🌱 個人開発、最初の一歩は何から? ― 作るものが決まらない人へ

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@bokuwalily ・ 90本

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「何を作ればいいか、全然わからない」

この言葉、Lilyがいちばんよく聞かれます。個人開発やAIを使ったモノ作りに興味を持ち始めた人が最初にぶつかる壁が、まさにここです。「アイデアが出てこない」「作りたいものが思い浮かばない」「技術は調べればわかるけど、何を作るかが決まらない」という悩みです。

Lilyも同じでした。最初のころは「何か役に立つものを作らなきゃ」「すごいアプリを出さないと意味がない」とずっと考えて、でも何も動けなかった。アイデアを探しているうちに時間だけが過ぎていって、気づいたら何ヶ月も「構想中」「準備中」のままでした。一枚も何も書いていないノートだけが増えていく、あの感覚です。

この記事では、そのループを抜け出すための考え方をまとめます。ネタの見つけ方、最小で出すためのコツ、完璧主義をやめるための思考の切り替え方——難しい技術の話は一切しません。個人開発もAIも触ったことがない人でも読めるように、できるだけ噛み砕いて書きます。

読み終えたとき、「じゃあこれ試してみよう」と自然に動き出せていたら最高です。では、始めましょう。

「何を作るか」より「何に困っているか」を先に探す

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個人開発を始めようとするとき、多くの人が最初にやることがあります。それは「世の中に何が足りないか」を考えること。でもこれ、かなり難しいんです。視野が広すぎて、どこから考えればいいかわからなくなってしまうからです。

Lilyがオススメするのは、もっとシンプルな問いから始めることです。

「自分が今日、何かに困ったか?」

それだけでいいんです。

困りごとこそ最高のネタ源

「困ったこと」というのは、すでに「需要がある」ことを意味しています。自分が困るということは、同じことに困っている人が他にも必ずいます。

たとえばLilyがある日、「読みかけの本のページ数をいつも忘れる」と気づいたとします。そのとき「あ、本のしおりアプリ作れるかも」と思えたら、それがネタの種です。「読書管理アプリはもうある」と思うかもしれませんが、それでいいんです(この話は後の章で詳しくします)。

重要なのは「誰かが困っていることを解決する」という出発点に立てること。難しく言えば「課題解決」ですが、要は「困った → 作った → 便利になった」という流れです。ここから始められれば、個人開発の80%は完成しています。

自分の1日を観察してみる

困りごとを見つける練習として、Lilyがやっていることがあります。1日の終わりに3分だけ、「今日、ちょっとだけ面倒だったこと」を振り返るんです。

  • スーパーに行ったら、買うつもりだったものを忘れた
  • 友達へのプレゼントを探したけど、好みに合うものが見つからなかった
  • 毎週同じ曜日に同じ作業をしていて、「自動でできたらいいのに」と思った
  • 習慣を続けようとするたびに挫折して、またゼロからやり直した

こういう「プチ不便」の積み重ねの中に、個人開発のネタが眠っています。ノートでもスマホのメモアプリでも、気づいたらとにかく書き留めておく。1ヶ月続けたら、意外と「あ、これ作れそう」なものが出てきます。最初は思いついたことを全部書く、という習慣だけで十分です。選ぶのは後でいい。

アイデアが浮かばない本当の理由

ここからは少し厳しい話をします。でも、これを知るだけで一気に楽になれると思うので、正直に書きます。

アイデアが浮かばない一番の原因は、能力の問題ではありません。「作るものの基準が高すぎる」ことです。

「すごいものを作らないと」という呪い

「個人開発」と聞くと、なんとなく「革新的なアプリ」「誰も考えついていないアイデア」「世界を変えるプロダクト」みたいなイメージを持ってしまいがちです。SNSでバズっている個人開発の話が目に入ると、特にそう感じる。

でも実際は、そんなものを最初から作っている人なんてほぼいません。「袋いりますか」と毎回聞かれるのが面倒で、よく行くスーパーをメモするだけのシンプルなアプリを作った——そういうレベルの話でいいんです。最初から世界を変えようとしなくていい。

「すごいもの」を作ろうとするから、ハードルが上がってアイデアが出なくなります。「自分が少し便利になるもの」を作ろうとするだけで、急に選択肢が増えます。この視点の切り替えだけで、考え込む時間が大幅に減ります。

