Claudeで資料が作れると聞いても、無料のままでどこまで使えるのかは分かりにくいですよね。結論から言うと、無料プランで使えるのはDocs、Slides、Designの3つで、DashboardsとMotionには有料プランが必要です。5つの機能それぞれの線引きと、無料で試すならどの順番がいいかをまとめました。
Claudeの資料づくり、無料と有料の線はどこにある?
2026年10月8日、AnthropicはDocs、Slides、Designのベータ版を終え、無料プランを含む全プランで使えるようにしました。同じ発表で出たDashboardsとMotionはまだベータ版で、使えるのは有料プランだけです。
公式ヘルプの記載を表にすると、こうなります。
「無料で全部できるようになった」と紹介されることもありますが、無料なのは上の3つだけです。ここを取り違えると、DashboardsやMotionのボタンを探して時間を無駄にします。
もう1つ気になるのが回数ですよね。公式の料金ページには、利用上限が5時間ごとに回復する仕組みだとしか書かれていません。Freeで何枚まで作れるかという具体的な数字は公開されていないので、上限に当たったら時間を置く、と考えておくのが確実です。
1. Claude Docsは無料、会議メモをWordで持ち出せる
Claude Docsは、Claudeと一緒に書いて、そのまま直していける文書です。会議のメモを貼って「議事録の形に整えて」と頼めば、たたき台が文書として残ります。
会社員にうれしいのは書き出し先の多さです。Word(.docx)、PDF、Markdown、Google Docsの4つに対応しているので、社内の決まった形式に合わせて持ち出せます。
ただ、1つ注意があります。「上司にリンクを送れば読んでもらえる?」と思いますよね。Freeでもリンクでの共有はできますが、共有された文書を開くには相手もClaudeのアカウントを持っている必要があります。社内でClaudeを使っていない人に渡すなら、Wordに書き出して送るほうが話が早いです。
2. Claude Slidesは無料、PowerPointに書き出して仕上げる
Claude Slidesは、報告書や手元のファイルからスライドを組み立てる機能です。作ったスライドはClaudeの画面の中でそのままプレゼンにも使えます。
これ、個人的には一番ありがたいポイントです。書き出し先はPowerPoint、PDF、Google Slidesで、Google Slidesには編集できる形で送れます。つまり「骨組みはClaudeに作らせて、会社のテンプレートへの載せ替えや細かい直しはPowerPointでやる」という分担ができるんです。
スライドを一から作る時間が、中身を直す時間に変わります。白紙から構成を考えるのが一番しんどい、という人ほど効きます。
Slidesの書き出し先や対応プランは、Claudeの機能紹介ページにまとまっています。
3. Claude Designも無料、旧サイトを使った人は12月14日に注意
Claude Designは、チラシや1枚の企画書、画面の試作のような「見た目が大事な資料」をClaudeとの会話で作る機能です。会話で頼むだけでなく、画面上で直接直したり、コメントを付けて直しを頼んだりもできます。
書き出しはPDF、PowerPoint(PPTX)、Google Slides、HTMLなどに対応しています。「SlidesとDesign、どっちを使えばいいの?」と迷ったら、何枚にもわたる説明はSlides、1枚で見せたいものはDesign、と分けると選びやすいです。
気をつけたいのは、以前の単独サイト(claude.ai/design)を使っていた人です。このサイトは2026年12月14日で終了し、今はClaude本体の会話の中でDesignが使えます。公式の移行ガイドでは、Freeの人は今のうちにデザインシステムを移しておくよう案内されています。旧サイトでのチャットやコメントは移行されず、終了後に消えるので、残したいものは早めに保存しておきましょう。
4. Claude Dashboardsは有料、データの接続も前提
Claude Dashboardsは、データをグラフや表にまとめたダッシュボードを作る機能です。使えるのはPro、Max、Team、Enterpriseで、いずれもベータ版です。Proは月払いで月額約3,000円(20ドル)です。
「じゃあProにすれば使える?」と思うかもしれませんが、もう1つ条件があります。先にデータの置き場所をつなぐ必要があるんです。対応しているのはBigQueryやSnowflakeなどのデータ基盤か、SalesforceのようなClaudeとつないだアプリです。手元のファイルを渡せばすぐできる、という機能ではありません。
会社のデータ基盤につなぐには、たいてい情報システム部門の許可がいります。個人で無料から始める段階なら、後回しで大丈夫です。
5. Claude Motionは有料でもTeamとEnterpriseだけ
Claude Motionは、会話からアニメーションを作ってMP4で書き出せる機能です。使えるのはTeamとEnterpriseだけで、個人向けのProやMaxでも使えません。
公式ヘルプには、長いアニメーションや複雑なアニメーションは、普通のメッセージより利用上限を多く使うとも書かれています。会社がTeamやEnterpriseを契約していればMotionも候補に入りますが、個人の無料プランから届く機能ではない、と覚えておけば十分です。
無料で試すなら、Docsから始めてSlides、Designへ
無料で使える3つは、Docs、Slides、Designの順に触るのがおすすめです。文章、スライド、見た目と、資料ができあがる順番そのままだからです。
1: Docsで、今週の会議メモを議事録や報告書の形に整えてもらう。Wordで書き出せれば、いつもの提出先にそのまま出せます
2: Slidesで、同じ内容を5枚くらいのスライドにしてもらう。PowerPointに書き出して、会社のテンプレートに載せ替えます
3: Designで、同じ内容を1枚のまとめ資料にしてもらう。PDFで書き出せば、チャットでの共有にも使えます
1つの題材で3つを通すと、どこまでClaudeに任せて、どこから自分で直すかの感覚がつかめます。毎回ちがう題材で試すより、比べやすいはずです。
会社の資料を入れる前には、社内でAIツールの使い方に決まりがないかだけ確認してください。最初は公開済みの情報や、自分で書いたメモから始めると安心です。
有料プランを考えるのは、3つを使っていて5時間ごとの上限に何度も当たるようになってからで遅くありません。まずは今週の会議メモを1つ、Docsに貼るところから始めてみてください。


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