社内の仕事の流れを数分で見せたい。AIで動く図の絵コンテを作る

仁科
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@nishina_sys ・ 1本

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社内で変えた仕事の流れを、社長や現場の人に数分で見せたい。そんなときは、AIに依頼文と変えた流れのメモを貼ると、スライドのアニメーションなどで動かす説明図(以下、動く図)の絵コンテが表で返ってきます。表には、画面に出すもの、動き、話すこと、スライドでの作り方が入り、分からないところは確かめる項目として残ります。

絵コンテが無いと、動く図は見る人が流れを見失う

絵コンテが無いと、動く図は見る人が流れを見失う

現場写真の共有や日報の集め方を変えて、流れ図を1枚見せたのに「で、結局どうなるの」と聞き返されたことはありませんか? 矢印が何本も並んだ図は、専門外の人には分かりにくいことがあります。説明している側は全部つながって見えているので、なおさら気づきにくいところです。

では、全部を動かせば伝わるのか。そうでもありません。写真も日報も人も一度に動くと、見る人は行き先が分かりにくくなることがあります。依頼文は、1場面で動かすものを1つに絞る決まりにしています。

だから作り始める前に、絵コンテで次のことを決めておきます。

  • 最初に言う結論の一文(「結局どうなるのか」への答え)
  • 人から人へ渡っていく、通しで見せるもの1つ(写真1枚、日報1通など)
  • 場面の区切りと、その場面で動かす1つのもの
  • 見る人が気にしていることを、何場面目で見せるか

出力では、最初に言う一文とカード1枚(通しで見せるもの)が表の前に置かれ、場面の区切りと2場面目の見せ方は表の中で決まっていました。

AIに絵コンテを作らせる依頼文

貼り方は、依頼文を、末尾の題材の例も【入力】の欄の説明文も含めて丸ごとそのまま貼り、そのすぐ後ろに、【入力】の1〜5と同じ番号で自分の情報を書いて貼る形だけを試しました。1〜5は、変えた流れ、見る人、使える時間、作る道具、前のやり方です。試走の入力は、「1. 変えた仕事の流れ:」「2. 見る人:」と番号をそろえて5項目を書いた形でした。

社内で変えた仕事の流れを、専門外の人に数分で見せる短い動く図にしたいです。下に貼る内容から、場面ごとの段取り(絵コンテ)を作ってください。

【入力(ここに貼る)】
1. 変えた仕事の流れ:ここに、誰が・何を・どこに入れて・次に誰が何をするかを、思いつく順に書く(箇条書きでも文章でもよい)
2. 見る人:ここに、見る人(例:社長、現場の人、お客様)と、その人がいちばん気にしていそうなことを書く
3. 使える時間:ここに、見せる時間(例:3分)を書く
4. 作る道具:ここに、PowerPoint のアニメーション、画面録画など、手元で使えるものを書く
5. 前のやり方:分かれば、変える前はどうしていたかを書く(なければ空欄)

【手順】
1. 入力1を読み、流れを「人・もの・場所」に分けて書き出す。たとえば、人は職人さん、ものは写真、場所は共有フォルダ。入力に無い名前や回数は足さず、分からないところは【要確認】と書く
2. 人から人へ、場所から場所へ渡っていくものを1つ決め、それを「通しで見せるもの」にする(写真1枚、日報1通など)。どの場面でも、それが今だれの手元か、どの場所にあるかを画面に出す
3. 見る人が最初に知りたい結論を1文にする(「結局どうなるのか」に答える文。30字程度)
4. 場面を割る。1場面で動くものは1つだけにする。1場面は15〜30秒を目安にし、合計が入力3の時間に収まるまで場面を削る
5. 各場面に、画面に出すもの、動き、話すこと、作り方を書く
6. 最後に、削ったものと、確認が必要なことをまとめる

【判断基準】
・通しで見せるものの候補が途中で2つに分かれる流れ(写真と日報が別々の場所に行く等)は、どちらか1つに決め、もう一方は同じ場面で横に添えるだけにする。両方を別々に追わせない
・見る人に現場の人が含まれるなら、「自分の作業が何か増えるのか、減るのか」を早い場面(2場面目まで)で見せる。増える作業が入力から読み取れないときは、作らずに【要確認】にする
・見る人が社長やお客様だけなら、お客様の手元に何が届くか(報告の形・頻度)を早い場面で見せる
・入力5(前のやり方)があり、見る人が前のやり方の困りごとを知っている場合だけ、冒頭に「前」の場面を1つ置く。知らない人に前の話から入ると時間が足りなくなるので、置かない
・画面の文字は1場面につき15字程度まで。細かい設定や手順(フォルダの階層、ファイル名の付け方など)は動く図に入れず、別の紙で配ると書く
・時間が足りないときは、例外の流れ(雨で作業が無い日、写真を撮り忘れた日など)から削る
・写真の見本を使う場面では、お客様の名前・住所・表札・車のナンバーが写っていないものを使うよう注意書きを付ける

