「いつから?何回くらい?」と獣医さんに聞かれて、答えに詰まったことはありませんか。症状を写真で見せるペットの健康AIアプリは、その答えを受診前に用意しておく道具として使うと役に立ちます。気になる5本を、日本のApp Storeで入手できるかどうかまで1本ずつ確かめました。
症状の写真、ChatGPTに見せるだけでは足りない?
スマホで撮った写真をChatGPTに見せて「これ大丈夫?」と聞く。それだけでも、目やにの色や皮膚の赤みを言葉にしてもらえます。
専用アプリとの差は、答えの形と記録の置き場所が最初から決まっている点です。たとえばVetPatiは「Go Now」「Wait 48 Hours」「No Need」の3つのどれかで受診の目安を返し、PocketVetは犬か猫か、品種、年齢に合わせて答えを調整します。チャットは会話が流れていくので、先週の写真と今日の写真を並べて見返すには少し手間がかかります。
もう1つ、はっきりさせておきたいことがあります。今回の5本はどれも、ストアの説明文や公式サイトに「獣医さんの診察の代わりにはならない」という趣旨を書いています。
PocketVetにいたっては「獣医サービスでも診断でもない」と明記しています。なのでこの記事では、アプリを「病院に行くか決める道具」でなく「病院で見せるメモを作る道具」として扱います。
おうちの子の写真、撮ったあとはカメラロールに埋もれていませんか?
症状の写真から緊急度を出す、ペット健康AIアプリ3つ
1. VetPati、目や耳の写真から受診の目安を出す
目・耳・鼻・皮膚・歯の5か所を撮ると、受診の目安を「Go Now(すぐ受診)」「Wait 48 Hours(48時間様子を見る)」「No Need(必要なし)」の3段階で返すアプリです。あわせて重症度もLow(低)からEmergency(緊急)までの段階で表示されます。
無料で使えるAI分析は月3回まで。日本のApp Storeでは月額500円、年額2,000円のプレミアムがあり、月額プランで比べると今回の5本でいちばん安い価格です。ペットの医療プロフィールをPDFで書き出せるので、診察室でスマホ画面をそのまま見せる使い方と相性がいいです。
2. PocketVet、便や歯ぐきの写真にも対応
皮膚・目・歯ぐき・便を撮ると、「monitor at home(自宅で様子を見る)」「see a vet soon(近いうちに受診)」「emergency now(今すぐ緊急)」の3段階で次の行動の目安を返します。撮影する部位として便を明記しているのは、5本のなかでPocketVetだけでした。
犬か猫か、品種、年齢に合わせた答え方になり、食べ物チェックと健康ログも付いています。アプリ自体は無料で入れられて、上位版のPocketVet Proが1,500円(アプリ内課金)です。
3. Pet Check AI、受診用の症状レポートをまとめる
質問に答えていく症状チェックと、写真の評価を組み合わせたアプリです。機能一覧に「Prepared Vet Visits」という項目があり、受診前に症状を整理したレポートを用意できます。メモ作りという目的に素直に合うのは、このアプリです。
日本のApp Storeでは月額800円から1,500円までの4プランと、年額8,000円のプランが並んでいます。対応言語は英語とフランス語で、iOS 18.5以降が必要です。
日本のApp Storeにない、記録に強いペット健康AIアプリ2つ
4. Omelo、食事や散歩の記録と写真をまとめて見る
PawSightという機能で、カメラを目・皮膚・被毛に向けて変化の兆しを探します。このアプリの本領はその周りで、食事・散歩・水・睡眠・薬・通院・ワクチンを記録していくと、食欲や活動量、睡眠の変化をまとめて追いかけてくれます。24時間対応をうたうオンラインの獣医相談もあります。
有料版のOmelo Plusは米国のApp Storeで月額9.99ドル(約1,500円)、年額79.99ドル(約12,000円)。ただ日本のApp Storeにはページがなく、日本から入れられるかは今のところはっきりしません。
5. VetlyHealth、処方箋や検査結果の写真を整理する
5本のうちこれだけは、症状そのものを撮って判定するアプリではありません。処方箋のラベル、診察の明細、検査結果、フードの成分表を撮ると、中身を読み取って自動で整理します。薬のリマインダーや、症状・食事・水・行動の記録にも対応しています。
料金は月額8.99ドルから22.99ドル(約1,350円から約3,450円)までの3段階。こちらも日本のApp Storeには掲載がありません。病院でもらった紙がたまりがちなら、明細や検査結果をスマホで撮って1つのアルバムにまとめておくだけでも、発想はまねできます。
日本から今すぐ使えるペット健康AIアプリはどれ?
日本のiPhoneで今すぐ入れられるのは、VetPati、PocketVet、Pet Check AIの3本です。5本とも、ストアに載っている対応言語に日本語はありません。
最初の1本なら、月3回の無料分析があるVetPatiか、無料で入れられるPocketVetから。Pet Check AIを選ぶなら、先に設定アプリでiOSが18.5以降になっているか確かめておくと、ストアで入れられずに困ることがありません。
おうちの子の気になりやすい場所は、目や耳ですか、それともお腹まわりですか?撮れる部位で選ぶと迷いません。
動物病院に行く前のメモ、アプリの判定は最後の1行でいい
アプリが「No Need」や「monitor at home」を出しても、おうちの子の様子がいつもと違うと感じたら、判定を待たずに動物病院へ連絡してください。反対に「Go Now」が出たからといって、アプリが病名を言い当てたわけでもありません。どちらも写真から出た目安で、決めるのは獣医さんです。
うちの子の通院で「いつから?」に答えられなかったことがあって、それからは気になったらまず写真と日付を残すようにしています。メモはこの順番で作ると、診察室で慌てずに済みます。
- いつから(日付と、気づいた時間帯)
- 何回くらい(吐いた、下痢をした等の回数)
- 食欲・水・トイレの変化
- 撮った写真
- アプリの判定(参考として1行だけ)
アプリの判定を最後に置くのは、獣医さんが知りたいのが「うちの子に何が起きたか」の経過だからです。
最後にスマホで撮ったおうちの子の写真、いつのものか思い出せますか?今夜は1枚撮って日付をメモするところまでで十分で、判断は獣医さんにお願いしましょう。


コメント
ログイン か 会員登録 するとコメントできます