AIロープレ8つ、日本語対応を公式に明記しているのはどれか。

クロージング師匠
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@closingmaster 14本

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AIが客役をやってくれる営業研修ツールは、海外製がもう十数社あります。
ただ、公式サイトに書いてあるのは「29言語対応」「40言語以上」といった数字だけで、日本語が含まれているとはどこにも書かれていないことがあります。

海外製8つの公式ページを開いて、日本語という単語が名指しで出てくるかどうかだけを1本ずつ確認しました。

多言語対応と日本語対応は、同じ意味ではありません

確認した軸は4つです。
公式が日本語を名指ししているか、音声で会話できるか、個人がセルフサーブで触れるか、そして料金が公開されているか。

ここで大事なのは、「◯◯言語対応」という数字を日本語対応の証拠として数えないことです。
40言語のうち日本語が入っているかどうかは、リストが公開されていなければ外からは判断できません。
なので以下の表では、公式ページに日本語という言語名が載っていたものだけを「名指しあり」、載っていなかったものを「確認できず」としています。

確認できずは「日本語が使えない」という意味ではなく、公開情報からは判断できなかった、という意味です。
料金の円換算は1ドル155円で計算しています。

ツール
日本語対応
音声
個人で試せるか
料金
名指しあり
あり
可。無料プランあり
無料プランあり、有料は要見積り
名指しあり
あり
体験用ロープレのみ
非公開
確認できず
あり
不可
非公開。席単位の年間契約
確認できず
あり
不可
非公開。外部推定で1人あたり月約9,300円から17,000円
確認できず
記載なし
不可
非公開。外部推定で1人あたり月約7,000円から10,000円
名指しあり
あり
不可。デモのみ
非公開。外部推定で1人あたり月約23,000円から39,000円
確認できず
あり
不可
非公開
文字起こしは対応。ロープレ機能なし
該当なし
不可
非公開。外部推定で1席あたり年約22万円から25万円

8つのうち、公式が日本語を名指ししていたのは3つでした。
ここから1本ずつ見ていきます。

1. Hyperbound Practiceは、日本語を名指ししているか。

名指ししています。
製品ページに対応言語が並んでいて、その中に Japanese が入っています。
しかも同社のブログには、日本企業の相手と話す場面を想定して、フォーマルな導入と合意形成を重んじる会話を練習できる、という趣旨の説明まで書かれています。

言語の一覧に日本語を入れているだけでなく、日本の商談の進み方を意識していると明言している数少ない例です。

個人が触れるという点でも、8つの中でここだけ入口が開いています。
無料プランがあり、クレジットカードも営業との商談も要りません。
ただし外部レビューでは、多言語での利用は上位プラン側の機能として扱われているという指摘もあるため、無料枠で日本語がそのまま使える前提で数えないほうが安全です。

2. Second Natureは、どこまで言語を公開しているか。

製品ページに対応言語が列挙されていて、ポルトガル語、スペイン語、ヘブライ語、オランダ語、ドイツ語、フランス語に続いて日本語が入っています。
30以上の言語に対応しているという記載もあります。
名指しの明確さでいえばHyperboundと同じ水準です。

引っかかるのは入口のほうです。
価格は公開されておらず、サイト上の導線はほぼすべて商談予約に向かっています。
トップページから体験用のロープレをその場で開くことはできますが、これは製品を評価するための無料デモで、業務で使い続けるための契約とは別の話です。

日本語対応を明記していても、個人が申し込んで使い始める経路は用意されていません。

3. PitchMonsterの29言語に、日本語は入っているか。

公式サイトには29言語、40カ国以上という数字が出ています。
ただし、その29言語の内訳は公開されておらず、日本語という言語名は公式ページ上で見つけられませんでした。
音声クローンを使った音声ロープレが売りの製品なので、日本語の音声がどう扱われるかは特に気になるところですが、公開情報からは判断できません。

料金も席単位の年間契約で、500人を超える規模はカスタム見積り。
無料トライアルではなく15分のデモ、という導線です。
詳しくはPitchMonsterの公式サイトで確認してください。

4. Quantifiedの40言語以上は、何を指しているか。

40以上の言語でネイティブレベルの流暢さ、という表現が製品ページに出てきます。
数だけ見れば今回の8つで最多クラスですが、具体的な言語名のリストは見当たらず、日本語という記載も確認できませんでした。