【出力の形】
1. 最初に言う一文(手順3の結論)
2. 通しで見せるもの(手順2で決めたもの)と、それにした理由を1文
3. 絵コンテの表。列は「番号/秒数/画面に出すもの/動き(何がどこからどこへ)/話すこと(1〜2文、話し言葉)/作り方(PowerPoint ならアニメーションの種類、録画なら何を映すか)」。秒数の合計を表の下に書く
4. 削ったもの(箇条書き、それぞれ1行の理由付き)
5. 確認が必要なこと(【要確認】を付けた項目を箇条書きで。誰に確かめるとよいかも添える)
6. 通しで1回話してみるときに見る点を3つまで

【やらないこと】
・入力に無い数字(短くなる時間、件数、費用など)や効果を作らない。言いたい場合は【要確認】として入力者に聞く
・入力に無い人・道具・手順を足さない
・「便利になります」のような、見る人が確かめられない言い方で場面を終えない。何がどこに届くかで終える
・社内の決まりや契約、個人情報の扱いの細部を断定しない。社内の担当者に確かめると書く

【題材の例(架空)】
架空の工務店の相談です。現場の職人さんがスマートフォンで撮った写真と日報を共有フォルダに入れ、事務所がそれをまとめて、週に1回お客様へ工事の進み具合を報告するようにしました。この流れを、朝礼の数分で社長と現場の人に見せたいです。作るのは PowerPoint のアニメーションを使う予定です。

返ってくるのは、最初に言う一文、通しで見せるものとその理由、絵コンテの表、削ったもの、確認が必要なこと、通しで話すときに見る点の6つです。表には場面ごとに、秒数、画面に出すもの、動き、話すこと、作り方が並びます。

出力で目立ったのは、入力に無いことの扱いです。入力に無い数字や人、手順は作られず、分からないところには【要確認】という印が付いて返ってきました。「何分短くなる」のような数字を言いたい場合も、足されずに、入力した人に聞く項目として返ってきました。

絵コンテの材料に、何を書けばいいのか?

変えた流れは、思いつく順で足りる

誰が、何を、どこに入れて、次に誰が何をするか。箇条書きでも文章でも、思いついた順に書けば足ります。人、もの、場所への仕分けは依頼文のほうで行うので、きれいに整理しておく必要はありません。

たとえば架空の工務店なら、職人さんがスマートフォンで撮った写真と日報を共有フォルダに入れ、事務所がまとめて週に1回お客様へ報告する、という程度で十分です。

見る人と、その人の気がかりを一言

ここで場面の並びが変わります。見る人に現場の人が含まれるなら、「自分の作業が増えるのか、減るのか」を2場面目までに見せる。社長やお客様だけなら、お客様の手元に何が届くか(報告の形や頻度)を早い場面で見せる。依頼文の判断基準が、見る人の気がかりへの答えを早い場面に置く並びにしています。

変える前のやり方は、分かる範囲で

分かる範囲で書けば大丈夫です。見る人がその困りごとを知っている場合だけ、冒頭に「前」の場面が1つ入ります。知らない場合は、依頼文の基準で置きません。

使える時間と道具も書きます。1場面は15〜30秒が目安で、場面は合計が時間に収まるまで削られ、作り方の列は道具に合わせた中身になります。

学習塾の欠席連絡で作った絵コンテ

学習塾の欠席連絡で作った絵コンテ

Claudeで試してみました。題材は架空の小さな学習塾で、欠席の連絡を電話と紙の出欠表から、保護者のスマートフォンの欠席フォームに変えた流れです。フォームに入力すると受付のパソコンの出欠一覧に入り、担当講師が振替の候補日を保護者に連絡し、決まったら受付のパートさんが振替の欄に書きます。

見る人は、受付のパートさん2人(電話が全部なくなるのかを気にしている)と講師5人(自分の仕事が増えるのかを気にしている)です。時間は3分、道具はGoogleスライド。前のやり方の困りごと(授業中に電話が鳴る、紙の出欠表を見に行く、振替の連絡の担当が決まっていない)も書きました。

最初に言う一文は、こうなりました。

欠席はフォームから出欠一覧に入り、振替の連絡は担当講師がします。

通しで見せるものは「生徒1人の欠席の連絡1件(カード1枚)」です。保護者、フォーム、受付の出欠一覧、講師、保護者を通って、最後は出欠一覧の振替の欄に残ります。全スライドで、左に保護者、中央に受付と出欠一覧、右に講師と、人と場所の位置を固定する段取りも付いていました。

