Character.AIは2026年10月12日、米国の連邦破産法第11章の手続きを始めたと公式ブログで発表しました。会社の売却は11月末か12月上旬に終わる見込みで、会話履歴の書き出しは届くまで3〜4週間、届いたリンクは7日で切れます。残したい履歴があるなら、来週中に申請しておけば、売却の見込み時期より前に手元に届く計算です。
ここでは公式ヘルプとブログに書かれている手順と日程を整理しました。自分の履歴も子どもの履歴も、この週末に「残すか、消すか」を決めるための材料にしてください。
Character AIの破産で、決まったことと決まっていないこと
公式ブログで確かめられるのは、次の4点です。
- サービスは今も動いていて、すべての機能を使える
- 有料プランは有効のままで、請求も今のところ変わらない。有料機能に影響が出るなら事前に知らせる
- 情報はプライバシーポリシーで引き続き守られ、データの扱い方も変わらない
- アカウントの削除とデータの書き出しは、アプリかWebサイトからできる
まだ決まっていないのは、誰が買うかです。ブログには、売却の提案が得られれば運営を続けたいこと、入札がなければプラットフォームを終了することが書かれています。売却のあと会話履歴がどう扱われるかは、買い手が決まるまで分かりません。
「ディズニーが買うの?」と気になった方もいると思います。CBS Newsの報道によると、The Walt Disney Co.が約30億円(2,000万ドル)で合意したのは、Character.AIの知的財産を独占せずに使い続けられるライセンスです。アプリそのものを買うとは報じられていません。
今すぐ慌てる話ではありません。ただ、履歴を手元に残したいなら、書き出しにかかる日数を考えて早めに動くほうが確実です。
書き出しは3〜4週間、いつ申請すれば間に合う?
公式ヘルプによると、書き出しは処理に3〜4週間かかります。準備ができるとアカウントのメールアドレスにダウンロードリンクが届き、リンクは送られてから7日で使えなくなります。申請日ごとの目安を計算すると、次のとおりです。
10月30日に申請すると、届く時期とリンクの期限が、11月末か12月上旬という売却の見込みに重なります。届いてから中身を確かめる余裕も見ると、申請は来週中、10月23日ごろまでが目安です。
表は公式の日数から計算したもので、実際に届く日は前後します。また、売却が終わると書き出せなくなる、とはどこにも書かれていません。この期限は、売却の見込みに合わせて私が置いた目安です。
もう1つ、メールの見落としに気をつけてください。リンクが届くのは登録したメールアドレスなので、普段見ていないアドレスで登録していないか、申請の前に確かめておくと安心です。
Character AIの書き出しと削除、Webとアプリの手順
画面の名前は、公式ヘルプに載っている英語表示のものです。日本語表示のときの呼び名は確認できていないので、似た名前の項目を探してください。
書き出しの手順
- Web: Profile → Profile Settings → Account → Manage Account & Data → Export Data。押すと、ダウンロードリンクをメールで送る旨のポップアップが出る
- アプリ: Profile → 設定アイコン → Legal & Privacy → Export Data。申請できると「Success」の表示が出る
削除の手順
- Web: Profile → Profile Settings → Account → Manage Account & Data → Delete Account
- アプリ: Profile → 設定アイコン → Remove Account
削除は永久で、元に戻せません。公式ヘルプにもそう明記されています。
削除は、書き出しが届いてから
「申請したら、すぐ消していい?」と思いますよね。公式ヘルプには、書き出しを申請したあとにアカウントを削除した場合、その書き出しが届くかどうかが書かれていません。届く保証がない以上、順番はこうしておくのが安全です。
- 書き出しを申請する
- メールのリンクからダウンロードし、ファイルが開けるか確かめる
- それからアカウントを削除する
待っている3〜4週間は、データがサービス側に残ります。それよりも早く消したい気持ちのほうが強く、残したい会話も特にないなら、書き出さずに先に削除する選び方もあります。分かれ目は「手元に残したい会話があるかどうか」です。
削除にも限界があります。KQEDの報道では、子どものメディア利用を調べる団体Common Sense Mediaのロビー・トーニーさん(AIとデジタルの評価部門の責任者)が、書き出しも削除もできるが、それでモデルの学習や、そこから作られたモデルからデータが消えるとは限らない、と指摘しています。私は、削除を「これから先、自分の履歴として残り続けるのを止める手段」と考えておくのが、期待とのずれが小さいと思っています。
同じ報道によると、39州の司法長官が買い手への条件を裁判所に出していて、その中には「売却の前に、すべての利用者がデータを削除できること」が入っているそうです。これがどう決着するかは、まだ分かりません。
子どものCharacter AI、保護者がスマホで確かめること
18歳未満の利用者は、2025年11月25日から自由な会話ができなくなり、物語づくりや動画などの機能に限られたと報じられています。それでも、それより前に話していた履歴がアカウントに残っている可能性はあります。子どものスマホで見ておきたいのは、次の3つです。
- Character.AIのアプリが入っているか。アプリがなくても、ブラウザで使っていることがある
- 登録しているメールアドレスはどれか。子ども自身のアドレスなら、書き出しのリンクも子どもに届く
- 書き出すか、消すか、消すならいつか
保護者向けの機能に「Parental Insights」があります。報道によると、週に1回、利用時間やよく話すキャラクターを保護者のメールに送る仕組みで、子どもが設定で有効にします。会話の中身は送られないので、これで何を話していたかまでは分かりません。
だからこそ、子どもとは一緒に決めるのがいちばんです。「中身を見せて」と迫るより、「よく話していたキャラはいる? 消す前に残しておきたいものはある?」と聞くほうが、子どもも答えやすくなります。履歴は、子どもが誰かに話したかったことの記録でもあります。
Character AIの売却の続報はどこで見る?
公式ブログによると、裁判所の書類は、手続きの通知を担うStretto, Inc.が運営するサイトで見られます。有料機能に影響が出る場合は事前に知らせるともブログにあるので、c.ai+を使っている方は、11月中旬に公式ブログを一度確かめておくと安心です。
この週末にやることは2つです。登録しているメールアドレスを確かめること、そして書き出しを申請することです。消すかどうかは、ファイルが届いてから落ち着いて決めれば間に合います。



コメント
ログイン か 会員登録 するとコメントできます