はじめまして。
黒板とAI@直人といいます。
公立の中学校で数学を教えながら、学級担任もしています。
ここでは、子どもとAIの付き合い方について書いていきます。
最初の記事なので、どんなことを考えている人間なのかを先にお伝えしておきます。
中学校で数学を教えています
教員になって10年ほどになります。
毎日、黒板の前に立って、放課後は提出物を見て、合間に保護者の方へ連絡を書く。
そういう生活です。
数年前に1人1台の端末が入ってから、教室の様子ははっきり変わりました。
調べものの速さも、文章を書く速さも、私が想定していた段階を飛び越えていきます。
学校のルールづくりが追いつくより先に、子どもたちはもう使い始めていました。
私自身も使っています。
授業で配るプリントのたたき台を作ったり、説明の順番を相談したり、所見の下書きを整理したり。
教える側の仕事も、この数年で確実に変わりました。
宿題のレポートがAIの文章だった日
書こうと思ったきっかけは、ある日の提出物です。
集めたレポートの中に、明らかに生徒が書いたものではない1枚がありました。
言葉の選び方も、話の運び方も、その子のものではありません。
読めばわかります。
叱るべきなのは、たぶんわかっていました。
それでもその場では何も言えませんでした。
言えなかった理由は単純です。
禁止する理由を、自分の言葉で説明できなかったからです。
ずるいからと言えばそれまでですが、それなら計算機はなぜいいのか、辞書はなぜいいのか、と聞かれたときに続きが出てこない。
自分が納得していないことを、生徒に納得させることはできません。
その日から、線をどこに引くべきなのかを考えるようになりました。
答えはまだ出ていません。
ここで書いていくこと
私が書くのは、主に次のようなことです。
- 子どもにAIを使わせるときの線引き。宿題、自由研究、読書感想文で、どこまでなら任せていいのか
- AIを使った勉強のやり方と、あえて使わせない方がいい場面
- 受験勉強や偏差値の位置づけが、これからどう変わっていくのか
- 教える側のAIの使い方。授業準備、教材づくり、記録の整理
いちばん書きたいのは1番です。
使わせるか、使わせないか。
この二択で語られることが多いのですが、教室にいると、どちらでもないと感じます。
完全に禁止しても、学校の外では使えてしまう。
放っておけば、考える手前で答えだけを受け取るようになる。
だから線は、二択の間のどこかにあるはずです。
その線を、家庭でも決められる形にしたい。
それが私の目的です。
書かないと決めていること
先に断っておきたいことがあります。
成績が上がるとか、志望校に受かるといった保証は書きません。
私にわかるのは教室で起きたことまでで、その先を約束できる立場ではないからです。
特定の塾や教材を勧めたり、けなしたりすることもしません。
学校の制度に対する不満だけで終わる話も書きません。
愚痴を読みたい方はいないと思いますし、書いていて私も気持ちがよくないからです。
それと、勤務先が特定できるような書き方はしません。
生徒の話が出てくるときは、細かいところを変えています。
誰か1人の話ではなく、どの教室にもありそうな話として読んでもらえればと思います。
迷っている方と一緒に考えたい
正直に言うと、私は結論を持っていません。
AIに任せた方がいい部分と、自分の手でやった方がいい部分の境目は、教科によっても、その子の学年によっても変わります。
去年正しいと思っていたことが、今年はもう違う気もします。
ですので、ここに書くのは答えではなく、迷いながら決めてきたことの記録です。
同じところで迷っている方に、判断の材料として使ってもらえたらうれしいです。
お子さんが宿題でAIを使っているのを見かけて、どう声をかけるか迷ったことがある方。
使わせた方がいいのか、まだ早いのか決めかねている方。
そういう方に向けて書いていきます。
これからよろしくお願いします。
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