AI経由で自社がどれくらい引用されているか、聞かれて即答できますか。
GA4を開いても、AI検索の回答で名前を出してもらえたかどうかまでは出てこないんですよね。
今回はそれを測るツールを5つに絞りましたが、無料の2つだけでも想像よりだいぶ手前まで見えます。
対策の話の前に 今どう見えているかを知る
Googleは2026年5月6日の公式ブログで、AI検索での引用の見せ方を5つ変えると発表しました。
回答の該当箇所のすぐ横にリンクを出す、カーソルを乗せるだけでサイト名が見える。
引用元がどんどん表に出てくる流れですね。
じゃあ専用のLLMO対策が要るのかというと、そこは慎重でいいと思ってます。
Google自身が「AI検索向けの特別な最適化は不要、通常のSEOで十分」と言っている以上、月数万円の対策メニューに飛びつく理由は薄いです。
ただ、要るか要らないかの判断自体、現状を測らないと下せないんですよね。
今回扱うのは施策ではなく計測のツールです。
メタタイトル生成のようなSEO作業ツールとは別物ですね。
AEO LLMO GEO AIO 呼び方の違いに悩む必要はない
ツールを探し始めると、まずこの4語で足止めを食らいます。
実務で扱う対象はほぼ同じです。
生成AIの回答に自社が出てくるかどうか、それだけ。
日本語で探すなら「LLMO ツール」、英語圏の記事を漁るならAEOかGEOで検索すると引きが良いです。
5つのツールを先に一覧で比べる
料金は2026年7月26日時点で各社の公式ページを直接確認したものです。
円換算は1ドル150円。
絞り込みの基準はシンプルで、公式ページで料金と無料枠を確認できたものだけを安い順に並べました。
プレスリリースには出てくるのに料金が公開されていないツールは外しています。
日本製ではミエルカGEOも有力なんですが、料金非公開なので今回は参考どまりです。
まず無料で測る2つ
1. ホワイトリンクの LLMO計測チェッカー
llmotool.white-link.com で公開されている、AllGrowが運営するホワイトリンクの無料ツールです。
ブランド名と検索クエリを入れるだけで、3つのAIの回答にそのブランドが出てくるかを返します。
制限はブランド名が3ワードまで、クエリは3つまで同時、1つのクエリは2文字から100文字。
会員登録の案内はページのどこにもないので、開いた瞬間から試せます。
日本語のクエリをそのまま投げられて、結果も日本語で返るのが強みですね。
弱点は推移が追えないところ。
出るのは今この瞬間のスナップショットだけなので、記事を直した前後で比べたいなら自分で記録を残す運用が要ります。
2. Bing Webmaster Tools
2026年に入って一番変わったのがここだと思ってます。
6月16日、AI Performanceレポートに4つの見方が追加されました。
プレビュー扱いですが、順次グローバルに展開中です。
- Intents 引用のきっかけになったクエリを、情報収集・比較検討・課題解決といった意図で分類する
- Topics 関連するクエリをテーマごとに束ねる。「太陽光パネル」「太陽光の発電効率」が「太陽光エネルギー」にまとまる、という例が公式に挙がっています
- Citation Share 同じクエリで表示された全サイトの引用のうち、自社が占めた割合
- Compare 前の期間を今の表示に重ねて、変化を追う
Citation Share は要するに、AI回答の中でのシェアオブボイスです。
これが追加費用なしで見られるのは相当大きいですね。
Bing側は「順位や品質スコアではなく観測用の指標」と釘を刺していますが、記事の更新前後で数字が動くかを見るには十分です。
ただしこれはCopilotとBingでの話で、ChatGPTの回答の中身までは見えません。
それでも、どんな意図のクエリで拾われているかを無料で観測できる場所は貴重です。
予算をかけるなら候補になる3つ
3. Otterly AI
有料の入り口として一番軽いのがここです。
Lite が月29ドル(約4,400円)で追跡できるプロンプトは15、Standard が月189ドル(約2.8万円)で100、Premium が月489ドル(約7.3万円)で400。
年間契約なら15パーセント引きです。
標準対応はChatGPT、Googleの「AIによる概要」、Perplexity、Microsoft Copilotの4つ。
ClaudeやGemini、Google AI Modeは月9ドルからのアドオンが別途かかります。
新規なら無料トライアルつきです。
月4,400円はレポートを手作業で作る工数より安いですが、Liteの15プロンプトは指名系のクエリを入れただけで埋まります。
4. Semrush
すでにSemrushを契約しているなら、これが一番素直な選択です。
AIプロンプトの追跡が入るのはStarter以上で、月199ドル(約3万円)、年間契約なら月165.17ドル(約2.5万円)。
1日50プロンプト・5サイトまで見られます。
上位はPro+が月299ドル(約4.5万円)、Advancedが月549ドル(約8.2万円)で、追跡数が1日100・200に増えます。
従来のキーワード順位とAI上の言及を同じ画面で見られるので、別々のツールの数字を手で貼り合わせる作業がなくなります。
逆に、AI可視化だけが目的なら価格に対して機能が余りますね。
7日間の無料トライアルがあるので、公式の料金ページから試せます。
5. Ahrefs Brand Radar
比較サイトで「月199ドルから」と紹介されているのを見かけますが、あれはAhrefs本体のプラン代を含んでいない数字です。
前提としてAhrefs本体の契約が要ります。
公式の円建て価格でLiteが月19,900円。
Brand Radar自体はどのプランにも入っていますが、ChatGPT・Gemini・Perplexity・AIによる概要といったAIインデックスを見るには「Brand Radar AI」のアドオンが別途必要で、個別のインデックスが月30,600円から、全部込みが月699ドル(約10.5万円)。
AI上の見え方まで踏み込むと最低でも月5万円を超えます。
そのぶん規模は圧倒的で、数億件規模のプロンプトを横断して自社も競合も引けます。
シェアを取りにいくフェーズなら見合いますが、まず自社がどう出るかを知りたい段階には重いですね。
雰囲気を掴むだけなら無料のAI Visibility Checkerで足ります。
無料から有料に切り替える判断ライン
1: 対応エンジンが自社の流入元と噛み合っているか。
BtoBでChatGPT経由の問い合わせが増えているのに、Bingのレポートだけ眺めていても答えは出ません。
日本語の指名検索が主戦場なら、無料の2つでほぼ足ります。
2: 追跡できるプロンプト数が足りるか。
従来のSEOツールはキーワードを数千追う前提ですが、AI可視化ツールの単位は「プロンプト」で、15とか100とか一気に桁が減ります。
出たいクエリを先に書き出して数えておくと、プラン選びで迷いません。
3: 払い続けられるコストか。
推移を見て初めて意味が出るので、3ヶ月続けられない金額なら、無料ツールで手動記録を回したほうがデータは溜まります。
やることは1つだけです。
無料ツールを開いて、自社名といちばん取りたいクエリを入れてみてください。
そこで名前が出てこないなら、それが今の現在地。
契約を検討するのは、その数字を見てからで間に合います。




💬 コメント
ログイン か 会員登録 するとコメントできます