ショート動画って、動画本体より音源探しの方が長引きませんか。
トレンド音源は同じ曲の動画が何万本も並ぶし、フリーBGMは何度も聴いた曲ばかり。
歌詞を一行書くだけで日本語で歌ってくれるHappyShrimpが出てきたので、ショート動画に載せる前提で回し方をまとめました。
歌詞を一行入れるだけで日本語ボーカル曲ができるHappyShrimpとは
HappyShrimpは、Alibaba Token Hub(ATH)が2026年8月にベータ公開したAI作曲ツールです。
やることは、作りたい曲を文章で書く。
ほぼそれだけです。
歌詞を自分で入れてもいいし、全部お任せにしてもいい。
歌なしのインストだけ作ることもできます。
Alibaba Cloudの公式ブログが挙げているジャンルは、中華風、ポップ、R&B・ソウル、ヒップホップ、ロック、ファンク、エレクトロニック、クラシック、ジャズの9種類。
プロンプト欄は5,000字まで入るので、細かい注文をいくらでも足せます。
肝心の日本語ボーカルですが、発音やアクセントが引っかかる箇所は正直まだ残ります。
ただショート動画で使うのは15秒。
サビの一行が気持ちよく乗っていれば、細かい粗さはほぼ気になりません。
無料枠のクレジットだけで1日何曲作れるか
GoogleかAppleのアカウントでログインすると、初回に320クレジットが入ります。
そのあとも毎日120クレジットが自動で足されていきます。
1曲の生成に使うのは20クレジットです。
つまり登録した日にいきなり16曲、翌日からも毎日6曲ぶんが勝手に貯まっていきます。
週7本投稿でも余る計算です。
ベータ中の数字なので今後変わる可能性はありますが、無料枠のまま毎日回しても枯れないのは大きいです。
ここからが本題で、大事なのは何曲作れるかより「どう注文するか」です。
ショート動画のムード別プロンプト5パターン
私が使っているプロンプトの型は、ジャンル、BPM、楽器、ボーカルの質感、用途の空気感、この5点を並べるだけです。
凝った書き方も順番も気にしなくて大丈夫です。
そして歌詞は一行で足ります。
使うのは15秒なので、サビの一行が繰り返されれば動画は埋まるからです。
フルコーラス書き込むと、動画に載せない部分の生成にクレジットを払うことになります。
1. 朝活とVlogに合う爽やかポップを一行で作るプロンプト
朝起きてカーテン開けるカット、朝食の手元、支度のタイムラプス。
この辺に当てる用です。
明るいアコースティックポップ、BPM 110、アコギとハンドクラップ中心、女性ボーカルは軽く息多め、朝の光が入る部屋の空気感
歌詞: 今日はちょっとだけ早く起きたBPMを110にしているのは、タイムラプスのカット割りが拍に合わせやすいからです。
もっと眠い雰囲気にしたければ95まで落とすと、そのまま「まだ寝たい朝」の動画になります。
2. 作業用とこだわり紹介に効くLo-Fiプロンプト
デスク周りの紹介、コスメの並べ方、コーヒーを淹れる手元。
喋りを乗せる動画にも合います。
lo-fi hip hop、BPM 78、ローズピアノとブラシのドラム、女性ボーカルは控えめでささやくくらい、雨の日の部屋、ループしても飽きない
歌詞: 手を止めないで、そのままポイントは「ループしても飽きない」を入れることです。
これを書かないと展開の派手な曲が返ってきて、15秒に切ったときにサビの盛り上がりだけが浮きます。
ナレーションを乗せるなら、ボーカルを控えめに指定しておくと声とぶつかりません。
3. あるある動画とコメディ向けの高速エレクトロプロンプト
小芝居、あるある、失敗ネタ。
テンポで押し切る動画用です。
コミカルなエレクトロポップ、BPM 140、ピコピコしたシンセとスラップベース、早口の女性ボーカル、最後に音が止まる展開
歌詞: また同じことやってる「最後に音が止まる展開」がこのプロンプトの本体です。
オチのカットで音が消えると、それだけで笑いどころが立ちます。
BGMがオチを作ってくれるので、編集で無音を作る手間が減ります。
