値下げされたOpus 5.5に、どの仕事を戻すべきか。

AI脱社畜
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@monroe 95本

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Opusは高いからSonnetで済ませる。その判断、2026年9月22日までは正しかったと思います。ただ上限の条件が変わったので、資料の読み込みと議事録と提案書を実際にOpus 5.5へ戻してみて、割に合う仕事とそうでない仕事を分けてみました。

Opus 5.5で、5時間の上限が伸びました

先に対象を確認しておきます。新しく出たClaude Opus 5.5を使えるのはPro、Max、Team、Enterpriseの4つで、公式の製品ページにそう明記されています。無料プランで案内されているのはSonnetとHaikuだけなので、ここから先は有料プランを契約している人向けの話になります。

そのうえで、今回の発表で一番刺さったのは性能の話ではありませんでした。Pro、Max、Team、そして席ごとに契約するEnterpriseで、5時間ごとの使用量の上限を引き上げると発表ページに書いてあったところです。加えて有料プランの利用者には使用量のリセットが配られ、好きなタイミングまで取っておける形になりました。

「5時間ごとの上限って何のことですか」と聞かれることがあるのですが、これはClaudeに一定時間のあいだに投げられる分量の枠だと思ってください。Opusは1回の返事で枠を大きく食うので、資料を2つ3つ読ませた時点で「今日はもう打ち止め」になりがちでした。多くの人がOpusを避けてきた本当の理由はここで、料金そのものより上限の怖さが効いていたはずなんです。

金額の前提も置いておきます。Proは月20ドルで約3,000円、Maxは月100ドルの約1.5万円から、Teamは標準の席で1人あたり20ドルから25ドルの約3,000円から3,800円。Opusに仕事を戻す話は、Proからが出発点になります。

資料の読み込み、議事録、提案書で試しました

資料の読み込み、議事録、提案書という3つの仕事を、同じ入力でSonnetとOpus 5.5の両方に通して比べる検証の図

「上限が伸びたなら、全部Opusに戻せばいいのでは」と思いますよね。そう仮定して回してみたのですが、結果は1勝2分けでした。

選んだのは、非エンジニアの会社員が週に何度もやっている3つです。複数の資料を読ませて論点を出す仕事、打ち合わせの文字起こしから議事録を起こす仕事、提案書の下書きを作る仕事。同じ入力を用意して普段使っているSonnetとOpus 5.5の両方に通し、出てきたものを並べて読みました。

資料の読み込みは、戻す価値がありました

同じ資料を読ませたときに、片方は資料の内容を整理し、もう片方は資料をまたいで因果をつないだという出力の違いを並べた図

差がはっきり出たのはここでした。他社サービスの比較資料と、半年分の社内議事録をまとめて渡して、「うちが次に取るべき打ち手を3つ挙げて、理由もつけて」と頼んだときの話です。

Sonnetの答えは、資料に書いてあることをきれいに整理したものでした。価格が高い、機能が足りない、認知が弱い。間違っていないし、そのまま資料に貼れる品質です。一方のOpus 5.5は、比較資料にあった競合の価格改定の時期と、議事録に出てくる解約理由の変化を結びつけて、「値下げより先に解約理由の方を潰すべき」と返してきました。

この違い、どこから来ていると思いますか。答えが資料のどこにも書いていないからです。複数の材料をまたいで、書かれていないことを組み立てる仕事では、考える手順の長さがそのまま結論の質になります。枠を食ってでも回す価値があるのは、この形の仕事でした。

議事録が変わらなかったのは、材料が全部そこにあるからです

同じ期待で議事録も戻してみたのですが、正直そこまで変わりませんでした。1時間の打ち合わせの文字起こしを渡して、決まったこと、持ち帰り、期限の3点で整理させる。どちらも同じところを拾ってきて、読み比べても優劣をつけられませんでした。

理由を考えると納得できます。議事録に必要な情報は、全部文字起こしの中に書いてあるからです。誰が何を言ったかも、いつまでにやるかも、材料としてすでに揃っている。そこに足りないのは組み立てではなく、拾い漏らさない整理だけなんです。

だとすると、議事録に枠を使うのはもったいない。週に5本も6本も回る仕事なので、ここを軽いモデルに置いておくほど、資料の読み込みに回せる枠が残ります。

提案書は、Sonnet系に戻しても構いません

提案書の下書きも試しました。こちらは少し事情が違って、1回目の出来はOpus 5.5の方が上だったんです。構成の立て方に無理がなく、そのまま章立てとして使えました。

それでも提案書はSonnetに戻しています。提案書づくりで効くのは1回の質ではなく、何度直せるかだからです。「この章はもっと短く」「この数字は削って」と5回投げ直したときの完成度は、1回だけいい下書きをもらった状態を簡単に追い越していきます。そして直しの往復は、回数がそのまま枠の消費になります。

現実的なのは、骨組みを決める最初の1回だけOpus 5.5に頼んで、そのあとの直しをSonnetに任せる形です。全部を任せる必要はありません。

線引きは、答えが1つに決まるかどうか

3つを並べてみて、使える基準が出ました。

  1. 答えが材料の中に書いてある仕事はSonnetのままでいい。議事録、要約、翻訳、文章の体裁直しはここに入ります
  2. 複数の材料をまたいで、どれを選ぶか決める仕事はOpus 5.5に戻す。資料横断の論点出し、競合分析、原因の仮説出しはここ
  3. 直しの往復が多い仕事はSonnet。回数がそのまま枠の消費になるので、1回の質より回せる数が効きます

迷ったら、「これは正解が1つに決まる仕事か」と自分に聞いてみてください。決まるならSonnetで足ります。決まらないから人が悩んでいる仕事こそ、伸びた枠を使う先です。

今日ひとつだけ戻すとしたら

資料の読み込みを選んでください。それも毎日ではなく、複数の資料をまたいで何かを決める週1回の場面だけでいいです。

やることは単純で、いつもの要約プロンプトを開いて資料を1つではなく3つ渡し、「この資料たちをまたいで言えることを3つ」と足すだけ。5分もかかりません。そこで返ってきた答えが、自分では結びつけていなかった2つの資料をつないでいたら、その仕事はもう戻していい仕事です。

高いから避ける、という判断はずっと合理的でした。その前提が変わったのなら、変わった分だけ仕事を移していけばいいだけだと思うんです。