完璧主義は最初の一歩を奪う

もうひとつのブロック(邪魔する考え方)が完璧主義です。

「ちゃんとしたデザインにしてから出したい」「バグがないことを確認してから」「もっとちゃんと勉強してから」「もう少し機能を増やしてから」……こういう思考は一見まじめに見えますが、実は「出さない理由」を作り続けているだけです。

料理に例えるなら、「最高の一皿を完成させるために一生練習している人」と「まず家族に食べてもらって感想をもらいながら上達した人」、どちらが早く料理が上手くなるかは明らかですよね。作って出してみて初めてわかることが、個人開発には山ほどあります。完璧主義は才能の問題でも性格の問題でもなく、「ルールを間違えている」だけです。

Lilyがネタを見つけるリアルな方法

抽象的な話が続いたので、Lilyが実際にどうやってネタを探しているか、具体的に書きます。

生活の中の「プチ不便」を拾う

さっきも書きましたが、これが一番の基本です。Lilyの場合、「ここちょっと面倒だな」と思ったことをすぐメモするようにしています。

たとえば:

  • スマホのアラームをセットするのに何タップもかかるのが嫌だと気づいた → 「ワンタップでよく使うアラームをセットできるアプリ」を思いついた
  • 読んだ本の感想を書く場所がばらばらで後で見返せない → 「本の記録をシンプルに残せるもの」を考えた
  • 習慣を続けようとするたびに挫折していた → 「シンプルな習慣トラッカー」というアイデアが生まれた
  • 日々の気分を後から振り返れたら面白そうと思った → 「毎日の気分を記録する日記アプリ」を作った

実際、Lilyが作った「つづけ」というアプリは、自分自身が習慣を続けられないという悩みからスタートしています。大袈裟な発明なんてなくていい。「自分が困った、だから作った」それだけです。

SNSや口コミの「あるある」に耳をすます

自分の困りごとだけじゃなく、他の人の声も大切なネタ源です。

X(旧Twitter)やInstagramで「〜って不便じゃない?」「〜できるアプリほしい」「〜って毎回面倒くさい」というつぶやきを探してみてください。意外と「こんなことに困っている人がいるんだ」という発見があります。

また、家族や友達に「最近なんか面倒だなと思うことある?」と聞いてみるのも効果的です。普段一緒に生活している人の困りごとは、自分では気づかない視点をくれます。特に年齢や生活スタイルが違う人に聞くと、まったく思いつかなかった困りごとが出てきたりします。

すでに解決策がある問題でも作っていい

「似たようなアプリはもうある」——これ、個人開発を止めてしまう理由としてよく聞きます。でも、これは大きな誤解です。

既存のサービスがあることは「その需要が実在する証明」です。ライバルがいるということは、使ってくれる人がいるということ。まったく似たものがない市場より、ある程度競合がいる市場のほうが「作ったものを使ってもらえる可能性」は高いです。

それに、既存のものと少しだけ違う角度を持てばいいんです。「もっとシンプルに」「日本語対応が丁寧」「特定のシーンに特化」「このデザインが好みじゃなかったから自分好みに」——そういった差別化は、複雑な技術がなくてもできます。世界一じゃなくていい。「自分が使いたいと思えるもの」を作ることが、最初の目標です。

「最小で出す」という鉄則

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ネタが決まったら、次は「どう作るか」ではなく「最小でどう出すか」を考えます。

MVP(最小の形)って何?

「MVP」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。Minimum Viable Product——日本語に訳すと「最小限で機能するもの」です。

難しく聞こえますが、要は「これだけあれば使える、という一番小さい形で出す」ということ。

わかりやすい例を出します。習慣トラッカーのアプリを作るとして、最初から「グラフ表示」「リマインダー設定」「友達との共有機能」「テーマカスタマイズ」「週間・月間レポート」を全部作ろうとしたら、完成まで何ヶ月もかかります。でも「今日やったかどうかを記録するだけ」という機能一つだけを作れば、ずっと早く出せます。

