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AIエージェント納品の副業7つの型 中小企業の相場から単価を逆算した

タツヤ
タツヤ

2026/08/03

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AIエージェントは作れるようになったのに、中小企業に納品するとなると単価をいくらにすればいいのかがわかりません。

検索して出てくるのは発注側の「AI導入費用の相場」ばかりで、作って売る側の数字がどこにも出てこないからです。

なので発注側が公開している費用レンジを並べて、納品側の取り分を逆算しました。

中小企業はAIエージェント導入にいくら払っているか

納品側の値付けは、発注側の財布から逆算するしかありません。

国内のAI導入支援会社が公開しているAIエージェント導入費用のレンジを整理すると、こうなります。

導入の型
初期費用
月額
SaaSをそのまま使う
0〜10万円
1〜10万円
ノーコードとAPIで自作
10〜50万円
数千円〜数万円
パッケージ導入
30〜100万円
5〜20万円
フルスクラッチ開発
100〜500万円以上
10〜50万円

個人が副業で受けられるのは、上から2段目の「ノーコードとAPIで自作」の帯です。

初期10〜50万円。

正直、思ったより低いと感じた人が多いんじゃないでしょうか。

業種別の実例を見るともっと生々しくて、小売やサービス業のAIチャットボットは初期0〜30万円の月額1〜5万円、士業の契約書レビューAIで初期0〜50万円の月額1〜5万円。

従業員15名のサービス業が問い合わせ対応の自動化に払っているのは月額2万円です。

面白いのは税理士事務所の事例で、月額5万円の運用費で年間300時間を削減し、2ヶ月で投資を回収しています。

中小企業がAIに払う金額の判断基準は「時給1,500円の作業を何時間減らせるか」でしかない。

ここを外すと提案が通りません。

AIエージェント納品の単価 海外と日本でこれだけ違う

海外と日本のAIエージェント納品単価のギャップを示す図解

英語圏のAIエージェント収益ガイドを見ると、カスタムエージェントの構築は1件2,500〜50,000ドル、運用管理が月500〜5,000ドルという数字が並びます。

1ドル150円で換算すると、構築が約37万5,000円〜750万円、運用が月約7万5,000〜75万円です。

ここで日本の表と重ねてください。

英語圏で一番安い構築案件にあたる約37万5,000円は、日本だと「ノーコードとAPIで自作」帯の上限に張り付き、パッケージ導入型の下限すら超えています。

向こうの最低ラインが、こちらでは本格導入の価格帯です。

この差を無視して海外の単価表を持ち込むと、見積もりを出した瞬間に商談が終わります。

地域の歯科医院や水道業者に「初期50万円です」と言って、その場で判子を押してもらえる確率がどれくらいか。

想像はつくと思います。

もう1つ見落としやすいのが、置き換えるコストの差です。

海外の記事は「受付を雇うと年28,000〜50,000ドル(約420万〜750万円)かかる」からAIが安い、という論法を使います。

日本でパート受付を雇うと時給1,100円前後、月80時間で約9万円。

年間で約106万円です。

分母が4分の1なら、AIに払える上限も4分の1になります。

AIエージェント納品の副業 7つの型と単価目安

中小企業にAIエージェントを納品する副業のイメージ

以下の単価は、発注側の公開レンジから納品側の取り分を逆算した目安です。

工数は要件のヒアリングから納品と手直しまでを含みます。

#
初期の値付け
月額
想定工数
1
カスタムAIエージェント納品
15〜40万円
1〜3万円
40〜60時間
2
ボイスエージェント構築
20〜50万円
2〜5万円
60〜100時間
3
ホワイトラベルAIアプリ販売
0〜10万円
5,000〜2万円
10〜20時間
4
ワークフローテンプレート販売
1,000〜5,000円
なし
1本3〜10時間
5
AI導入セットアップ代行
10〜20万円
1〜3万円
20〜30時間
6
AI活用のSEO代行
0〜5万円
5〜20万円
月10〜20時間
7
提案書と営業資料の作成代行
3〜10万円
なし
5〜10時間

