Canvaが触れればデザインに自信がなくてもテンプレート販売は始められる

ミルテ
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デザインの勉強をしていなくても、Canvaが触れればテンプレート販売の準備はそろいます。BOOTHのCanvaテンプレートは1ページ目の価格の中央値が300円で、300円なら1件の手元は約238円。配置の仕様書(欄の置き方を書いたメモ)と販売ページの文面はAIに任せ、同人イベントのお品書き(頒布物の一覧表)を無料のCanvaで組みました。

使ったのは図形・テキスト・画像の枠だけなので、PDFなら無料版の素材のまま売れます。買った人が自分のCanvaにコピーして編集できるリンク(テンプレートのリンク)で渡すには、Canvaプロが要ります。買い手役のAIの採点は2回とも「直せば買う」でしたが、同じ値段のライバルには量で負けました。

あたしはBOOTH(pixivの通販サービス)に出品も販売もしていません。テンプレートのリンクは作っていないし、Canvaの画面の操作も、仕様書を渡してAIにやってもらいました。途中の採点はAIに買い手の役を頼んだもので、本物の購入者の声ではありません。

売る側もCanvaプロに入らないと、テンプレートは売れない?

無料のままでも売れます。ただ、渡し方が限られます。

Canvaの公式ヘルプ「Canvaを使って販売用のデジタルおよび物理的な製品をデザインする」によると、無料版の素材と自分の写真だけで作ったテンプレートは「PDFとして、またはCanvaテンプレートリンクとして販売することができます」。Canvaプロの素材を使ったものは、テンプレートのリンクでしか売れません。

リンクを作る側には、テンプレートリンクのヘルプによるとCanvaプロなどの有料プランが要ります。無料アカウントでは、共有メニューの「テンプレートのリンク」に王冠マーク(有料プラン向けの印)が付いていました。

渡し方
作る側のプラン
入れてよい素材
買った人の側
PDF
無料でよい
無料版の素材と自分の写真だけ
Canvaで編集できるかは試していない
テンプレートのリンク
Canvaプロなどの有料プラン
無料版とCanvaプロの素材
gmailなど一般のアドレスの人や組織の外の人は、制限なく開いて編集できる(作る人が仕事用のドメインだと、同じドメインの人には有料プランが要る)

今回のお品書きは図形・テキスト・フレーム(画像をはめる枠)だけで組み、王冠マークの付いた素材は使っていません。なので、PDFで売る道も、Canvaプロにしてリンクで渡す道もあります。BOOTHのお品書きの上位2件は、購入後にダウンロードするPDFにリンクを載せていて、リンクで渡す道のほうでした。

Canvaプロの年額は、テンプレート何件で元が取れる?

無料のままPDFで売るなら、かかるのはBOOTHの手数料だけです。リンクで渡すためにCanvaプロ(料金ページの表示で年11,800円)に入るなら、売上で回収することになります。すでにCanvaプロの人は、この分もかかりません。

BOOTHのサービス利用料は、2025年10月28日から1件ごとに「5.6%+45円」です(改定前は5.6%+22円)。1件の手元は「価格 −(価格×5.6%+45円)」で出せます。

価格
手数料
1件の手元
年11,800円を回収する件数
150円
53.4円
96.6円
年123件
200円
56.2円
143.8円
年83件
300円
61.8円
238.2円
年50件

件数は「11,800円 ÷ 1件の手元」を切り上げたもので、月に直すと4〜10件ほどです。150円だと手数料が値段の3分の1を超えます。どれも試算で、この数が出るという根拠はありません。

AIに配置と文面を頼むと、Canvaテンプレートは売り場から断られる?

売り場ごとに決まりがまったく違います(2026年10月13日に確認)。

売り場
AIについての決まり
Canva クリエイター(Canva公式の素材マーケット)
2026年1月14日から、AI生成コンテンツを認めない(規約の更新のお知らせ)
BOOTH
AI生成作品に多い、他と差別化されていない作品を出すショップは、順次すべての出品物を検索結果に出さない。基準は公開しない(2023年5月16日のお知らせ)。さらに、特定の作品・作家への依拠性が高い商品や、それに準ずる商品を大量・連続的に出す行為への対応を強めた(2025年7月18日のお知らせ)
Etsy
AIを使って商品を作ったら、商品説明でそのことを開示する(クリエイティビティスタンダード)

そこで今回は、AIに頼むのを配置の仕様書と販売ページの文面の2つに絞りました。デザインはCanvaの図形・テキスト・フレームで組み、AIの画像生成は使っていません。チャットAIはClaudeです。

BOOTHで並んでいるCanvaテンプレートは、どんなものが多い?

BOOTHで「Canva テンプレート」と検索すると2,544件でした(2026年10月13日)。1ページ目の40件を数えると、価格は150〜3,980円で中央値は300円。商品カードの「スキ」(気に入った人が押す数)は中央値24、最大456です。

内訳は、同人イベントのお品書き・値札が22件で半分以上、配信のサムネイルなどSNS向けが12件で、名刺・チラシ・メニューのようなお店向けは1件だけ。タイトルに「AI」を含む出品は0件です。

「Canva お品書き テンプレート」に絞ると94件。上位2件は同じショップの「Bicolor」(200円・スキ456)と「Fancy」(150円・スキ186)で、どちらも本の冊数の組み合わせで型(レイアウトの種類)を分け、パーツ(当日や後から足す札やカードのページ)を付けています。

Etsyで「canva template instagram」を見ると、1ページ目24件の多くが1,000〜2,000円台で、数百〜数千種類をまとめたセットが中心でした。150〜300円の小さなテンプレートなら、あたしはBOOTHのほうが合うと見ています。

AIの仕様書どおりに組んだお品書きは、買い手に選ばれる?

組んだのはA4縦の4ページです。新刊1冊+既刊3冊、新刊1冊+既刊4冊+ノベルティ(配布物)の欄、新刊2冊+既刊2冊の3つの型と、「完売」「頒布終了」「R18」の札などを集めたパーツのページ。色は紺・生成り・朱の3色にしました。

記事の画像

採点は、AIに「年に数回の同人イベントにサークルで出ている人」という役を頼み、200円で買うかを判定してもらいました。渡したのは見本の画像、会場でスマホで撮った写真のつもりで幅240pxに縮めた画像、販売ページの文面、BOOTHの上位2件の説明です。

型2つだけの1回目は「直せば買う」でした。値段と新刊のタイトルは幅240pxでも読め、狙った「スマホで撮っても読める」は通っています。指摘は、既刊4冊やノベルティの型、完売の札などのパーツ、印刷の仕様、判型(本のサイズ)の行の大きさ、色違いか150円か、の5つです。

これを入れた4ページの2回目も「直せば買う」でした。札や支払い方法の欄、印刷の注意は「机に置く用として実用的」と言われ、縮めた画像でも値段は全部の型で読めています。

記事の画像

それでも2回とも、同じ200円のBicolor(カラバリ3色×2種)に量で負けました。こちらは1色で、今のままならBicolorを選ぶ、色を足すか150円に、という結論です。

色違いの版と、人が組んだときの作業時間は試していません。

量の差は、組み始める前にライバルを書き出した時点で見えていました。ここから先は、お品書きをそのまま出品せず、自分の題材に変えて始めるための中身です。ライバルの数え方と違いの決め方、プロンプト2本と仕様書の出力、Canvaでつまずいた操作、販売ページの文面、買い手役への指示を、お品書き以外でもなぞれる形で載せます。

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