「Claude Codeのスキルが売れるらしい」と聞いても、実際にいくらの値札が付いているのかは誰も書いてくれないでしょ。
海外のマーケットプレイスを開いて、価格と手数料と審査の中身を全部メモしてきました。
先に結論を言うと、個別で3〜10ドル、まとめ売りで15〜25ドル、円にすると約470〜3,900円です。
値付けの中心は3ドルから10ドル、手取りは7割
なぜこの価格帯なのか、理由がすごく現実的なんですよ。
3〜10ドル、日本円で約470〜1,560円は「開発者が上司に確認しなくても払える金額」だからです。
経費申請が必要な額になった瞬間、買われなくなる。
単機能のスキルなら5ドルあたりが一番よく売れて、作り込んだものは12〜25ドル(約1,870〜3,900円)まで上げていい、という目安も出ています。
で、ここからが本題です。
手数料は30%。
作った人の取り分は70%です。
この30%には決済の手数料、セキュリティスキャン、ファイルの置き場所、マーケットプレイスでの露出が含まれています。
数字見てください。
1ドル156円で計算しました。
5ドルのスキルが1本売れて、手元に残るのは約550円。
時給1,000円のパートなら30分ちょっとです。
ちょっと待って。
1つだけ注意があります。
同じAgensiのサイトの中で、他社との比較記事のページだけ「クリエイターの取り分は80%」と書かれています。
一方でクリエイター向けの公式ガイドは3本とも70%です。
数が多いほうを信じるなら70%ですが、出品する前に自分のダッシュボードで実際の数字を確認したほうがいいです。
25ドルのバンドルが並び始めた、1本ずつ売るのとどちらが残るか
バンドルというのは、同じ作者のスキルを何本かまとめて、単品を全部買うより安い値段で売る形です。
専用の一覧ページができていて、1セットの中身は2本から165本までかなり幅があります。
実際の値札がこれです。
マーケティングと調査のセットが15ドル(約2,340円)で、単品を全部買うと33ドル(約5,100円)。
大型のセットになると249ドル(約3万9,000円)で、単品合計は2,082ドル(約32万円)というものもあります。
半額どころか、8割引きみたいなものまであるわけです。
「そんなに値引きしたら損じゃない?」って思いますよね。
そこが逆なんです。
5ドルのスキルを3本バラで並べたとして、3本とも買ってもらえる確率はかなり低い。
たいてい1本だけ買われて、手取りは約550円で終わります。
でも15ドルのバンドルにすれば、1回の決済で3本分。
手取りは約1,640円になります。
値引きの目的は安く見せることじゃなくて、1人あたりの購入額を上げることなんですよ。
ここ大事だから聞いてください。
公式ガイドには5ドルのスキルの試算も載っています。
100本売れて350ドル(約5万5,000円)、500本で1,750ドル(約27万3,000円)、1,000本で3,500ドル(約54万6,000円)。
数字だけ見ると夢がありますよね。
でもこれ、全部「もし売れたら」の話です。
実際に誰がいくら稼いだかというデータは、公式ガイドのどこにも載っていません。
私は100本を上限だと思って計算しています。
つまり月5万円ではなく、累計で5万円届けば上出来という世界です。
出品前に自動でふるいにかけられる8項目
提出したファイルは、人の目に触れる前に自動スキャンを通されます。
なんでそんなに厳しいのか。
公開されているスキルを調べた監査で、36%にプロンプトインジェクションが見つかったからです。
3本に1本ですよ。
これ、けっこう怖い数字でしょ。
だから見られる項目もはっきり決まっています。
- ファイル構成が規定どおりになっているか
- 入っているファイルの種類に問題がないか
- 危険なコマンドが書かれていないか
- APIキーやパスワードが混ざっていないか
- 環境変数を抜き取ろうとする動きがないか
- どこへ通信しに行くか
- コードや文章を難読化していないか
- プロンプトインジェクションが仕込まれていないか
これを抜けると人が目視でレビューして、問題がなければ24〜48時間で承認されます。
非エンジニアが引っかかりやすいのは4番です。
自分のAPIキーを書いたまま提出してしまうパターン。
悪気はなくても、審査は容赦なく落とします。
逆に言うと、この関門があるから買う側が安心してお金を払えるんです。
誰でも無審査で出せる場所だったら、5ドルどころか1ドルも動きません。
手数料30%の一部は、この安心を作るための費用です。
日本にも受け皿はある、ただし agentskills.tokyo はまだ無料流通が中心
日本発のマーケットプレイスもちゃんとあります。
agentskills.tokyo という場所です。
Claude Code、Cursor、GitHub Copilot、Windsurf、Cline、Google Antigravityで使えるスキルが並んでいます。
公開前に動作確認とセキュリティチェック、それに日本語の品質確認まで通す点は、海外より丁寧なくらいです。
ただ、決定的に違うところがあります。
基本利用が完全無料なんです。
検索もダウンロードも投稿も0円。
PRO会員という有料の枠はありますが、これは限定スキルが見られたり優先サポートが受けられたりする、買う側の特典です。
作った人が値段を決めて売って、手数料を引かれて振り込まれる。
そういう仕組みは、公開されている情報からは確認できませんでした。
つまり日本はまだ「共有する場所」で、海外はもう「売る場所」になっています。
今この温度差があるので、選択肢は2つです。
今すぐ現金にしたいなら海外に出す。
日本語で日本のユーザーに届けたいなら、agentskills.tokyoに置いて名前を先に作っておく。
どちらも間違いじゃないです。
値段の差をつくっているのは技術力ではなく、毎回同じ結果で終わること
3ドルのスキルと25ドルのスキルは、何が違うのか。
凝った処理を書いたかどうかではありません。
公式の価格ガイドがはっきり書いています。
値段は「そのスキルが減らしてくれる時間」で決めろ、と。
毎日10分減らすスキルは、月に1回しか使わないスキルより高くていい。
効果が毎日積み上がるからです。
そして高い値札が付いているものには、手順書だけじゃなくて補助スクリプトや参照ファイル、ちゃんとした説明書が一緒に入っています。
2026年に入って、買う側が見るポイントも変わってきました。
公開されているスキルの品質を測ったベンチマークでは、平均点が12点満点で6.2点でした。
半分ちょっとです。
買う側は「当たりを引けるかどうか」で困っているわけです。
だから「どれだけ賢いことをやっているか」より「毎回ちゃんと同じ結果で終わるか」に評価軸が寄っています。
これ、非エンジニアには追い風だと思っています。
難しいコードは書けなくても、「10回やって10回同じ結果になる手順」は書けるでしょ。
その再現性そのものが商品なんです。
今日やることは、繰り返しているやり取りを1つ思い出すだけ
自分がAIに毎回同じ言い方で頼んでいることを、1つだけ思い出してください。
「この文章をこの形式で要約して」でもいいし、「この表から数字を拾ってこの順番に並べて」でもいいです。
毎回同じ指示を打ち直しているなら、それはもう手順書として完成しています。
値札は3ドルから。
円にすると約470円で、手元に残るのは約330円です。
正直、1本では家計は1ミリも変わりません。
でも1本目を出さない限り、2本目も3本目も存在しません。
迷ってる時間がもったいないよ。



コメント
ログイン か 会員登録 するとコメントできます