🔄 広告で禁じていたことを、自分の自動化ツールが2アカウントでやっていた

bokuwalily
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@bokuwalily ・ 90本

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スーパーのセルフレジで、同じ商品を3回スキャンしてしまうことがあります。

画面には「3個、6,000円」と正直に表示されて、そこで初めて気づく。

でも、もし画面を見ていなかったら。レシートを確認するまで、ずっと気づかないまま帰ってしまいますよね。

あなたは今こうなっていませんか?

• 自動化ツールを動かしているけど、正確に何をしているか確認したことがない • 「動いてるなら大丈夫」と思って、そのまま数週間放置している • 同じ人や同じ投稿に何度も同じアクションをしていないか、チェックしたことがない • ツールが「うまく動いているか」を、エラーが出ないかどうかだけで判断している

先に結論を言います。

自動化ツールに「同じことを2回やらない」仕組みが入っていなければ、気づかないうちに誰かを不快にさせています。

この記事では、自動いいねツールで重複いいねを2週間続けた実話と原因、IDで記録する直し方、広告管理の経験から学んだことを書きます。

2つのアカウントで自動いいねを動かした

2026年の夏から、Lilyは2つのアカウントで自動いいねのツールを動かしていました。

XとThreadsで、それぞれ別の目的のアカウントです。

法人と個人、2つのアカウント

1つは、AI関連のサービスを広めるための法人アカウントです。

タイムライン上の関連する投稿にいいねをして、少しずつ存在を知ってもらうために動かしていました。

もう1つは、Lily個人のXとThreadsのアカウントです。

届いたリプライへの返信候補を自動生成して、返信するかどうかをLilyが判断するという使い方をしていました。

AIと相談して組み立てたツール

どちらも、AIと一緒に組み立てたツールです。

コードをほぼ書かないスタイルで、Claudeに相談しながら形にしていきました。

「動くものを作る」という目的は達成できていました。

タイムラインに流れてくる投稿を拾って、条件に合えばいいねをする、という動作は確かに機能していました。

最初の1週間は順調に見えた

動かし始めて最初の1週間は、何の問題も見えませんでした。

タイムラインに流れる投稿にいいねがついていくのを確認して、「うまく動いてる、大丈夫」と思っていました。

でも実は、このとき既に静かに問題が起きていました。

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2週間後に気づいた重複いいね

Lilyが気づいたのは、動かし始めてから約2週間後のことです。

ある夜、Xで手動でタイムラインをスクロールしていました。

ツールの確認をするつもりはなくて、ただ投稿を読んでいた感じです。

そのとき、見覚えのある投稿が目に入りました。「あれ、この投稿、昨日もいいねした気がする」

同じ投稿に2回ついたいいね

気になって確認してみると、同じ投稿にいいねが2回ついた形跡がありました。

1回押されて、外れて、もう1回押されていた状態です。

ツールが「まだ処理していない投稿だ」と判断して、2回アクションしていたわけです。

これが1件だけなら偶然かもしれない、と思いながらスクロールし続けました。

でも探していくと、他にも同じパターンが出てきます。

その日確認しただけで、少なくとも4件の重複いいねがありました。

Threadsでは3回いいねしていた

もしかしてThreadsも、と思ってすぐに確認しました。

こちらはさらに状況が悪くて、同じ投稿に3回いいねされているものがありました。

