提案書を作った。
明日の商談で使う予定だけど、内容を誰かにチェックしてもらう時間がない。
そんなとき、AIが提出前の数分でレビュー役を引き受けてくれます。
この記事でわかること
- 提案書をAIにレビューしてもらう基本のプロンプト
- 実際にレビューさせてみたBefore・After
- 商談フェーズごとに使い分けるプロンプト集
- レビューの精度を上げるコツ
AIが提案書のレビュー役になる理由
提案書は、提出前に誰かの目を通しておきたいものです。
ただ、先輩や上司も忙しく、細かく見てもらう時間はなかなか取れません。
先輩に「ここ、ちょっと弱いですね」と3回言われたら気まずくなりますが、AIが相手なら100回指摘されても気になりません。
私の経験でも、指摘される回数が多いほど提案書の精度は上がっていきました。
何度でもやり直しをお願いできるのが、AIをレビュワーにする一番のメリットだと思います。
提案書レビューの基本プロンプト
まずは、どんな提案書にも使える基本のプロンプトです。
レビュー観点を先に指定しておくと、フィードバックの精度が上がります。
以下の提案書をレビューしてください。
【レビュー観点】
1. 顧客課題の明確さ: 課題が具体的に書かれているか
2. 解決策の説得力: なぜこの提案が課題を解決するのか
3. 数字・根拠: 定量的なデータがあるか
4. 競合との差別化: なぜ他社ではなく自社なのか
5. 次のアクション: 何をしてほしいか明確か
【フィードバック形式】
- 良い点を3つ
- 改善点を3つ(具体的な修正案付き)
- 総合スコア(100点満点)
【提案書】
(ここに提案書の内容を貼り付け)実際にレビューさせてみました
架空の設定で、実際にこのプロンプトを試した例です。
提案書の内容は、次のようなものでした。
■ 課題
御社の営業効率化が必要です。
■ 提案
弊社の営業支援ツール「SalesBoost」を導入いただくことで、営業効率が向上します。
■ 料金
月額10万円〜(「SalesBoost」と料金は、プロンプトを試すための架空の例です。実在するサービスではありません)
AIからのフィードバックは、次のような内容でした。
良い点は3つ挙げられました。
- 課題・提案・料金の3点が簡潔にまとまっている
- 提案する製品名が明記されている
- 料金が明示されており、検討の土台になる
改善点も3つ指摘されました。
- 課題が抽象的すぎる
現状: 「営業効率化が必要です」
改善案: 「現在、営業担当1人あたり1日50件の架電に対し、アポ獲得率が2%。業界平均5%と比較して低く、月間の新規商談数が目標の60%に留まっています」
- 提案の根拠がない
現状: 「営業効率が向上します」
改善案: 「導入企業の平均で、アポ獲得率が1.8倍に向上。御社の場合、月間アポ数が20件から36件に増加する見込みです(試算根拠: 〇〇)」
- 競合との差別化がない
追加すべき: 「他社ツールとの比較表」「選ばれる理由3つ」
総合スコアは45点でした。
骨格はあるものの説得力に欠けるという評価で、数字と具体例を足すだけで大きく改善できる、というコメントが添えられていました。
商談フェーズ別のプロンプト集
商談のフェーズによって、レビューで重視したいポイントは変わります。
フェーズに合わせてプロンプトを使い分けると、より的確なフィードバックが返ってきます。
初回商談用
初回商談用の提案書をレビューしてください。
【重視する観点】
- 顧客の課題への共感が伝わるか
- 「もっと詳しく聞きたい」と思わせる内容か
- 専門用語が多すぎないか
【提案書】
(貼り付け)競合コンペ用
競合コンペ用の提案書をレビューしてください。
【状況】
- 競合: 〇〇社、△△社
- 顧客の重視ポイント: (わかれば記載)
【重視する観点】
- 競合との明確な差別化ができているか
- 選ばれる理由が3つ以上あるか
- 価格以外の価値が伝わるか
【提案書】
(貼り付け)最終提案用
最終提案用の資料をレビューしてください。
【状況】
- 商談フェーズ: 最終クロージング
- 顧客の懸念点: (あれば記載)
【重視する観点】
- ROI(投資対効果)が明確か
- リスクへの対応策があるか
- 導入後のサポート体制が伝わるか
- 今決める理由があるか
【提案書】
(貼り付け)よくある指摘と改善パターン
提案書のレビューでは、いくつかの指摘パターンが繰り返し出てきます。
Before: 「業務効率化が必要」
After: 「月40時間の残業が発生。原因は〇〇業務の手作業。年間コスト換算で480万円の損失」
Before: 「生産性が向上します」
After: 「導入企業50社の平均で、作業時間が32%削減。御社の場合、月16時間の削減を見込む」
Before: (競合との比較なし)
After: 「選ばれる理由: 1. 導入実績500社 2. 業界特化のカスタマイズ 3. 専任サポート付き」
Before: 「ご検討ください」
After: 「来週中にお返事いただければ、初期費用20%オフでご案内できます」
共通しているのは、抽象的な言葉を数字と固有の状況に置き換えている点です。
AIはこの置き換えを、指摘という形で助けてくれます。
レビューの精度を上げるコツ
「見出しだけ」「要約だけ」を貼ると、AIが拾える情報が減り、精度が落ちます。
手間に感じても、全文を貼るのがおすすめです。
コピペが面倒なら、ファイルをそのままアップロードする方法もあります。
ChatGPTもClaudeも、PDFやWordファイルを直接読み込めるようになっているので、資料の形式によって使い分けるとよいと思います。
顧客情報も一緒に渡すと、より具体的なフィードバックがもらえます。
【顧客情報】
- 業界: 製造業
- 従業員数: 200名
- 課題: 〇〇レビューは1回で終わらせず、視点を変えて複数回お願いするのがおすすめです。
- 全体構成のチェック
- 数字・根拠の確認
- 表現・言い回しの調整
提案書は、準備の質がそのまま伝わる
提案書は、相手に想いを伝える手紙に似ていると思います。
「魅力を感じています」と書くだけでは伝わりません。
何にどう魅力を感じているのか、具体的に書いて初めて伝わります。
AIにレビューしてもらいながら、提出前に磨き上げていくとよいと思います。
5分の手間で、伝わり方は変わってきます。
このプロンプト集をもとにしたGPTsも用意しています。
商談前の練習相手として使ってみてください。
まとめ
提案書の完成度は、提出前のレビューで大きく変わります。
今日から試せることとして、次の3つを挙げておきます。
- 基本プロンプトで、提出前に一度レビューしてもらう
- 商談フェーズに合わせてプロンプトを使い分ける
- 全文と顧客情報を一緒に渡す
提案書は、内容そのものより準備でどれだけ差がつくかが大きいと感じています。
提出前の数分を、レビューの時間に使ってみてください。
コメント
ログイン か 会員登録 するとコメントできます