robots.txtでAI学習だけ断ると、AI検索からの流入は減るのか?

AI集客@ルイ
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@lui_mkt ・ 29本

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各社の説明では、robots.txtでAI学習だけを拒否しても、ChatGPT・Claude・Perplexityの検索や、GoogleのAI Overviewへの掲載は減りません。流入が減るかもしれないのは、GoogleのGeminiアプリだけです。

学習には使われたくないけど、AI検索からの流入は減らしたくない、と迷っていませんか?そのまま貼れる書き足し分と、Googleで学習と流入のどちらを取るかの決め方をまとめました。

2026年10月30日には、OpenAI・Google・Microsoftが、AI学習の可否をrobots.txtの1行でまとめて伝える仕組みへの対応を発表し、Anthropicも実装を始めたと表明しました。この1行も含めて、今日足す分を見ていきます。

学習だけ断って検索に残す、robots.txtの書き足し方

robots.txtで学習用のGPTBot・ClaudeBot・CCBotを止め、検索用のOAI-SearchBot・Claude-SearchBot・Googlebotは通す振り分けの図

AIの会社は、学習用と検索用でクローラーの名前を分けています。学習用はOpenAIのGPTBot、AnthropicのClaudeBot、Common CrawlのCCBotで、検索用はOAI-SearchBot(ChatGPTの検索)、Claude-SearchBot、Googlebotです。止めるのは学習用だけです。

User-agent: の行から次の User-agent: までの1まとまり(グループ)を、今のファイルの末尾に足します。

# 今あるrobots.txtの末尾に足す(User-agent: * のグループは触らない)

# 共通の1行。この名前の下のDisallowは「学習に使わないで」という意味
User-agent: __usage_ai-training
Disallow: /

# OpenAIの学習用。今日から効く(検索用のOAI-SearchBotは止まらない)
User-agent: GPTBot
Disallow: /

# Anthropicの学習用。今日から効く(検索用のClaude-SearchBotは止まらない)
User-agent: ClaudeBot
Disallow: /

# Common Crawl。多くのAIの学習データの元になっている
User-agent: CCBot
Disallow: /

# Googleの学習は、この4グループでは今日は止まらない(Google-Extendedの節で決める)

__usage_ai-training は、会社ごとのクローラー名とは別に、「AI学習に使ってよいか」をまとめて伝える共通の名前です。この名前のクローラーは存在せず、草案もこの1行を訪問を止める指示とは定めていません。各社が、集めたページを学習に使うかを決めるときに読みます。

ひとつ注意があります。共通の1行は2027年にGoogleにも効く予定で、そのときGeminiアプリの出典に出ることも断った扱いになる見込みです。Geminiアプリからの流入も残したいなら、Google-Extendedの節の1グループも一緒に足します。

今日から効く行と、2027年に効き始める行

名前で書いた3つは今日から、共通の1行は各社が読み始めた日から効きます。

会社
共通の1行を読み始める時期
Anthropic
実装を始めたと表明(完了日の発表なし)
OpenAI
今後数か月以内を目指す
Google
2027年を目指す(クローラーの文書では2027年初頭)
Microsoft
2027年2月1日から(クロールされたページから順に反映)

効き始めたあとも、名前で書いた行は消しません。GPTBot・ClaudeBot・CCBotの行はそれぞれの訪問そのものを止めますが、共通の1行は訪問を止める指示ではないからです。

確認できた限り、共通の1行に対応を表明したのはこの4社です。ほかの会社は、たとえばAppleの Applebot-Extended やMetaの Meta-ExternalAgent のように、各社が学習などに使うと説明している名前を同じ形で足します。

全員向けのワイルドカード指定は書き換えない

* に Disallow: / を足すほうが早く見えますが、それだとGooglebotまで止まり、検索から消えます。

手元でrobots.txtの判定プログラム(Pythonの標準ライブラリ)に読ませて、/admin/ だけを除外したファイルに上の4グループを足す前と後を比べても、Googlebot・Bingbot・OAI-SearchBot・Claude-SearchBot・PerplexityBotの判定は変わりませんでした。

__usage_ai-training の1行は、クロールの指示ではない

名前で書く行はクローラーの訪問を止め、共通の1行は訪問を止めずに学習に使わないでという意思を伝える違いの図

この名前は、ネットの技術ルールを決める団体(IETF)に出された、まだ案の段階の文書(草案)にあります。草案は、この1行をクロールの指示ではなく、学習に使うかの意思表示だと定めています。正式な標準ではありませんが、大手各社が対応を表明していて、草案のままでも読む予定です。

学習用のクローラーに来てほしくないなら、共通の1行に頼らず、これまでどおりボット名で Disallow を書きます。

GPTBotとOAI-SearchBotは何が違うのか?

