6畳の部屋の写真をAIに渡したら、ソファとダイニングテーブルが並ぶ「素敵だけど住めない部屋」が返ってきたことはありませんか?無料の模様替えアプリを5つ、無料でどこまで作れるかと、狭い部屋の寸法を守れるかの2点で並べました。同じ1枚の写真で比べれば、自分の部屋に合う1本が無料の範囲で見えてきます。
無料の模様替えアプリ5つ、比べるならどこを見る?
「無料」と書かれたアプリでも、中身はばらばらです。作れる枚数、透かしの有無、置ける家具の範囲。ここを知らずに始めると、気に入った1枚が出た直後に課金画面が出てきます。
もう1つの軸は寸法です。部屋の雰囲気だけを描き替えるアプリと、実在する家具を実際の大きさで置くアプリでは、6畳での使い道がまったく違います。
比べるときは、5つとも同じ写真を使ってください。部屋の角に立って対角線の方向へ、床が画面の下側にしっかり入る高さで、昼の明るい時間に1枚撮ります。あわせて壁の長さとベッドの幅をメジャーで測り、メモしておきます。
返ってきた画像では、窓とドアの位置が動いていないか、ベッドの横に人が通れる隙間が残っているか、置かれた家具が実際に売っている商品かを見ます。
いま決めたいのは部屋の雰囲気ですか、それとも置く家具のサイズですか?雰囲気なら1と2、サイズなら3から5が向いています。
なお、Canvaにも部屋の写真を描き替えるAI Interior Stylerがありますが、公式のFAQでは無料では使えず、クレジットの購入が必要と案内されているので今回は外しました。
1. DecorAIで、6畳の模様替えの雰囲気を先に決める
DecorAIは、部屋の写真をアップロードしてスタイルを選ぶと、模様替え後の画像を作ってくれるアプリです。公式サイトでは175種類以上のスタイルが用意されていて、室内のほか外観や庭にも使えます。
無料で使えるのは、新規登録した人が1日だけ、透かしなしで3枚までです。それ以降は月24ドル(1ドル=158円で約3,790円)で作り放題になります。
3枚しかないなら、似たスタイルを3回出すより、ナチュラル、北欧、ミニマルのように方向の違う3つを1枚ずつ出すほうが得です。並べてみると「好きなのは木の色が濃いほうだった」のように、自分の好みの軸が先にわかります。
気をつけたいのは、DecorAIという名前のサービスが運営元違いで複数あることです。スタイルの数や無料の回数はサービスごとに違い、ここで書いた条件は decorai.io のものです。また、描かれた家具は実在の商品とは限らないので、サイズの確認はこのあとのアプリに回します。
2. Spacely AIの無料40クレジットは何枚分か
Spacely AIは、部屋の写真やスケッチを写真のような完成図に仕上げるサービスです。インテリアデザイナーや建築、不動産の仕事で使う人を主な相手にしています。
無料プランは40クレジットで、透かしなし、クレジットカードの登録もいりません。ただし40クレジットは40枚という意味ではありません。公式ブログの説明では、写真のような仕上げが1回8クレジット、家具を自動で置く機能が1回10クレジットです。家具を置くだけなら4回で使い切ります。
足りなくなったら、追加の200クレジットを9ドル(約1,420円)から買えます。画面の言語に日本語はないので、英語のボタンに抵抗がないかも先に確かめておきたいところです。
一人暮らしで相性がいいのは、引っ越し前の空っぽの部屋の写真です。内見のときに撮った1枚に家具を置いてもらえば、入居前に部屋の完成形が見えてきます。4回あれば、ベッドを窓側に置く案と壁側に置く案を2回ずつ試せます。
3. MeltFlexの家具配置、無料で置けるのはIKEAだけ
MeltFlexは、部屋の写真に実在する家具を実際の大きさで置いていくサービスです。公式サイトでは、入らないレイアウトを入るかのように描くことはしない、と説明しています。狭い部屋でいちばん困るところに手当てした作りです。
最初の1回は、アカウントもクレジットカードもなしで試せます。無料枠で置ける家具はIKEAの商品だけで、画像には小さな透かしが入ります。有料プランにするとAmazonやWayfair、Costcoなどの家具も選べて、透かしも消えます。
一人暮らしの部屋なら、無料枠がIKEAだけというのはむしろ好都合です。有料で増える店はWayfairやPottery Barn、Rooms To Goなどアメリカの家具店が中心で、同じ商品が日本で買えるとは限りません。IKEAなら、画像で気に入った家具をそのまま国内で探せます。
4. ニトリなら、部屋の写真から家具を消して置ける
ニトリの「お部屋の写真deシミュレーション」は、ニトリと東京大学発のAIスタートアップ燈株式会社が共同で開発したサービスです。2026年8月5日から、ニトリアプリとニトリネットで無料で使えます。
流れは、部屋の写真をアップロードして、写っている家具のうち要らないものを選んで消し、そこへニトリの家具を置く、の3段階です。置けるのはソファやテーブル、ラグ、照明など約2,500種類で、どれも実在する商品なので寸法がそのまま部屋の縮尺に乗ります。
6畳で効くのは、全部を消さずに一部だけ消せるところです。ベッドは動かせないけれど、ソファとラグは入れ替えたい。そういうときは、ソファとラグだけを消して新しい候補を置けば、今の部屋に足りないものだけが見えてきます。
あなたの部屋で、絶対に動かせない家具はどれでしょう?それを残したまま試せるのが、このサービスのいちばんの使いどころです。画面も案内も日本語で、気に入ったらそのまま購入まで進めます。
5. IKEA Kreativは写真1枚ではなく部屋の3Dスキャン
IKEA Kreativは、IKEAアプリとIKEAのWebサイトで使えるデザインツールで、日本では2024年2月27日から提供されています。料金はかかりません。日本導入時の案内では、アプリの対応はiOS 14以降とAndroid 9以降でした。
ほかの4つと違うのは、写真1枚ではなく、スマホで部屋をスキャンして編集できる3Dの部屋を作るところです。IKEAは「リアルで正確な寸法の3Dレプリカ」と説明していて、今ある家具を画面から消したうえで、IKEAの家具を置いて組み替えられます。50を超える3Dのショールームを土台にデザインすることもできます。
写真1枚よりひと手間かかる代わりに、部屋の形そのものを手元に持っておけるのが強みです。スキャンした部屋を保存してデザインするにはIKEA Familyへの入会が必要ですが、入会費も年会費もかかりません。
6畳の一人暮らしは、どの順で使えばいい?
おすすめの順番は、雰囲気から寸法へ、です。まずDecorAIかSpacely AIで方向性の違う画像を2〜3枚出し、好きなテイストを決めます。次に、そのテイストに近い家具をニトリかIKEA Kreativ、またはMeltFlexのIKEA枠で、実際の大きさのまま部屋に置いてみます。ここまでは全部無料の範囲に収まります。
最後はメジャーの出番です。玄関のドア幅や廊下の曲がり角は部屋の写真に写りませんし、コンセントの位置や窓とエアコンの下の高さも、画像を眺めるだけでは数字になりません。部屋には置けても運び込めない家具や、置いた場所にコードが届かない家具は、メジャーを当てて初めて見つかります。
あなたの部屋で、まだ測っていない寸法はどこですか?今日、部屋の角から写真を1枚撮って、ついでにその寸法も測ってみてください。家具を買う前に、部屋の完成形が先に見えます。






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