1. カスタムAIエージェント納品 歯科医院や水道業者に売る

問い合わせ対応や予約受付を業種特化で組む型です。

n8nやDifyのようなノーコード寄りの道具で組めるので、コードが書けなくても入口には立てます。

初期30万円を60時間で納めたとして時給5,000円。

悪くない数字に見えますが、ここに営業工数が乗っていません。

1件受注するまでの商談と提案に20時間かければ、時給は3,750円まで落ちます。

2. ボイスエージェント構築 電話対応を自動化する

電話は中小企業の一番痛いところです。

診療中に鳴る予約電話、深夜に鳴る水漏れの緊急電話。

ここを止められるなら単価は跳ねます。

ただし副業でこれを持つのはおすすめしません。

聞き取りを1回ミスすると、それは即クレームです。

平日の日中に対応できない立場で、電話という業務の生命線を預かるのは無理があります。

3. ホワイトラベルAIアプリの販売

既製のAIアプリにロゴを載せ替えて売る型です。

工数は最小ですが、原価としてプラットフォームの月額が乗るので粗利が薄い。

そのうえ日本の中小企業は「誰が作ったか」を気にします。

名前の知られていない個人がノーブランドのアプリを持ち込んで、月額を払い続けてもらえるか。

ここは正直かなり厳しいです。

4. AIワークフローテンプレート販売

業務別のプロンプト集や自動化テンプレートを1,000〜5,000円で売る型です。

単価は低いですが、作るのは一度きりで在庫を持ちません。

3,000円のテンプレートが月10本売れて3万円。

作成に20時間かけたなら初月の時給は1,500円ですが、翌月からは工数ゼロで同じ3万円が乗ります。

積み上げ前提でしか成立しない型です。

5. 中小企業のAI導入セットアップ代行

既存のAIツールを契約して、初期設定をして、社内マニュアルを作って、使い方を教えるところまで。

開発を一切しません。

初期15万円を25時間で納めれば時給6,000円。

しかも「作る」より「使えるようにする」ほうが、中小企業にとっては困っている度合いが高い。

会社員の副業と相性が一番いいのはこの型です。

6. AI活用のSEO代行

月額5〜20万円の継続収入は魅力です。

ただしSEOは成果で殴られる領域で、順位が動かない月にも請求書を出し続ける胆力が要ります。

さらに「AIを使っています」を売りにした瞬間、既存のSEO業者と同じ土俵で価格競争に入ります。

差別化の軸としては、もう弱いです。

7. 提案書と営業資料の作成代行

1件3〜10万円を5〜10時間で。

時給換算だけ見れば7,500円前後で、7つの中では上位に来ます。

ただし補助金の申請書類には手を出さないほうが無難です。

有償での申請支援は資格や登録が絡む領域なので、社内向けの企画書と営業資料に範囲を限定してください。

7つの型を中小企業向け副業として割に合う順に並べた

時給だけで並べても意味がありません。

会社員の副業では、継続するか、平日日中の対応が要るか、失敗したときに何を失うかまで込みで判断する必要があります。

順位
時給換算の目安
判定
1
AI導入セットアップ代行
6,000円
開発不要で継続あり。本命
2
カスタムAIエージェント納品
3,750〜5,000円
月額運用込みなら成立
3
提案書と営業資料の作成代行
7,500円
時給は高いが単発
4
ワークフローテンプレート販売
初月1,500円
積み上がるまでが長い
5
AI活用のSEO代行
6,700円
成果責任が重く価格競争
6
ボイスエージェント構築
5,000円
単価は高いが責任を持てない
7
ホワイトラベルAIアプリ販売
案件次第
信用の壁で売れない

英語圏の記事で単価が高いとされるカスタムエージェント納品とボイスエージェントが、日本の会社員副業だと上位に来ません。

逆に「ただの設定代行でしょ」と軽く見られがちな5番が本命に来ます。

理由は単純で、初期構築は一度きりの収入だからです。

40万円の案件を年2件取っても80万円。

月額2万円を10社から取れば年240万円で、運用工数は1社あたり月2時間程度。

時給に直すと1万円の水準です。

売り物は初期構築ではなく、月額運用のほう。

初期を安くしてでも月額を取りにいく設計にしないと、この副業は永遠に労働集約のままです。

ココナラとクラウドワークスでAI導入代行を売るときの値付け

プラットフォーム経由なら集客が要りません。

その代わり手数料が乗ります。

料率は変わるので必ず最新の数字を自分で確認してほしいのですが、仮に2割引かれるなら、10万円で出品しても手取りは8万円です。

直接契約と同じ値付けをしていたら、単純に2割損をします。

もっと厄介なのは相場の重力です。

「AI導入代行」で並んでいる出品の多くは数千円から数万円の価格帯で、そこに15万円の出品を置くと完全に浮きます。

プラットフォームは単価を下げる方向にしか働きません。

だから使い分けです。

プラットフォームは実績ゼロの状態から評価を1件作るための場所で、本命の単価は直接契約で取る。

最初の3件は赤字覚悟で受けて、レビューを積んでから値上げする。

この順番以外に、無名の個人が15万円を通す道はありません。

そしてもう1つ、会社員には構造的な壁があります。

歯科医院も水道業者も不動産仲介も、動いているのは平日の日中です。

商談も打ち合わせも納品後のフォローも、こちらが会議に出ている時間に発生します。

だから相手を選ぶ必要があります。

チャットとメールで進行に同意してくれる事業者か、こちらの土曜午前に時間を取ってくれる事業者か。

ここを確認せずに受注すると、有給を溶かしながら時給3,000円の仕事をすることになります。

これは罠です。

中小企業向けAIエージェント副業の始め方 最初の一歩

いきなりエージェントを作らないでください。

1社目は既存のAIツールの設定代行から入るのが正解です。

具体的には、知り合いの事業者を1社見つけて、いま人が手でやっている作業を1つだけ選んで、既存のツールで置き換えて、使い方のマニュアルを作る。

初回は3万円でも構いません。

ここで欲しいのは金額ではなく、「AIに金を払った経験のある事業者」という実績のほうです。

その1社に月額1万円の運用サポートを付けられたら、この副業は成立します。

同じ提案を10社に横展開するだけで、平日夜と週末の範囲で月10万円が見えてきます。

逆に月額を付けられないなら、何件納品しても数字は積み上がりません。

判断基準は最後まで同じです。

相手が減らせる作業時間に、その事業者の時給を掛ける。

出てきた金額の3分の1から2分の1が、あなたが請求できる上限です。

ここから外れた見積もりは、高すぎて通らないか、安すぎて割に合わないかのどちらかにしかなりません。

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