ChatGPTに「1週間の献立を考えて」と頼んだら、どこかのレシピサイトで見たような7日分が返ってきた。そんな経験はありませんか?
米国のInstacartが出した買い物AI「Clementine」は、一行の頼み方で1週間分の食事を組み、カートまで入れてくれます。
その頼み方を日本語に移し、足りない情報を書き足してChatGPTに渡せば、日本のネットスーパーで買いやすい1週間の献立と買い物リストが作れます。
Instacart Clementineは、一行で1週間分を頼ませる
Clementineは、Instacartが2026年9月9日に発表した会話型の買い物アシスタントです。
使えるのは米国とカナダで、Instacartのアプリとウェブサイトに入口があります。
公式が挙げている依頼の例が、とても短いんです。
- 「予算に優しい子どものランチを1週間分」
- 「2人分の、高たんぱくで簡単な夕食」
- 「いつものを注文して」
これだけで、レシピの提案から、セール品や安い代わりの商品の提示、カートへの投入まで進みます。
手書きの買い物メモを写真で撮って送ると、それをカートに変える機能もあります。
「今夜なに作ろう」を毎晩考えている身からすると、うらやましい話です。ただし日本からは使えません。
Clementineの一行が通るのは、家の事情を覚えているから
同じ一行をChatGPTに日本語で送っても、Clementineほど具体的な答えは返ってきません。
一行の裏に、アプリが覚えている情報があるからです。
Clementineは、グルテンフリーやベジタリアン、ナッツ不使用といった好みを設定画面から学びます。
過去の注文履歴を持っているので「いつもの」が通じますし、店の商品と値引き情報も見えています。
短い依頼文を家の事情で補ったうえで答えているわけです。
ChatGPTは、あなたの家の事情も、近所の店の今日の値段も、言われなければ分かりません。
足りない部分を対応させると、こうなります。
あなたの家の献立を決めている条件は、いくつありますか? それを頼み方に書き足せば、海外の一行を日本の台所に持ってこられます。
ChatGPTに渡す献立プロンプトは、4つの情報を足して訳す
「2人分の高たんぱくで簡単な夕食」を土台にして、前のセクションの表の4項目を足します。
私は日曜の朝、この形で1週間分を頼んでいます。
共働きの4人家族(大人2人、小学生1人、保育園児1人)の夕食を、月曜から日曜まで7日分考えてください。
条件
- 食材の予算は1週間で1万円くらい
- 平日は調理30分以内、土日は少し手間がかかってもよい
- 子どもは辛いものとなすが苦手
- たんぱく質の多いおかずを毎日1品入れる
- 冷蔵庫にあるもの: 鶏むね肉1枚、卵6個、キャベツ半玉、にんじん2本
出してほしいもの
1. 曜日ごとの献立表(主菜、副菜、汁物)
2. 買い物リスト。冷蔵庫にあるものは除き、ネットスーパーで買う単位(1パック、1袋、1本)で、野菜、肉と魚、その他に分ける
3. 2日以上使う食材には、どの曜日に使うかを書き添える人数や苦手な食材、冷蔵庫の中身は、自分の家の内容に書き換えてください。
効いているのは最後の「出してほしいもの」です。
Clementineが最後にカートを作るように、ChatGPTにも「買う形」で出させると、献立を眺めてから自分で材料を拾い出す手間がなくなります。
返ってきた献立を、ネットスーパーの買い物リストに直す
Clementineと違って、ChatGPTは日本のネットスーパーのカートに直接入れてはくれません。
最後の一歩は自分の手で、リストを見ながら商品を検索してカートに入れます。
この作業を短くするコツは、商品名を検索窓に打ちやすい形で出させることです。
「鶏もも肉 300g前後」「小松菜 1袋」のように、名前と量だけの一行にしてもらうと、上から順に検索していけます。
リストの並びを、普段使うネットスーパーのカテゴリ順にそろえてもらうのも手です。
「いつもの」は、牛乳、卵、食パン、納豆のような毎週買う定番を一度メモにしておき、プロンプトの最後に貼ると代わりになります。
手書きの買い物メモがあるなら、写真で撮って「これと重ならないように」と添えて渡すこともできます。
あなたの家で毎週必ず買っているものは、すぐに5つ言えますか? 言えるなら、それが「いつもの」のメモになります。
AI献立がずれやすいのは、量と値段と使い回し
返ってきた献立と買い物リストは、カートに入れる前に3か所だけ見ておくと安心です。
1: 量が人数に合っているか。
4人家族なのに肉が1パックだけ、という抜けは起こり得ます。
「各食材に、何人分で何g想定かを書いて」と一文足すと確かめやすくなります。
2: 予算はあくまで目安か。ChatGPTは、あなたが使う店の今日の値段を知りません。
Clementineが店の値引きまで見ているのとは、ここが大きく違います。
合計金額はカートの画面で確かめます。
3: 半端な食材が残らないか。
キャベツ1玉を買って2日しか使わない献立だと、週末にしなびた半分が残ります。
「1玉や1袋で買う野菜は、週のうちに使い切る献立にして」と頼み直すと組み替えてくれます。
どれも、頼み方を一文足すか、画面で確かめるだけで直せます。
今夜の献立相談は、この一文から
最初から4項目をそろえなくても大丈夫です。
今夜やるなら、冷蔵庫を開けて残っているものを書き出し、こう送るところから始めてみてください。
冷蔵庫にあるのは、〇〇、〇〇、〇〇です。これを使い切る3日分の夕食と、足りない食材の買い物リストを、スーパーで買う単位で出してください。返ってきた答えに「子どもは〇〇が苦手」「予算は〇〇円くらい」と足していけば、1週間の献立まではすぐです。
日曜の買い物前に、一度試してみませんか?



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