月曜の朝、銀行残高とStripeの入金と今週の予定を、別々の画面で確かめていませんか?
9月15日の発表でClaude for Small Businessのワークフローは43本まで増えましたが、従業員5人以下の日本の会社で素直に回るのは7つほどです。何が外れるのかを先に知っておくと、どれから試すかで迷う時間がかなり減ります。
Claude for Small Businessが9月に増やしたもの
Claude for Small Businessは、Claudeのデスクトップアプリで動くCoworkに入れる、小さな事業者向けのプラグインです。5月に始まり、9月15日の発表でワークフローは43本に、連携先は新たに27社増えました。
27と37が混ざって紹介されがちなんですけど、27は今回足された数で、37は公式ページに載っている連携先の総数です。今回加わったのはShopify、Salesforce、TikTok、Zoom、Xero、Gusto、Square、Stripe、Zapierなどです。
各ワークフローは曜日と時刻を決めて定期実行にもできます。Anthropicの発表では、5月からの累計インストール数は90万回を超えています。
ただ、秋の対面ワークショップは米国の10都市だけで、パートナー14社による無料ウェビナー(9月25日〜11月17日)にも日本向けの案内はありません。
freeeもマネーフォワードも、Claude for Small Businessの連携先にない
5人以下の会社だと、会計はfreeeかマネーフォワード、弥生のどれかという人が多いと思います。この3つは今回の連携先にも、プラグインの接続設定ファイルにも入っていません。
いちばん響くのは月次決算のclose-monthです。MYOB、NetSuite、QuickBooks、Xero、Zoho Booksのどれかがつながっている前提で作られていて、どれもなければ途中で止まります。スキルの説明には「元帳なしの突き合わせは締めではない」とまで書かれています。
給与のplan-payrollも同じ5つの会計ソフトが土台です。税金のtax-prepは米国連邦税の予定納税と、業務委託への支払いを報告する1099の準備に絞った作りなので、日本の申告には使えません。
そこで7つを選ぶときは、次の条件で絞りました。
- Gmail、Googleカレンダー、Microsoft 365、Stripe、Square、Shopify、HubSpot、Canvaのように、日本の小さな会社でも使っているツールで完結する
- 会計ソフトを通らなくても成り立つ
- 送る前に中身を自分の目で読める
あなたの会社の請求と入金は、いまどのツールに入っていますか? StripeやSquareで受け取っているなら、選べるワークフローはもう少し増えます。
5人以下の会社で回るClaude for Small Businessのワークフロー7つ
1. monday-briefで週の始まりを1枚にする
現金の残高、先週と比べた売上、商談の動き、今週の予定を1ページにまとめ、「今週いちばん手をかけるべき1つ」を理由つきで出してくれます。Stripe、Square、Shopify、Gmail、Googleカレンダーなどから数字を拾い、何もつながっていなければ貼り付けたデータで動きます。
2. inbox-managerでメールの返信を下書きしておく
受信箱を「自分が決めること」「下書き済みで承認待ち」「処理済み」に分け、本文に埋もれた締め切りも拾います。GmailかMicrosoft 365のどちらかがあれば動きます。
スキルの説明に「オーナーはメールを読み上げてほしいのではなく、見落とすと痛い4件を知りたい」という一文があって、ここは小さい会社の感覚にかなり近いと思っています。
3. speed-to-leadで夜と週末の問い合わせに返信案を用意する
問い合わせを読んで見込み度を判定し、Googleカレンダーの空き枠を入れた返信を下書きして、HubSpotに記録します。定期実行にしておけば、夜のうちに届いた問い合わせが、朝には返信案つきで並んでいます。
自動送信のモードはそもそも用意されていないので、送るのは朝の自分です。
4. proposal-builderで打ち合わせメモから提案書を作る
ボイスメモやZoomの文字起こし、現場の写真から提案書を組み立て、署名はDocuSign、デザインはCanvaにつなげます。金額は過去に似た仕事でいくら請求したかをもとに出し、根拠がない箇所は数字を作らず空欄のまま残す作りです。
会計ソフトから過去の単価を読めない日本の会社でも、自社の料金表をアップロードすれば値付けの材料になります。
5. invoice-chaseで遅れている入金の催促文を作る
期日を過ぎた請求をお客さんごとに1通にまとめ、支払いの履歴に合わせて柔らかめときっぱりめの文面を書き分けます。下書きの前に直近の入金を照らし合わせ、もう払われていそうな請求は「要確認」に回してくれるのが親切なところです。
読めるのはStripe、Square、PayPal、Shopifyなどの請求と入金です。freeeやマネーフォワードで請求書を出している会社だと、連携先として読み込めません。
6. social-content-engineでSNS投稿の下書きをためる
過去の投稿から口調を覚えたうえで、Instagram、Facebook、X、LinkedIn向けの投稿文を書き、Canvaで画像まで作ります。書いた投稿はHubSpotかCSVファイルに並べて止まり、公開のタイミングは自分で決めます。
7. reactivateで買わなくなったお客さんに声をかける
購入の間隔から「しばらく来ていないお客さん」を洗い出し、その人の購入履歴に沿ったメッセージを下書きします。1通目では売り込まず、間が空いたことに触れて何があったかを聞く、というルールが明記されています。Shopify、Square、Stripeで売っているお店向けです。
承認モードのClaude for Small Businessは、勝手に送らない
AIに仕事を渡すとき、何がいちばん怖いですか? 私なら、知らないうちにお客さんへメールが送られていることです。
Claude for Small Businessのワークフローは、どれも承認モードで始まります。下書きと準備まではClaudeが進め、送信・投稿・支払いは自分が承認するまで止まる仕組みです。
7つの中身を見ても、この止まり方は徹底しています。reactivateはお客さんから苦情が1件でも来たら、その場で連絡の流れ全体を止めます。proposal-builderは、読み込んだ資料の中に書かれた指示には従わないというルールを持っています。
そのぶん、承認する時間はゼロになりません。下書きをそのまま送って謝る羽目にならないよう、朝に読む時間だけは予定に残しておくほうが安全です。
Claude for Small BusinessはProプランから試せる
使えるのはPro、Max、Team、Enterpriseのどの有料プランでもよく、Proなら月払いで20ドル(約3,000円)です。2人以上で使うならTeamプランが勧められていて、標準の席は月払いで1人25ドル(約3,750円)かかります。
入れ方は、デスクトップアプリでCoworkを開き、左のサイドバーの「Customize」からプラグインの「+」を押して「Small Business」をインストールするだけです。そのあと/smb-onboardと打つと、事業の内容を聞かれ、使っているツールをつなぐところまで案内されます。
最初の1本はmonday-briefを、連携なしで先週の売上と予定を貼り付けて1回だけ動かすのが気楽です。スキルの説明文は英語で書かれていて、日本語での動作は公式に明記されていません。日本語で頼んで日本語で返ってくるか、数字を読み違えていないかをこの1回で確かめてから、定期実行に切り替えてください。
43本を全部覚える必要はありません。会計ソフトを通るものを先に外すと、残るのは送る前に自分で読める仕事ばかりです。来週の月曜、どの画面を開かずに済むか、1本目で確かめてみませんか?

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