Claude CodeにBigQueryのクエリやGKEのマニフェストを書かせると、動くけれど今の推奨とは違う書き方が返ってくることがあります。
その作法の側をGoogle自身が100を超えるスキルにまとめて、Apache 2.0で公開しているのが google/skills です。
ただ全部入れるためのパッケージではないので、自分の仕事に刺さる数個をどう見つけるかで価値が変わります。
4か月で1万7000スター Googleが公式スキルを1か所に集め始めた
リポジトリの説明文は「Agent Skills for Google products and technologies」。
Google Cloudを中心に、Googleのプロダクトを触るときの手順知をAgent Skillsの形で置いてある場所です。
作られたのは2026年3月末で、2026年8月10日時点でスター17,221、フォーク1,393。
まだ4か月ちょっとでこの数字なので、スキル配布のリポジトリとしてはかなり速いペースです。
READMEには「This repository is under active development」と明記されていて、更新も8月に入ってから動いています。
私が数字で引っかかったのはスターよりフォークの1,393件のほうです。
スター比で8%はマークダウン主体のリポジトリとしては多い部類で、中身を持ち帰って書き換えている人が一定数いる形跡なんですよ。
100を超えるスキル ただしディレクトリは3つしかない
READMEは12のカテゴリでスキルを並べています。
ここで「Google Cloudを使ってないから関係ないな」と閉じるのはもったいなくて、AdvertisingとAnalyticsはGCPを使っていないチームでも普通に踏む領域です。
実際にリポジトリを開くと、この12カテゴリとは違う景色が出てきます。
skills/ の下にあるディレクトリは cloud ads analytics の3つだけ。
全部で140個ほどあって、そのうち120個以上が cloud に入っています。
ads が12個、analytics が2個。
READMEの12カテゴリは見せ方の分類で、ファイル上は「Google Cloud+広告+アナリティクス」の3ブロックしかない。
探すときはこの3ブロックのほうを頭に入れておくと速いです。
Claude Code Codex Antigravity CLI 入れ方が3系統ある
一番手軽なのは選択式のコマンドです。
npx skills add google/skillsこれを叩くとリポジトリの中から入れるスキルを選べます。
全部を丸ごと入れるのではなく、その場で拾う前提の入口ですね。
プラグインとしてまとめて入れる導線も、エージェントごとに用意されています。
# Claude Code
claude plugin marketplace add google/skills
claude plugin install <plugin>@google-plugins
# Codex
codex plugin marketplace add google/skills
# Antigravity CLI
agy plugin install https://github.com/google/skills/<plugin-path>Codexはマーケットプレイスを追加したあと /plugins のブラウザから選ぶ流れです。
ここが個人的におっと思ったところで、Googleは自社のAntigravity CLIを特別扱いしていません。
Claude CodeとCodexにも、同じように専用の手順が書かれています。
公式が出すスキル集は自社エージェント専用になりがちなので、この並べ方はけっこう珍しいです。
もう1点、plugins/ ディレクトリの中にあるのは cloud だけでした。
プラグインの形で束ねられているのはCloud系で、広告とアナリティクスは npx skills add 側から拾う形になります。
自分の仕事に刺さるスキルの探し方 命名規則から引く
ここからが本題です。
100個以上を1つずつ読むのは現実的じゃないので、命名規則から引きます。
ディレクトリ名は「プロダクト名+やること」でほぼ統一されていて、cloud の中はこんな並びです。
bigquery-basics/bigquery-ai-ml/bigquery-bigframesalloydb-basics/bigtable-basicscloud-logging-configuration-basics/cloud-logging-cross-project-configurationagent-platform-deploy/agent-platform-rag-engine-management/agent-platform-migrate-from-ai-studio
やることの側にも規則性があります。
-basics が入口、-configuration と -management が設定と運用、-troubleshooting が詰まったとき、migrate-from- が移行。
なので探し方は単純で、GitHubのリポジトリ画面で t を押してファイル検索に入り、いま触っているプロダクト名を打つだけです。
bigquery なら3つ、エージェント基盤まわりの agent-platform なら10個以上のスキルが一気に並びます。
広告側もフォーマットは同じで、google-ads-api-quickstart や google-ads-api-mcp-setup、モバイル広告なら google-mobile-ads-banner といった具合。
1スキルの中身も軽くて、bigquery-basics を開くと SKILL.md が1枚(2.7KB)と references/ があるだけでした。
数KBのマークダウンなので、入れる前に全文を読んで判断できます。
この読める軽さが、そのまま選別にかかる時間の短さになります。
名前の似たstitch-skillsとは別のリポジトリ
Google製のスキル集というと、UIデザインのStitch向けに配られている stitch-skills を思い出す方もいると思います。
こちらは google-labs-code/stitch-skills で、google/skills とはGitHubの組織から違います。
説明文にもStitch MCPサーバーと組み合わせて動くと書かれていて、前提にMCPサーバーのセットアップが要る作りです。
google/skills のREADMEにStitchへの言及はありませんでした。
組織としてどうつながっているかは外からは分かりませんが、リポジトリとしては対象も入れ方も別物として扱うのが安全です。
使い分けはシンプルで、StitchでUIを起こしてコードに落とすなら stitch-skills、Google Cloudや広告APIの作法をエージェントに持たせたいなら google/skills を見る。
Apache 2.0なので自社版に書き換えられる
READMEには「You are free to copy, modify, and distribute these skills under the terms of the Apache 2.0 license」と明記されています。
ここが実務では効きます。
公式スキルはあくまで一般解なので、自社のデータセット命名規則やコスト上限、触ってはいけないプロジェクトといった固有の制約は当然入っていません。
bigquery-basics の SKILL.md を持ってきて、そこに自社ルールを数行足せば社内向けスキルになります。
ゼロから社内スキルを書き起こすより、公式の骨格に自社の制約を足すほうが速いし、抜けも少ない。
注意点が1点あって、リポジトリが under active development なので本家の更新は続きます。
丸ごとコピーして分岐させると追従が面倒になるので、差分を薄く保つか、更新を取り込むタイミングを決めてから分岐したほうがいいです。
まとめ 全部入れずに1枚から始める
npx skills add google/skills は選択式なので、100個以上を全部入れる必要はありません。
最初にやるのは、リポジトリの skills/ を開いて、いま自分が触っているプロダクト名で検索するところまで。
ヒットした中から -basics が付いた1枚だけ入れて、次にそのプロダクトを触る作業で出力が変わるか見る。
数KBのマークダウン1枚なので、合わなければ消せばいい話です。
公式であることの価値は正しさが保証されることではなくて、Googleのプロダクト側が変わったときに更新が来る見込みがあることだと思っています。
そこが、個人が公開しているスキルパックと分けて考えていい部分ですね。
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