もともとライフサイエンス業界向けに寄せた製品で、規制表現のコンプライアンス採点が中心にあります。
料金は組織の規模とパッケージで見積もる方式で、公開されたレートカードはありません。
外部の推定値では1人あたり月約9,300円から17,000円という水準が出ています。

Quantifiedの公式サイトから見積り依頼を出す以外の入口はありません。

5. Highspot AI Role Playで選べる言語は何か。

Highspot AI Role Playの製品ページには、英語の米国版、英国版、豪州版に加えて、ドイツ語とフランス語が言語の選択肢として出ています。

日本語はこの中に含まれていませんでした。
複数のペルソナを相手にした商談練習や、口調まで含めたフィードバックなど機能面の記述は厚いのですが、言語の話になると欧州2言語と英語圏で止まります。

音声で会話できるかどうかも、公式ページからは読み取れませんでした。
料金は全てカスタム見積りで、外部推定では1人あたり月約7,000円から10,000円とされています。

6. Mindtickleの14言語に、日本語はあるか。

入っています。
同社の製品ページは25以上の言語という書き方ですが、ロープレツールの選定ガイドのほうでは現時点で14言語、今後25以上へ拡張予定という書き分けがあり、その14言語の一覧にJapaneseが入っています。

アバターが反論してくる音声ロープレで、日本語が対象になっていると読める数少ない海外製品です。

ただし、公式のFAQに「セルフサーブの無料版は提供していない」とはっきり書かれています。
試せるのはデモだけで、料金も会社規模と組織構成に応じた個別見積り。
外部推定では1人あたり月約23,000円から39,000円という水準が出ており、今回の8つの中では高い部類です。

7. Seismicの複数言語対応は、どこまで書かれているか。

2025年秋のリリースで追加されたSeismicのRole Play Agentは、AIペルソナ相手に商談を練習して、その場でフィードバックを受け取る仕組みです。

新しい音声とペルソナを載せたという記述があるので、音声での会話が前提と読めます。

言語については、複数の言語でAuraと会話できるようになった、という記載があります。
ただ、どの言語かは書かれておらず、日本語という記載は確認できませんでした。
発表時点ではアーリーアクセスの扱いで、一般提供の時期も明示されていません。

料金も非公開です。

8. Gongは、そもそもロープレなのか。

違います。
ここは並べ方の都合で8番に入っていますが、性質が1つだけ別物です。

Gongがやっているのは、実際の商談を録音して後から解析することです。
練習相手になってくれるわけではありません。
日本語については公式ヘルプに Japanese (Japan) と明記されていて、70以上の言語で文字起こしと解析ができるとされています。

つまり日本語対応という一点だけを見れば今回の8つで最も確実なのですが、その日本語能力は練習ではなく本番の商談を振り返るために使われます。

料金も別格です。
年間契約のみで、外部推定では1席あたり年約22万円から25万円。
これに必須のプラットフォーム利用料として年約78万円から775万円が乗ると報じられています。
新人が個人で練習用に触る種類の道具ではありません。

なぜこれを混ぜたかというと、日本語でAIロープレを探していると、この手の通話解析ツールが同じ検索結果に並んで出てくるからです。
名前が並んでいても、片方は練習、片方は振り返りです。

日本語で今日から練習したいなら、どこに行くか。

確認できたことを整理します。
日本語を公式に名指ししていたのは、Hyperbound、Second Nature、Mindtickleの3つ。
残る4つは公開情報からは判断できず、Gongはそもそもロープレではありません。

そして日本語を名指ししている3つのうち、個人がクレジットカードも商談もなしに触れるのはHyperboundの無料プランだけです。

つまり海外製のAIロープレは、日本語という言語の壁と、法人契約という入口の壁を両方とも越えないと手が届きません。
しかもこの2つの壁は独立していて、言語が通っても入口が閉じている、という組み合わせが普通に起きます。

日本語で練習することのほうが優先なら、国産を見に行くのが早いです。
ビジネストーク練習アプリのTalkWithのように、無料プランがあってその場で始められるものがあります。

日本語がネイティブのサービスなので、そもそも対応言語を調べる工程自体が要りません。

この記事が役に立つのは、上司や情シスから「海外のあれを検討して」と言われたときだと思います。
製品ページの「40言語対応」を見て安心して稟議を書くと、導入後に日本語のリストが出てこなくて詰まります。
公式の言語一覧に日本語という単語があるか。

見積り依頼を出す前に、そこだけ先に見に行ってください。