するサイト」から「AIに旅程を丸ごと任せるプラットフォーム」への切り替えを、業界大手のExpediaが自ら仕掛けにいったからです。

これだけの大きな買収なのに、Laylaという名前はちゃんと残ります。

買収後もLaylaが独立ブランドとして残る理由

大きな旅行トランクのステッカーの中に小さな旅行アプリのロゴステッカーが自分の看板を保ったまま収まっている様子を描いたイラスト

大手に買収されると、サービス名ごと消えてしまうケースは珍しくありません。

ただ今回、Laylaは買収後もスタンドアロンの製品として運営を続けると、複数の海外メディアが伝えています。

チームはExpedia.com、Hotels.com、Vrboといった傘下ブランドと連携しながら動いていくようです。

「買収されたのに、なんでブランドをそのまま残すの?」と思う人もいるかもしれません。

看板を消さずに残すのは、AIプロダクトとしてのスピード感やチームの動き方を潰さないための判断だと考えられます。

大きな会社に取り込まれた瞬間に身動きが取れなくなるスタートアップは多いので、この残し方は理にかなっています。

系列ホテルの中に、独自のフロントと接客スタイルを保ったまま加わった一軒、というイメージです。

最近のAI関連の買収は、技術とチームだけを吸収して看板を消すパターンと、看板ごと生かして本体と繋げるパターンに分かれてきています。

Laylaが選んだのは後者です。

この話、日本ではまだあまり知られていません。

旅程を全部AIに任せる流れは日本の旅行にも来るのか

ここまで読んで「日本でも聞いたことあるかも」と思った人もいるかもしれませんが、2026年8月24日時点で、このExpediaによるLayla買収を報じた日本語記事はまだ1本もありません。

PhocusWireをはじめとした海外の旅行業界メディアでは発表直後から一斉に報道されているので、これは単純に情報が伝わる速度の差だと思います。

日本の旅行会社でもチャットボットや検索補助でAIを使う動きは進んでいますが、航空券からアクティビティ、飲食店まで丸ごと1つの会話で組み上げるところまで踏み込んだサービスは、まだあまり見かけません。

裏を返せば、今のうちにこの流れを知っておくと、日本語の情報が増える前に一歩先を歩けます。

旅行の計画がここまでAIに寄っていく流れは、そう遠くない未来に日本語でも当たり前になっていく気がしています。

だったら、日本語対応が整うのを待つ必要はありません。

今日から旅程を丸ごとAIに任せてみる最初の一歩

Laylaがすぐ日本語で使えるかどうかは、まだ分からない部分が多いです。

なので今日からできることとしておすすめしたいのは、手元のAIチャットで旅程の一部を丸ごと任せる練習をしてみることです。

やり方はシンプルです。

「来週末、予算3万円で行ける国内旅行先を3つ提案して。移動時間と宿泊込みで」のように、目的地・予算・日程を1つの文で投げてみてください。

今まで別々のタブで調べていた作業が、1回の会話でだいぶ前に進みます。

私自身、この投げ方を覚えてから、旅程作りが調べ物から「AIとの相談」に変わりました。

慣れると15分あれば土日の旅程がサクッと組めます。

Laylaのように会話1つで旅を丸ごと組み上げるサービスが当たり前になる前に、まずは手元のツールで「丸投げする感覚」に慣れておくと、次に何が来ても迷わず乗れると思います。

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