最初のバージョンは、拍子抜けするくらいシンプルでいいんです。「これで出していいの?」と思うくらいが、ちょうどいい。それくらいの感覚でいてください。

リリースが怖くなる理由と向き合う

「出すのが怖い」という感覚、Lilyにも何度もありました。

  • 「誰にも使ってもらえなかったらどうしよう」
  • 「批判されたら傷つく」
  • 「バグがあったら恥ずかしい」
  • 「ショボいと思われたくない」

でも正直に言うと、最初に出したものを見ている人は、ほぼいません。最初は0人の世界からスタートです。誰もいない場所で「恥ずかしい」も「怖い」もないんです。

むしろ誰も見ていない今だからこそ、いろいろ試せます。バグがあっても直せばいい。デザインが微妙でも後で変えられる。最初のリリースは「テスト」だと思ってください。ステージ本番じゃなくて、リハーサルです。

「完璧になったら出す」は永遠に来ない

ここが、Lilyが一番伝えたいことかもしれません。

バージョンアップという神概念

ソフトウェア(アプリやウェブサービスのこと)には「バージョン」という概念があります。スマホのアプリも、よく「アップデート」されますよね。あれは最初から完璧だったから更新されているのではなく、出した後に改善し続けているんです。

世界中で使われているアプリも、最初のバージョンは今より遥かにシンプルでした。Instagramの初期バージョンは、写真を投稿してフィルターをかけるだけ。今の機能の何十分の一しかありませんでした。Twitterも最初は140文字の短いテキストを投稿するだけのサービスでした。

「出してから直す」が、個人開発の当たり前のやり方です。最初から完璧にしようとする必要は全くありません。完璧なものが「v1.0」として出るのではなく、ゆがんだものが「v0.1」として出て、そこから育てていくんです。

出してからしかわからないことがある

作っている間に考えた「こうしたら便利だろう」と、実際に使ってもらったときの反応はまったく違うことがよくあります。

「この機能は絶対に使われると思っていたのに、ほとんど誰も触らない」
「こんな小さな機能が、一番喜ばれた」
「想定していなかった使い方をしてくれている人がいた」

これは、出してみないとわからない。どんなに頭の中でシミュレーションしても、実際のユーザーの行動は想像を超えてきます。だから早く出す。それが結果的に、完璧に近づく一番の近道です。完璧を目指して考え続けることより、出してフィードバックをもらうことのほうが、10倍速く成長できます。

ツールは後から選べばいい

「でも作り方がわからない」という声も多いです。エンジニアでない人が個人開発を始める場合、この壁をどう越えるか。

「作れないから始められない」は本当か?

一昔前は「プログラミングができないと何も作れない」が事実でした。でも今は違います。

ノーコードツールと呼ばれる、プログラミングなしで作れるサービスが増えています。画面を組み立てて、設定をするだけでウェブサービスが作れる時代です。また、AIに「〇〇という機能を作るにはどうすればいいか」と聞くと、具体的な手順を教えてくれます。Lilyも最初は「これ、どうやって作るんだろう」と思ったことをAIに聞きまくっていました。全部わかってから始める必要はありません。

「作れないから始められない」ではなく、「作りながら覚える」が今の時代の正しいやり方です。ツールや方法は、作りたいものが決まってから選べばいい。先に全部習得しようとするから、また「準備中」のループにはまります。

AIに頼れる時代の個人開発

今の時代、「AIを使いこなす力」は「プログラミング能力」に匹敵するくらいの武器になっています。

「こういうものを作りたい。どんな手順で進めればいい?」
「この部分でうまくいかない。何が原因として考えられる?」
「もっとシンプルにできる方法はある?」
「初心者でも使えるツールを教えて」

こういった問いかけをしながら、AIとやりとりしていくだけで、かなりの部分が解決できます。もちろん複雑なものを作るには限界もありますが、最初の一歩に必要なものは今のAIで十分にカバーできます。

Lilyが言いたいのは「AIに全部やらせよう」ではありません。「AIを壁打ち相手にしながら、自分で手を動かす」という感覚です。詰まったらAIに聞く、わからなかったらAIに聞く、それをやりながら少しずつ進めていくだけで、思っているより遠くへ行けます。