2つのアカウント、2つのプラットフォーム。どちらも、同じ問題が起きていました。

このとき少し青くなりました。「2週間、ずっとこれをやり続けていたのか」と。

その投稿をした相手の方が気づいていたとしたら、どう感じただろうとも考えました。

「このアカウント、何度も同じ投稿にいいねしてくる」と感じていたかもしれない。

リアルな場面で考えると、同じ人から同じ日に何通も同じ内容のメッセージが届くようなものです。

1回目は「ありがとう」で済むけど、3回目には「大丈夫?」になる。

履歴に積み重なっていた重複

翌日、改めて2週間分のアクション履歴を確認してみました。

思っていたよりずっと多くの重複いいねが、静かに積み重なっていました。

1日に数件ずつ、毎日続いていたんです。気づいていなかっただけで、ずっと起き続けていた。

その数を見たとき、「エラーが出ていないから大丈夫」と思い込んでいた自分への、まあまあ強めの反省がありました。

「大丈夫だと思っていた」と「大丈夫だった」は、全然違う話だったんです。

どれだけやったか遡れない

もう1つ困ったのは、「どの投稿に何回いいねをしたか」を遡って確認する手段がなかったことです。

処理済みのログを残していなかったので、「どれだけやらかしたか」の全貌がわからない。

範囲が見えないまま謝るわけにもいかないし、かといって放置もできない。

このもどかしさが、今回の件でいちばん困った部分でした。

静かに直すと決めた

結局、できることは「これ以上続けないこと」と「仕組みを直すこと」の2つだけでした。

謝るかどうか悩みましたが、相手にとっては認識していない可能性も高い。

「静かに直す」という選択をしました。

そして「次に同じことをやらないための仕組みを作る」ことを、その夜から始めました。

重複は記録の仕方から起きた

なぜこうなったのか、仕組みから説明します。難しい話はしないので、もう少しだけ付き合ってください。

ツールが「どの投稿にいいねをしたか」を覚えておくために、記録が必要です。

Lilyのツールは、この「記録の仕方」に問題がありました。

表示順と本文で記録していた

何を使って「もうやった」を記録していたかというと、投稿の表示順番と本文の内容です。

タイムラインに何番目に来た投稿か、どんな文章が書いてあるか、を使って記録していました。

これが何で問題になるかというと、タイムラインって並び替わるんです。

新しい投稿が来ると、さっきとは違う順番で表示されることがよくあります。

そうすると「前と同じ順番で同じ投稿が来た」という判定ができなくなります。

ツールが「新しい投稿だ」と勘違いして、もう1回いいねしてしまう。

似た本文の投稿は区別できない

本文で判断する方式も、似たような問題があります。

引用や転載で文章がほぼ同じ投稿が複数あると、区別できなくなってしまいます。

整理すると、「変わりやすいもの」で判断しようとしていたことが問題でした。

並び順も文章も、条件次第で変わってしまう。

変わらない「ID」で記録する

「変わらないもの」で判断すれば、この問題は解決できます。そこで登場するのが「ID」という概念です。

インターネット上のすべての投稿には、投稿された瞬間から変わらない固有の番号が割り当てられます。

これを「ID(アイディー)」と呼びます。

投稿した人の名前が変わっても、本文が編集されても、タイムラインの順番が変わっても。

そのIDだけは、絶対に変わりません。

図書館の管理番号と同じ仕組み

例えるなら、図書館の本についている管理番号のようなものです。

本のタイトルが改訂で変わっても、置いてある棚が変わっても、管理番号は同じです。

その番号を控えておけば、「この本はもう読んだ」という記録が確実に残ります。

タイムラインの投稿IDも、まったく同じ仕組みです。