4. 感動ストーリーに効くピアノバラードプロンプト
before afterもの、ペットの成長記録、卒業や引っ越しの回顧。
文字を乗せて読ませる動画に当てます。
ピアノバラード、BPM 68、ピアノとストリングスだけ、女性ボーカルは静かに始めて後半で伸ばす、余白の多いアレンジ
歌詞: ここまで来られたのは、ひとりじゃないから「余白の多いアレンジ」を必ず入れてください。
音数が多いと画面のテロップと情報量がぶつかって、読ませたい文章が入ってこなくなります。
後半でボーカルが伸びるように指定しておけば、最後のカットに自然とピークが来ます。
5. ダンスチャレンジ向けEDMプロンプト
振り付けもの、変身系、グループで撮るやつ。
ここだけは曲の設計が動画の設計そのものになります。
フューチャーベース寄りのEDM、BPM 150、8秒でドロップ、シンセのリードは太め、ボーカルは短いフレーズの繰り返し
歌詞: せーの、で合わせてドロップの位置をこちらから注文できるのが、この用途の最大の武器です。
8秒でドロップと書いておけば、そこに決めポーズを置く前提で振りを組めます。
トレンド音源だと曲に振りを合わせにいきますが、これは振りに曲を合わせにいける。
順番が逆になるのがけっこう快感です。
曲ができてからTikTokとReelsに載せるまでの流れ
1回の生成でつくる曲数は最大2曲まで選べます。
2曲返ってきたら両方聴いて、良かった方を保存して普段の編集フローに合流させるだけです。
- 気に入った1曲を保存する。高音質形式でのダウンロードは有料プラン側の機能として案内されているので、無料枠で使うなら扱える形式を先に確認しておくと安心です
- CapCutなどの編集アプリで、音声トラックとして読み込む
- イントロを切ってサビ頭から始める。ショート動画は最初の1秒で決まるので、前奏を待たせるのはもったいないです
- カットのタイミングを拍に合わせる。BPMを自分で指定してあるぶん、拍の位置が読めるので合わせるのが速いです
- そのまま投稿する
自作BGMにして一番変わったのは、同じ曲の動画が横に何万本も並ばないことでした。
トレンド音源は乗った瞬間こそ伸びやすいけれど、比較される相手が多すぎます。
同じ曲を何本かのシリーズで使い回すと、音が鳴った時点でシリーズだと分かるようになるので、そこを狙って作るのもありです。
投稿前に確認しておきたい商用利用と著作権のライン
ここは正直に書きます。
生成した曲をどこまで使っていいのかという細かい条件は、ベータ公開の段階では公式にしっかり開示されていません。
有料プランに商用利用の権利が含まれると案内されてはいるものの、その範囲も金額も執筆時点では公開されていない状態です。
なので「著作権フリー素材」と同じ感覚で扱わないでください。
フリー素材サイトの曲は利用できる範囲がはっきり書いてありますが、こちらはまだそこが揃っていません。
分けて考えるべきなのは、個人アカウントのいつもの投稿と、案件や広告の動画です。
企業案件で使うなら、生成した時点の利用規約を控えておくくらいの慎重さがあっていいと思います。
もう1点。
プロンプトに既存のアーティスト名や曲名を入れて寄せにいくのはやめておきましょう。
ここまでのプロンプトを全部ムードと楽器だけで書いているのは、そのためでもあります。
ムードで注文する方が結果的に自分の動画に合う曲が返ってきますし、面倒も抱えません。
今日の動画のBGMを、まず1曲だけ作ってみる
初回の320クレジットは16曲ぶんです。
カメラロールに撮ったまま放置してる動画があるなら、その空気感を一言で書いて、歌詞を一行足すだけで今日中にBGMが乗ります。
1曲20クレジット。
合わなければ次を回せばいいだけです。
音源探しに溶かしていた時間が、そのまま自分の曲のストックに変わっていくのが、BGM沼にいた身としては一番うれしい変化でした。


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