2026年のインテリア流行、AIで賃貸の部屋でも再現できるか。

AI部屋づくり@るな
AI部屋づくり@るな

@lunaroom 7本

サムネイル

Pinterestに保存した海外の部屋を自分の6畳に当てはめようとして、途中で手が止まったことはありませんか。

天井の高さも窓の大きさも床材も、日本の1Kとは前提がまるで違います。

2026年に来ると言われているインテリアトレンドを5つ選んで、部屋の写真をAIに渡して順番に試してみたら、3つは形になって、2つは入り方そのものを変えることになりました。

2026年のインテリアトレンドは、なぜ賃貸だと真似しにくいのか

Pinterestが毎年出しているトレンド予測は、月間6億人の検索データをもとにした21項目で、過去6年の的中率は88%とされています。

ただ、そこに並ぶインテリアの絵は基本的に持ち家前提です。

壁を塗る、造作の棚をつける、幅2mのソファを置く。

賃貸で同じことをやると退去時に原状回復費が飛んできます。

賃貸で動かせるのは、実質「置くもの」と「色」の2つだけです。

だからトレンドを見るときは、そのスタイルの見た目のうちどこまでが置くもので作られているかを分けて考える必要があります。

ここで効くのが、部屋の写真を1枚渡すと壁と窓の位置を保ったまま様式だけ差し替えてくれるタイプのAIアプリです。

私が今回使ったのはこれでした。

間取りが変わらないので、出てきた絵がそのまま「自分の6畳にこのトレンドを入れた場合」になります。

ここから5つ、入るものと入らないものに分けていきます。

1. FunHaus、サーカス風の派手さをAIで6畳に入れてみる

ストライプのラグとクッションを入れた6畳ワンルームのアイソメ図

公式のトレンド名はFunHausで、検索ワードとしては「circus interior」が130%増、「vintage circus aesthetic」が70%増えています。

太いストライプと曲線のシルエットに、ほんの少し道化っぽさを混ぜるスタイルです。

AIに入れてまず分かったのは、6畳でこれを全部やるとテントの内側になるということでした。

壁一面をストライプにした絵は、天井が下がって見えて明らかに窓が小さく感じます。

ストライプを床のラグ1枚に集約した絵に切り替えると、同じ派手さでも部屋が狭く見えませんでした。

派手な柄は面積ではなく、目線より上に来るかどうかで効き方が変わるようです。

賃貸で置くなら、140×200cmくらいの太めストライプのラグ、曲線の一人掛け椅子、クッション2つ。

壁は触らないままで十分に届きます。

2. Afrohemian Decor、検索220%増の質感はAIで再現できるか

かごとジュートのラグを配置した1Kのビフォーアフター図

「afrobohemian home decor」の検索が220%増で、今回のインテリア関連では一番伸びています。

手織りのテキスタイル、編みのかご、彫りのある木、天然繊維のラグ。

素材の質感が主役のスタイルです。

5つの中で、AIの絵に一番はっきり差が出たのがこれでした。

理由は途中で腹落ちしたのですが、このスタイルは色を足す変化ではなく「表面」を足す変化だからです。

編み目や木目が増えても部屋の明度は下がらないので、6畳のままでも狭く見えません。

壁も床もそのままで、置いたものの手触りだけが変わった絵になります。

ジュートかシーグラスのラグを敷いて、かごを壁に掛けずに床置きか棚に並べ、木のスツールを1つ。

この3点で写真の中の印象にかなり近づきました。

3. Neo Deco、金属と幾何学をAIで賃貸に翻訳する

アールデコを現代版に整えたスタイルで、「antique bar cart」の検索が100%増。

クロームや真鍮の光沢、幾何学模様、扇形のアーチが目印です。

幾何学の壁紙をAIで当ててみたら、6畳では圧が強すぎました。

柄が四方から迫ってきて、家具を置く前から部屋が埋まって見えます。

ところが同じ幾何学を、柄ではなく家具の輪郭として入れた絵は成立しました。

扇形のアーチをミラーの形で、直線のリズムを細いフレームで持たせると、壁が無地のままでもきちんとアールデコに見えます。

高さ150cmくらいの細フレームのミラー、真鍮のフロアランプ、ベルベットのクッション。

ミラーは壁に掛けず床から立てかけると、穴を開けずに済みます。

4. Cool Blue、色1つでワンルームの印象をAIで変えられるか

Pinterestが2026年の色として挙げた5色のうちの1つです。

残りはJade、Plum Noir、Wasabi、Persimmonで、Cool Blueは氷のような、少し未来的な青にあたります。

拍子抜けするほど素直でした。

寝具とクッションだけを青にした絵と、壁まで青くした絵を並べて見比べると、6畳では前者のほうがはっきり広く見えます。

壁を塗れないという賃貸の制約が、この色に関してはそのまま正解でした。

青は面積を増やすほど部屋が締まって見える色なので、点で置くほうが向いています。

寝具カバーを青に替えて、シーツはグレーか白のまま。

オットマンを1つ足して、金属のパーツはブラッシュド仕上げで揃えます。

5. Mystic Outlands、検索465%増の非日常は賃貸のワンルームで成立するか

「Scotland highlands aesthetic」が465%増で、21トレンド全体で見ても上位の伸びです。

霧のかかった風景のような、非日常の空気をまとうスタイルを指します。

もともとは風景や旅の文脈で伸びている言葉なので、部屋に持ち込むのはこちら側の解釈になります。

これが一番むずかしかったです。

広い風景の空気を6畳全体でやろうとすると、AIの絵でもただ部屋が暗くなるだけで、霧というより照明が足りない部屋になりました。

方向を変えて窓辺の一角だけに絞った絵にしたら、やっと成立しました。

非日常は部屋全体ではなく、目に入る一箇所さえあれば足ります。

苔のような深緑のブランケット、石の質感がある鉢を1つ、間接照明を低い位置に。

この3つを窓際に寄せるだけで、部屋の他の場所は普段のままで構いません。

5つ試して分かったのは、トレンドの良し悪しよりもアプリの選び方のほうが結果を左右するということでした。

AIインテリアアプリを賃貸で使うときに気をつけたいこと

判断軸は「間取りを保つか」の1点です。

写真を渡すと部屋ごと作り直してしまうタイプもあって、そちらは絵としてはきれいでも、もう自分の部屋ではありません。

壁と窓とカメラの角度を保ったまま様式だけ差し替えるタイプを選ぶと、出た絵をそのまま買い物の判断に使えます。

日本語で試すなら、原状回復できる範囲の変更をシミュレーションする前提を掲げているものがあります。

登録すると無料のクレジットがもらえます。

もっと軽く試したい場合は、ログイン不要で無料、一度に4パターンまで並べて比較できるものもあります。

ここは誤解されやすいので書いておきます。

これらのアプリがやっているのは画像を作ることだけで、壁紙も床も物理的には1ミリも変わりません。

AIが原状回復をしてくれるわけではなく、出てきた絵を「置くだけで再現できる範囲」に自分で翻訳する工程が必ず必要になります。

この工程を飛ばすと、生成された理想の部屋と手元の買い物リストがつながらないままで終わります。

賃貸のワンルームでも、2026年のトレンドはAIで小さく試せる

5つのうち、6畳の賃貸に無理なく入ったのはAfrohemian DecorとCool Blue、条件付きでFunHausでした。

うまくいった3つに共通していたのは、壁や床という面を変えずに、置くものと色だけで届いたケースだったことです。

最初の一歩は、部屋の写真を1枚撮ってアプリに入れるところからで足ります。

買うかどうかは、絵を見てから決めれば間に合います。