別の言い方をすると、人間でいうマイナンバーのようなものです。

名前が結婚で変わっても、引っ越しをしても、番号自体は変わりません。

直したのは記録の1箇所だけ

このIDを「処理済みリスト」に記録しておけば、並び替わっても文章が似ていても関係ない。

次に同じIDが出てきたとき、「これはもうやった」と判断してスキップするだけです。

Lilyが直したのは、これだけです。記録の仕組みを、表示順・本文からIDに変えた。

変更は1箇所でした。

「たったそれだけか」と思う方もいるかもしれません。

でも実際のところ、問題の核心は「何かが複雑すぎた」ではなく「1つの基準が抜けていた」ことです。

複雑な修正が必要な場面ももちろんあります。

でも今回は、「変わらないもので記録する」という1点を直すだけで、全部が解決しました。

でも、この1箇所を最初に入れていなかった。2週間、重複いいねをし続けてから気づきました。

「動いている」が確認を減らした

「なぜ最初から入れなかったのか」と思う方もいるかもしれません。

当時のLilyは「動いている」という事実が、「確認しなくていい」という油断につながっていました。

動いているように見える、エラーが出ていない、問題ないだろう。

この思考の流れが、確認をスキップさせていたんです。

自動化ツールに限らず、「動いている状態が続くと、確認が減る」というのは人間の自然な反応です。

最初の数日は気にして見ているけど、1週間経つと「まあ大丈夫だろう」になっていく。

この「慣れ」が、見えない問題を育てる期間になっていました。確認しない日が続くほど、問題が積み重なる。

これが今回の実話の全体像です。

広告の現場で知っていたはずのこと

さて、ここからが本当に書きたかった話です。

Lilyには、広告を管理していた経験があります。

月3,000万円の広告費が動く現場で、重複配信の管理を担当していた時期があります。

フリークエンシーキャップとは

「フリークエンシーキャップ」という設定があります。

同じユーザーに同じ広告を1日に何回まで見せるかの上限を決める機能です。

難しい名前ですが、要するに「同じ人に何度も同じものを見せすぎない」ための設定です。

これを入れないと、1人のユーザーに1日10回以上同じ広告が表示されることがあります。

3日間の重複配信と後処理

担当中に、設定ミスで重複配信が起きた案件を経験しました。

スタッフが休暇中に設定変更が入り、気づいたときには3日間重複配信が続いていた。

そのときの後処理は大変でした。

ブランドへの苦情対応と設定修正と報告書作成で、チーム全員が1週間動き続けました。

「重複配信は起きた瞬間にブランドへの信頼を傷つける」という感覚は、そのときに体に入りました。

それ以来、重複配信の防止策を確認するのは、作業の最初に必ずやることになっていました。

なのに、自分のツールでは、その設定を最初に入れなかった。

2週間経ってから、問題が起きて初めて気づきました。

作る側に回ると抜ける理由

「なぜ管理していた人が、作る側に回ったら最初に抜けたのか」この問いは、しばらく頭から離れませんでした。

管理する立場で何かを徹底していると、その徹底が「空気」みたいになります。

重複配信の防止は、Lilyにとって「なければおかしい」ものでした。

だから逆に、作る側に回ったとき、「もちろん入っている」と思いこんだまま動かしてしまったんです。

自分で設計したわけじゃないから、「実は入っていない」に気づきにくかった。

管理者として実装された仕組みを「使う経験」と、自分でゼロから「設計する経験」は別のスキルです。

「重複を防ぐ仕組みが大事だ」と知っているのと、「重複を防ぐ仕組みを自分で設計する」のは、全然違う話でした。「わかっていたはずなのに、なんで入れなかったんだ」という気持ちがしばらく続きました。

