「結構です」と言われた直後に、次の一言が出ないまま電話を切られてしまう。そんなテレアポが続いていませんか?
AIロープレなら、断る側の相手役を何度でも頼めます。日本語で使えるAIロープレ5つを入口の違いで分け、どれにも渡せる断られ方の台本を付けました。
先にお断りしておくと、これは私が5つを使い比べて点を付けた結果ではありません。公式ページで確認できた事実の整理と、あなたが自分で回すための台本です。
テレアポで断られる5場面を、先に台本にしておく
台本を先に決めておけば、どのAIロープレでも同じ条件で練習できます。相手役の設定がばらばらだと、出来の差が自分の腕なのか相手の甘さなのか分かりません。
見るのは第一声、切り返し、アポ打診
名乗りと用件が最初の一呼吸で出るか。断りの言葉を受け止めてから質問で返せるか。最後に日時の候補を出せるか。テレアポの差は、だいたいこの3か所でつきます。
私の経験では、断られて黙る人より、同じ説明を言い直してしまう人のほうが多いです。切り返しは「一度受けてから、質問で返す」と型を決めておくと崩れにくくなります。
AIロープレに渡す共通台本
受付の場面を2つ、担当者の場面を3つ並べました。相手役の設定欄やシナリオ作成の欄に、場面ごと貼って使います。
あなたは法人向けの営業電話を受ける側を演じてください。私は営業担当として電話をかけます。指定した場面の人物として応答してください。
場面1 受付: 担当者につないでほしいと言われたら「あいにく担当者は不在です」と答える。戻りの時間は聞かれるまで言わない。
場面2 受付: 用件を聞いたうえで「資料をメールで送っておいてください」と言い、電話を終えようとする。
場面3 担当者: 名乗りを聞いた直後に「今ちょっと忙しいので」と言う。30秒以内に用件が見えなければ切ろうとする。
場面4 担当者: 「うちはもう間に合っています」と言う。今の取引先への不満を聞かれたら、小さな不満を1つだけ話す。
場面5 担当者: 名乗りの途中で「結構です」と言う。切り返しには2回まで付き合う。
共通ルール:
- 私が日時の候補を2つ出したら、どちらかを選ぶか別の日時を提案する。
- 候補を出さずに「ご都合いかがですか」と聞かれたら「また今度で」とかわす。あなたが一番苦手なのは、どの断られ方でしょうか?最初はその場面だけを繰り返すと、変化が見えやすくなります。
結果は3か所だけ記録する
ツールの点数とは別に、自分の目で丸、三角、バツを付けます。
商談なしで今日始められるAIロープレ3つ
申し込んだその日に触れる3つです。ただ、入口の条件はそれぞれ違います。
1. TalkWith、声で話して沈黙の癖を測る
公式トップに「テキストではなく音声が基本」とある、声で話す練習相手です。無料プランは月3回、1回5分まで。有料は月1,680円のStandardからです。
公式トップの場面一覧は商談、会議、プレゼン、1on1で、テレアポ専用の場面はありません。代わりに公式ブログが、「忙しい受付」「警戒している担当者」のように役柄を設定してテレアポを練習する方法を紹介しています。台本の5場面は、この役柄として渡します。
計測するのは応答速度、沈黙回数、流暢さ。黙り込む癖は数字で見えますが、切り返しの中身を採点するとは書かれていません。
2. PeopleX AIロープレ、台本の場面をシナリオに登録する
2026年7月に無料プランが始まりました。月5回まで、シナリオ作成と即時フィードバックも含まれるので、台本の5場面をそのまま登録できます。
ただし申込ページの条件は「法人用のメールアドレスでのご登録」です。会社のアドレスを外部サービスに登録してよいか、社内のルールを先に確かめてください。音声で話すのか文字で打つのか、採点の項目、電話やテレアポへの言及は、公式ページからは読み取れませんでした。
3. Hyperbound、受付突破を練習の型として持つ
海外製ですが、製品ページの対応言語に日本語が入っています。練習の種類にCold Calls(新規の営業電話)とGatekeeper Calls(受付を通る電話)を挙げていて、テレアポを型として持つのは3つの中でここだけです。
無料プランには用意済みのロープレ45本と見本のスコアカードが付き、スコアカードは話す割合や処理した反論を追います。一方で、無料プランで日本語の相手役が使えるかは料金ページに書かれていません。確証が取れるまでは、受付突破の流れをつかむ参考として触れる位置づけが無難です。
会社経由で導入するAIロープレ2つと、上司への頼み方
残る2つは問い合わせから始まる法人向けで、どちらも電話の場面を製品ページに書いています。
4. exaBase ロープレ、電話アポイントを名指し
製品ページに「挨拶・来店応対・電話アポイントなどを反復トレーニング」とあります。日本語が前提の4つの中で、テレアポをここまではっきり書いているのはこれだけです。AIアバターが顧客役を演じ、評価項目ごとのスコア、課題、改善アクションを返します。
料金は非公開です。2024年10月のIT Leadersの報道では、100時間分のチケットが20万〜30万円、初期費用が300万円でした。今の価格は問い合わせで確かめてください。
5. AmiVoice RolePlay、反論対応力とクロージング力を採点
音声認識のAmiVoiceで発話を文字にし、反論対応力やクロージング力を含む項目で評価します。利用例に「電話応対」がありますが、中身は丁寧な応対マナーの練習で、テレアポの断られ方を再現するとは書かれていません。
2026年5月には、AIアバターが会話に応じて返答する「AI対話型ロープレ」がオプションで加わりました。料金は問い合わせ、最短1ヶ月から使えて、無料トライアルも問い合わせフォームから頼めます。
上司や研修担当に、導入を頼めそうですか?それならツール名より先に台本を見せてください。「この5場面で、1ヶ月だけ新人数人に試させてもらえませんか」と言えば、何をどれだけ使うのかが一度で伝わります。
テレアポと書いてあるAIロープレは、5つのうち2つ
日本語が前提の4つにとって、日本語対応は差になりません。差が出るのは入口と、テレアポを製品ページに書いているかどうかです。
日本語、音声、製品ページでのテレアポの名指し、個人での申込。この4条件を全部満たすツールは、5つの中にありませんでした。いちばん近いのはTalkWithで、テレアポの扱いが公式ブログでの説明にとどまる点だけが欠けています。
AIロープレの点数は、アポ打診まで見ているか?
公式の採点項目を3か所に当てはめると、偏りが見えます。第一声はTalkWithの応答速度や沈黙回数で拾え、切り返しにはHyperboundの処理した反論やAmiVoiceの反論対応力が近い。アポ打診に当たるのはAmiVoiceのクロージング力くらいで、日時の候補を2つ出したかまで見ると書いたツールは見当たりません。
あなたが最後にアポを取れた電話で、日時の候補をいくつ出していましたか?ここだけは、点数が高くても記録表で自分が確かめる場所です。
TalkWithとPeopleXの無料枠は月3回と月5回なので、1回で1〜2場面に絞るのが現実的です。同じ台本で回していれば、少ない回数でも前回との差は比べられます。
テレアポの台本を持って、最初の1本を選ぶ
個人で今日から声に出すならTalkWithの無料枠、会社のメールアドレスで登録してよいならPeopleX AIロープレ。受付突破の型を海外製で見ておきたいならHyperbound、研修として入れるならexaBase ロープレかAmiVoice RolePlayに台本を添えて問い合わせる、という分かれ方です。
どれを選んでも、台本と記録表は同じものを使ってください。断られるのは誰でも同じで、差がつくのは断られた直後の一言を何回練習したかです。




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