この題材では8場面、合計175秒(2分55秒)になりました。見る人が前の困りごとを知っているので冒頭に「前」の場面が置かれ、2場面目で受付と講師それぞれの仕事の変化を見せる順番です。表から2つの場面を抜き出します。

番号
秒数
画面に出すもの
動き(何がどこからどこへ)
話すこと(1〜2文、話し言葉)
作り方(Googleスライド)
2
30
見出し「欠席の記入は自動、振替連絡は講師」。中央の受付さんの横に「電話・紙」に×印、右の講師の横に「振替の連絡」の札(どちらも最初から表示)
欠席カードが、保護者のスマートフォンから受付のパソコンの出欠一覧へ(受付さんの手を通らない)
「フォームで届いた欠席は、受付さんが書かなくても出欠一覧に入ります。講師の皆さんには、振替の候補日を保護者に連絡する役目が決まります。」
動かすのはカードだけ。×印と札はアニメーションを付けずに置いておく。カードは場面1と同じ「フェードアウト」+「フライイン(左から)」
6
25
見出し「講師が振替候補日を連絡」。右に講師、左に保護者
「振替候補日」の札が付いた欠席カードが、講師から保護者へ
「講師は、その生徒の振替授業の候補日を保護者に連絡します。これまで誰がするか決まっていなかった振替の連絡は、担当の講師の役目になります。」
カードに札を付けた図を講師側で「フェードアウト」、保護者側で「フライイン(右から)」。連絡の手段は【要確認】なので、電話やメールの絵にせず、ただの吹き出しにする

場面6の作り方を見てください。連絡の手段は入力に書いていなかったので、電話やメールの絵にはせず、ただの吹き出しになっています。

入力に無いことは作られず、確認が必要なこととして7つ返ってきました。たとえば次の2つです。

【要確認】フォームを使わずに電話してくる保護者がいたとき、受付で電話を受けるのか。パートさんが気にしている「電話が全部なくなるのか」に答えるために要る(この変更を決めた塾長・責任者に確かめる)
【要確認】「電話の対応が何回減る」「何分短くなる」などの数字を言いたい場合、その数字(入力した人に聞く。分からなければ数字は出さない)

パートさんが気にしている「電話が全部なくなるのか」には、入力だけでは答えられません。そこを埋めずに、聞く相手を添えて、確かめる項目として返してきました。

絵コンテから先は、スライドか画面録画で

絵コンテから先は、スライドか画面録画で

抜き出した場面2と6では、カードを動かすところが、前の場所で「フェードアウト」、次の場所で「フライイン」の組み合わせになっています。これを場面ごとに重ねて、1件の連絡が人から人へ渡っていく様子を見せる段取りです。

作り方の列は、入力に書いた道具の名前からAIが書いた案です。その動きが手元のPowerPointやGoogleスライドにあるかは、組み立てる前に画面で確かめてください。

スライドでも画面録画でも使えるよう、依頼文は、録画なら何を映すかを作り方の列に書くよう頼んであります。

どちらで作る場合も、見本の画面や写真は架空のデータにします。この題材でも、フォームや出欠一覧の見本画面は実在の生徒や保護者の名前が見えないものを使う、と注意が付いていました。画面の文字は1場面15字程度までにして、入力のしかたのような細かい手順は別の紙で配ります。

確かめることが残った絵コンテ、誰に聞けばいい?

【要確認】が付いた項目には、確かめる相手が添えてあります。この題材では、変更を決めた塾長や責任者、仕組みを用意した人、パートさんや講師本人、塾の個人情報の担当者でした。

説明の場では、「で、何分短くなるの?」と聞かれることがあります。手元に数字が無いなら、出さずに話し、数字を知っている人に確かめてから足します。この題材の表に出てきた数字は場面の秒数だけで、短くなる時間などは出てきませんでした。入力に無い数字を作らないよう、依頼文で頼んであります。画面を映してよいか、誰がどの情報を見てよいかも、社内の担当者に確かめてから見せます。

答えがそろったら、一度通しで声に出してみます。出来上がりには、そのときに見る点も付いていて、この題材ではこんな1行がありました。

確かめていないことを言い切っていないか(特に「電話は全部なくなります」と言っていないか)

私が試した範囲は、架空の学習塾の欠席連絡という1つの題材で、Googleスライド向けの絵コンテを作るところまでを1回です。返ってきた表は下書きとして扱い、【要確認】を埋めてから組み立ててください。

最初の一歩は、変えた流れを思いつく順に書き出して、依頼文の後ろに1〜5の番号をつけて貼ることです。整っていない箇条書きのままで構いません。