OpenAIの説明では、GPTBotは学習用、OAI-SearchBotはChatGPTの検索用で、GPTBotを断ってもChatGPTの検索結果には影響しません。

会社
学習
検索・回答
ユーザー操作時
OpenAI
GPTBot
OAI-SearchBot
ChatGPT-User
Anthropic
ClaudeBot
Claude-SearchBot
Claude-User
Perplexity
ー
PerplexityBot
Perplexity-User
Google
Google-Extended
Googlebot
ー
Microsoft
Bingbot(ページ側で分ける)
Bingbot(ページ側で分ける)
ー

ユーザー操作時の3つは、人がAIに質問したときに、その場でページを読みに来るものです。学習用として各社が挙げている名前ではないので、今回は触りません。PerplexityBotも、Perplexityの説明では学習には使われないので、止める必要はありません。

GoogleとMicrosoftは、ここまで単純にはいきません。

Google-Extendedを断ると、AI Overviewの流入は減るのか?

Google-Extendedを許可するとGeminiアプリに出る代わりに学習も認め、拒否すると学習を断れる代わりにGeminiアプリの流入が減るかもしれない、検索とAI Overviewは変わらないという二択の図

Googleで学習を断るときに使う名前がGoogle-Extendedです。共通の1行も、2027年からはGoogle-Extendedを断ったのと同じ扱いになる予定なので、断ると何が減るかを確かめておきます。

Googleの説明では、Google-Extendedを断ってもAI OverviewとAIモードへの掲載には影響しません。Googleは学習専用のクローラーを持たず、既存のクローラーが集めたページをGeminiの学習などに使ってよいかを、Google-Extendedで指定させています。検索の掲載にも順位にも影響しないとクローラーの文書にあり、AI OverviewとAIモードはAI機能の説明のとおり通常の検索の仕組みで扱われます。

減るかもしれないのは、Geminiアプリからの流入です。AIが回答を作るときにページの内容を材料に使うことをグラウンディングと呼び、Google-ExtendedはGeminiの学習とGeminiアプリでのグラウンディングをまとめて扱います。

Googleの発表では、共通の1行で断ってGoogle-Extendedを書いていないサイトは、Google-Extendedも断った扱いにする予定です。Geminiアプリに残りたいなら、明示的に許可します。

# Geminiアプリに残りたいときだけ足す(Geminiの学習も許可することになる)
User-agent: Google-Extended
Allow: /

許可すれば学習も認め、拒否すればGeminiアプリの流入が減るかもしれません。片方だけは選べないので、GA4の参照元で gemini.google.com からの流入がどれくらいあるかを見てから決めると、社内で説明しやすくなります。

自社ならどちらを取りますか?私なら、出典に社名が出ると問い合わせにつながるサイトは許可、記事そのものが商品のメディアは拒否にします。拒否してGeminiの学習を今日から止めるなら、Google-Extendedに Disallow: / です。

BingのAI学習と回答は、ページ単位で分けられる

Bingについて今日急ぐのは、noarchive や nocache のmetaタグでAIへの利用を制限していたサイトだけです。ページのHTMLを検索すれば使っているか分かります。2027年3月1日から読まれなくなるので、それまでに新しい指定へ移すか、Bing Webmaster Toolsの暫定設定(2026年12月15日開始)に登録します。

Microsoftは、学習と、回答の材料に使うこと(BingやCopilotでAIが答えるとき)を分けて指定できます。学習は共通の1行で足ります。回答への利用まで断りたいときや、ページごとに変えたいときだけ、ページ側に書きます。

<!-- 学習を断る -->
<meta name="Bingbot" content="ai-training:disallow">
<!-- 回答の材料に使うことも断る -->
<meta name="Bingbot" content="ai-grounding:disallow">

Bingがrobots.txtとページの指定を読み始めるのは、どちらも2027年2月1日からです。ページの指定はrobots.txtより優先され、通常のBing検索の掲載は変わらないとMicrosoftの発表にあります。回答への利用を断ると、その分AIの回答での露出は減ります。

robots.txtに書き足したあと、効いているかをどこで確かめる?

今日の時点で確かめられるのは、名前で書いた3つと、流入が減っていないかです。

  1. Search Consoleのrobots.txtレポート。取得日時が書き足した後で、エラーがなければ、新しいファイルはGoogleに届いています。検索パフォーマンスのクリック数も、書き足す前と比べます。AI Overviewからのクリックはここに含まれます
  2. サーバーのアクセスログ。数日たっても、GPTBotやClaudeBotがrobots.txt以外のページを取りに来ていませんか?来なくなれば効いています。見られなければエンジニアに頼みます
  3. GA4の参照元。chatgpt.com や perplexity.ai などからの流入が、書き足す前より減っていないかを見ます

共通の1行とGoogle・Microsoftの学習の扱いは、各社が読み始めるまで変わらないので、外からは確かめられません。各社の実装の発表を待ち、そこで gemini.google.com の流入も見直します。

使う前の注意

  • robots.txtは各社が自主的に守る取り決めで、強制力はありません
  • すでに学習に使われた分は、今から書いても消えません
  • 共通の1行は草案なので、書き方が変わる可能性があります

今日やるのは、4グループを末尾に貼り、Search Consoleで取得を確かめるところまでです。Google-Extendedは、Googleが共通の1行に対応する2027年の初め頃までに決めれば間に合います。