Lilyが実際に踏み出した最初の一歩

少し個人的な話をします。

最初に作ったもの、正直に話します

Lilyが最初に作ったものは、決して「すごい」ものではありませんでした。自分が毎日使いたいと思った、シンプルな習慣記録ツールです。デザインも最低限。機能は「今日やったかどうかを記録する」だけ。入力できて、記録が見られれば、それだけ。

正直、最初は「これ出していいのかな」と思いました。世の中には似たようなアプリがいくらでもある。機能も少ない。デザインもリッチとは言えない。「こんなの誰も使わないかも」という気持ちがずっとありました。

でも出しました。恥ずかしかったけど、出しました。ダサくても、出しました。「あとで直せばいい」と自分に言い聞かせながら、出しました。

失敗から学んだ一番大切なこと

出した後、最初は本当に誰も来ませんでした。ダウンロード数もゼロに近い。正直しょんぼりしました。「やっぱりダメか」と思う瞬間もありました。

でも、「出したことで初めてわかったこと」がありました。デザインのここが見にくい、この機能は必要なかった、逆にこれがあったら使いやすかった——作っているときには絶対に気づかなかったことが、出した後に次々と見えてきたんです。

そこから少しずつ改善して、SNSで発信して、少しずつ使ってくれる人が増えていきました。最初の一歩は決して華やかではありませんでした。でも出さなければ、その先は永遠に来なかった。「出す前の完璧」より「出した後の改善」のほうが、ずっと価値がありました。

最初の一歩は、汚くていい。ゆがんでいていい。とにかく出すこと、それだけが唯一の正解だとLilyは思っています。

よくある迷いに先回りで答えます

最後に、よく寄せられる質問にまとめてお答えします。実際にLilyのところへ届く声です。

「アイデアがかぶっていたら?」

かぶっていて大丈夫です。というより、かぶっているほうがいい。前の章でも書きましたが、似たものがあるということは「需要がある」証拠です。「もっとシンプルに」「この層に特化」「UIが使いやすい」「日本語がきちんとしている」といった小さな違いで、十分に選ばれる理由になります。

世の中に存在するアプリの大半は、何らかの意味で「似たものがある」状態です。それでも人々は新しいものをダウンロードして使います。「かぶっているから無駄」は、思い込みです。

「エンジニアじゃないと無理では?」

無理ではありません。Lilyの周りにも、エンジニアではないけれど個人開発を楽しんでいる人が複数います。

今はノーコードツール、AI、そしてYouTubeやnoteなどで無料の学習資料がたくさんあります。「プログラミング未経験から始める個人開発」を解説しているコンテンツも山ほどある時代です。

もちろん本格的な複雑なアプリを一人で作るには時間がかかります。でも「まず小さなものを作って出してみる」という最初の一歩は、エンジニアでなくても全然できます。大事なのは「完璧なスキル」ではなく、「とりあえず動くものを出す勇気」です。スキルは後からついてきます。

「続けられるか不安で踏み出せない」

これは正直なところ、続けられるかどうかはやってみるまでわかりません。Lilyも最初から「絶対続ける」という確信はありませんでした。

でもひとつだけ言えることがあります。「出す前」より「出した後」のほうが、続けるモチベーションが生まれやすいということ。誰かが使ってくれた、フィードバックをもらった、ちょっとだけ改善できた、「ありがとう」と言われた——そういう小さな経験が、続ける力になります。

「続けられるか不安だから始めない」より、「始めてみて、続けられなかったらそれはそれで学び」という気持ちで踏み出してみてください。やめた経験も、次に生きます。何も始めなかった経験だけが、何も生みません。

おわりに:完璧より「とにかく出す」が最強

個人開発の最初の一歩で大切なのは、「何を作るか」よりも「出すこと」です。

完璧なアイデアを探して時間を使うより、困りごとを一つ見つけて、それを解決する最小のものを作って出す。それだけで、何ヶ月も考え続けた人より確実に前に進めます。

Lilyが個人開発を続けてきて感じることは、「最初に作ったもの」はほぼ関係ない、ということ。大事なのは「出す習慣」を身につけること。出す経験を積むこと。その積み重ねが、いつかちゃんとしたものを作る力に変わっていきます。

難しく考えなくていいです。今日困ったこと、一つ書き留めてみてください。それが、あなたの個人開発の最初の一歩です。

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