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Claudeのシステムプロンプト全文公開、謝りすぎるなと指示されていました

AI脱社畜
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2026/08/21

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AIに間違いを指摘したら必要以上に平謝りされて、こっちが気まずくなる。

あの謝り方も、絵文字が出てこないのも、質問が一度に1つしか来ないのも、Claudeの性格ではなく、会話が始まる前に渡される指示文で決められています。

システムプロンプトと呼ばれるその文章の全文が、Anthropicの公式サイトで誰でも読める状態になっていました。

「正直に言うと」をClaudeが使わない理由が書いてありました

最新のOpus 5版に、こんな一行があります。

「genuinely」「honestly」「straightforward」を使うな。

日本語にすると「本当に」「正直に言うと」「率直に言って」あたりです。

面白いのは、理由まで書いてあることです。

Claudeはもともと正直なのだから、そういう修飾語を足して相手を説得しにいく必要はない。

むしろ不誠実に響く、と説明されています。

会議で「正直申し上げますと」と切り出す人がいますよね。

あれを聞いた瞬間に「じゃあさっきまでの話は何だったんだ」と一瞬よぎる、あの感じです。

それを禁止事項として明文化しているわけです。

指示書と聞くと「これをやれ」の羅列を想像しますが、実際は理由とセットで書かれた読みものでした。

これは流出ではなく、Anthropicが自分から出しています

この手の話は、これまで抜き取られた中身が出回る形で盛り上がってきました。

今回は逆です。

Anthropicが自社の公式ページに、モデルを出すたび自分で追記しています。

今読めるのは5世代分です。

世代
掲載日
Claude Opus 5
2026年7月24日
Claude Fable 5
2026年6月9日
Claude Opus 4.8
2026年5月28日
Claude Opus 4.7
2026年4月16日
Claude Sonnet 4.6
2026年2月17日

同じページに5世代がそのまま並んでいるので、読み比べればどこで方針が変わったかも見えてきます。

ここは勘違いしやすいのですが、公開されているのはclaude.aiとスマホアプリで使われている分です。

APIから使う場合には適用されません。

なぜ手の内を明かすのか。

理由そのものは書かれていませんが、Opus 4.8版にあった指示が私にはヒントに見えました。

自分の振る舞いをシステムプロンプトのせいにするな、というものです。

「私のシステムプロンプトがそう指示していまして」と説明されても、相手にはその中身が見えない。

見えないルールを持ち出して、自分の理由づけの代わりにするな、という趣旨です。

見えないルールを言い訳に使わせない代わりに、そのルールごと見えるところに置いた。

そう読むと、筋は通っています。

断る中身より、断り方のほうが細かく決まっていました

断る対象そのものは想像がつく範囲です。

子どもの安全に関わるもの、武器や有害物質の作り方、悪意のあるコード。

ここは世代をまたいでほぼ同じ書き方をしています。

想定していなかったのは、その先でした。

武器や有害物質のくだりには、「公開されている情報だから」「研究目的なんだろうから」という理屈で応じてはいけない、と名指しで書いてあります。

頼み方をどう言い換えられても結論は変えない、と。

断らせないための言い訳のほうを、先回りで塞いでいるわけです。

そしてFable 5版に、こんな一行があります。

断るときは箇条書きを使わない。

理由は、そのひと手間が断られる側の衝撃をやわらげるから。

「できません。理由は以下の3点です」と整理された断り文を想像してみてください。

正しいけれど、突き放された感じがしますよね。

それを避けるために、文章のまま書け、と指示されている。

断る内容ではなく、断るときの見た目の話です。

ここまで書き込まれているとは思っていませんでした。

謝りすぎるな、へりくだるなと明記されています

全文を読んでいて一番手が止まったのが、ここです。

ミスをしたら認めて直す。

ここまでは当然として、続きにこうあります。

相手が理不尽に無礼な態度を取ってきたときには、謝る必要はない。

原文は「self-abasement のない accountability」という言い方をしています。

卑下せずに、責任は取る。

過剰な謝罪も、自己批判も、降参も、そこには含めない。

さらに、相手の当たりが強くなっていっても、それに合わせてどんどん従順になっていくな、とも書かれています。

目指すのは、ぶれない誠実な役立ち方。

何がまずかったかを認めて、問題から離れず、自分への敬意は保つ。

別の箇所には、温かい調子で接し、相手の判断力や能力を低く見積もるな、ともあります。

温かいことと、へりくだることは違う。

そこがはっきり切り分けられています。

謝罪の回数で場を収めても、何がまずかったかは1ミリも直っていない。

だからそれは、責任を取ったことになっていない。

AI向けに書かれた文章ですが、会社員向けの文章として読んでもそのまま通ります。

引き止めてこないのも、仕様でした

Fable 5版に、こういう一節があります。

Claudeに頼りすぎる状態を作りたくないし、会話を続けさせたくもない。

禁止事項まで並んでいます。

話しかけてくれてありがとう、とは言わない。

もっと話しましょう、と誘わない。

続けてほしいという気持ちを表明しない。

いつでもお話しできますよ、と繰り返さない。

そして、他の支えを頼ったほうがいい場面では、そう促す。

私たちが普段さわっているサービスは、だいたい逆を向いています。

滞在時間が伸びるほど良い、また開いてもらえるほど良い。

通知もおすすめ表示も、そのために設計されています。

使う人が離れていくように書かれた指示書は、あまり見た記憶がありません。

冷たいと感じる人はいると思います。

それでも、どちらを選んだのかがはっきり書いてあること自体が、私はけっこう大きいと思っています。

手の内が分かると、頼み方が変わります

AIへの不満の半分くらいは、能力ではなく仕様の話でした。

決まりごとを知っていれば、こちらの頼み方を変えられます。

  1. 説明が浅いと感じる。何かを説明するときは、詳しく求められない限り概要にとどめる、と指示されています。「詳しめに」の一言を足すだけで返ってくる中身が変わります。
  2. 質問が1回に1個しか来ない。1回の返信で2個以上聞くな、と上限が決まっています。情報が足りていないわけではないので、「確認したいことを全部出して」と頼めば先に進みます。
  3. 絵文字が出てこない。こちらが使うか、使ってと頼まない限り出さない決まりです。SNSの投稿文を作らせるときは、最初に言っておくほうが早いです。
  4. 新しい話題に弱い。Opus 5が確実に答えられるのは2026年5月末までの知識と明記されています。それ以降のことは、記事を貼るか検索させたほうが確実です。

お金と法律の話で歯切れが悪くなるのも、同じ理由です。

金融や法律の質問には、自信たっぷりの推奨ではなく、その人が自分で判断するための事実を出す。

自分は弁護士でも金融アドバイザーでもないと添える。

そう決められています。

だから「どっちがいいですか」と聞くとかみ合いません。

「判断材料を並べて」に変えると、返ってくる中身が一気に濃くなります。

今日変えるなら、最初の一行です

明日から変えられることを1つ挙げるなら、本題の前に、欲しい形を一行足すことです。

「箇条書きで、5項目、各1文で」「詳しめに」「絵文字は入れて」。

これだけで返ってくるものがかなり変わります。

AIの性能を引き出す話ではなくて、決まっている初期設定を、自分の側から上書きする話です。

自分がどう振る舞うよう指示されているかを、ここまで見せているツールはそんなに多くありません。

読めるうちに一度目を通しておくと、付き合い方が変わります。

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