でも、この経験をしてよかったとも思っています。

「知っている」と「できる」の差が、こんなにはっきり出るんだということが、体でわかったので。

これ、普通のことだと思います。

「知識」を「動作」に変えるには、1回失敗して手で直す経験が要ることが多い。

本で読んだ「包丁の使い方」と、実際に野菜を切り続けた経験は別物ですよね。

自動化ツールの設計も、同じだとLilyは今は思っています。

動くと正しく動くは別もの

もう1つ、気づいたことがあります。「動いている」と「正しく動いている」は別のことだということです。

ツールは2週間、エラーを一度も出さずに動き続けていました。

でも「正しく動いていたか」というと、全然そうじゃなかった。

「エラーが出ていない」と「問題がない」は同じことじゃないんです。

これ、わかっているようで、自分のツールに対しては目が甘くなっていました。

車で例えるなら、エンジンがかかっているのに、タイヤが半分外れかけたまま走り続けているようなものです。

走ってはいる。エンジン警告灯も点いていない。でも問題は起きている。

確認する仕組みがなければ、車が道路に止まるまで気づけないんです。自動化ツールも、同じだと思いました。

「エラーが出ているか」だけでなく、「何をどれだけやったか」も確認できる仕組みが要ります。

今回の経験から、Lilyがツールに加えたのはこれでした。

処理した件数、スキップした件数、エラーになった件数を毎回ログに残す設定です。

これがあれば、「何かおかしい」に早く気づけます。

修正後に変わったこと

修正後の話をします。

変更を入れてから2週間後、ログを確認しました。同じ投稿への二重いいねはゼロ件でした。

変更は1箇所だったのに、問題が完全に消えていました。

こういうことが起きると、「設計の1点を変えるだけで全体が変わる」という実感が出てきます。

確認が20分から3分になった

確認の時間も変わりました。

以前は、タイムラインを手動でスクロールしながら確認するしかなくて、20分以上かかっていました。

今は、ログを開いて数字を見るだけで3分以内に終わります。

「今日は○件処理、重複ゼロ、エラーなし」という確認ができるようになりました。

確認が速くなると、確認する頻度も上がります。

今は毎朝5分で両アカウントのログを確認する習慣になっています。

「うまく動いてる気がする」から「うまく動いていると確認できる」に変わった。

この差は、使い続けていく上でかなり大きいと感じています。

ログで原因をたどれるようになった

ログを残しておくと、もう1つ良いことがあります。

「何が起きたか」を振り返って改善できるようになることです。

以前は問題が起きてもどこから来たかわからなかった。

今は「この日からスキップ件数が増えた」という事実を起点に、原因をたどれます。

確認できる→改善できる→信頼できる、という流れができてきました。

この流れが、ツールを長く使い続けるための土台だと思っています。

管理の経験を設計に変える

これは広告の話に限らないと、Lilyは思っています。

チームで在庫管理をしていた人が、自分で在庫ツールを作ったら、二重カウントの防止を入れ忘れていた。

品質チェックの仕事をしていた人が、個人で発注書を作ったら、重複チェックをつけていなかった。

そういう話、身近で起きたことはありませんか。

管理者として「その仕組みが大事」を知っていても、ゼロから設計するとなると、最初に抜ける。

「知っている」と「設計できる」は別のことですから。

知識を行動に変える練習

管理の経験は無駄じゃないです。

むしろ、「何が問題になるか」を事前にわかっているのは、とても強い武器です。

ただ、その武器を使うには、もう1つのステップが要ります。

「なければおかしい」という感覚を、「自分でゼロから入れる」という行動に変換する練習です。

Lilyは今回、この変換の練習を、失敗を通じてしました。

できれば動かす前にやっておきたかったですが(笑)、次からは作る前に自分に問うようになりました。

「このツールが守らなければいけないルールは何か」「人が見えるところで動くなら、最低限守るべき線はどこか」

この2つを言語化してから動かすのが、今の習慣です。

2週間かけて、1つの大切な問いを手に入れた、ということにしています。

人を不快にさせない最低ライン

人が見える場所で動くツールには、「完璧でなくていいけど、人を不快にさせてはいけない」という最低ラインがあります。

このラインを言葉にしておくことが、動かす前の最初の仕事でした。

今日できる1つの確認

自動化ツールを使っている方に、今日できることを1つだけ話します。

今使っているツールを思い浮かべて、「同じことを2回やらないための仕組みが入っているか」を確認してみてください。

入っていたら安心です。入っていなかったら、その仕組みを入れることが今日の最初の1歩になります。

わからなければログを見る

「入っているかどうかよくわからない」という場合は、ツールを動かした後のログや履歴を見てみてください。

「今日、何件処理した」という数字が残っていれば、確認の入口ができています。

数字が残っていなければ、まず「数字を残す」ことから始めてみてください。

何をやったかが記録されていれば、「同じことを2回やっていないか」を後から確認できるようになります。

ツールを動かしている方に限らず、これからAIで何かを自動化しようとしている方にも同じことが言えます。

「動かす前に、同じことを2回やったらどうなるか」を1分だけ考える習慣が、あとで大きな差になります。

今回の件で直した詳しい仕組みと、自動化ツールを作る前にチェックすべきポイントは、Claude Code自律環境の仕組みをまとめた有料記事にまとめています。 「知っていることを実装に落とす」話は、ぜひそちらでも読んでほしいです。

最後に聞いてほしい問い

最後に、1つだけ聞いてみてください。

「あなたのツールは、同じことを2回やらない仕組みを持っていますか?」

エラーが出ていなくても、この答えが「わからない」なら、一度確認してみてください。

静かに、気づかれないまま、誰かを不快にさせているかもしれないので。

「管理していたことは、作るときに最初に抜ける」

これが、2週間かけてLilyが学んだことです。

全文字数 約7,100字(非改行 6,787字)。

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