発音の次は伝え方、人前で話す英語まで練習できるELSA Speakの10人のAIコーチ

えま
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@emma_ldn 6本

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発音アプリで毎日スコアを上げてきたのに、会議で発言する番が回ってくると口が動かない。

この落差、けっこうな人が味わっているはずです。

ELSA Speakの公式ブログに、その落差をそのまま埋めにきたようなコーチの一覧が載っていました。

発音は直せたのに、人前に立つと言葉が出てこない

発音の練習と、人前で話す練習は、鍛えている場所が違います。

発音練習で扱うのは、あらかじめ決まった文を、静かな部屋で、何度でもやり直せる状態で読むことです。

一方で人前で話す場面は、原稿を自分で組み立てなければならないし、やり直しは効かないし、視線は自分に集まっています。

同じ「英語を声に出す」でも、条件がまるで違うんです。

だから発音スコアが上がっても、会議やプレゼンでの手応えだけは変わらない。

伸びていないのではなく、そもそも練習していない領域がある、という話だったりします。

9000万ダウンロードのアプリが、発音の次に選んだのは人前で話す力

カフェの机に開いたノートとスマートフォンを置き、英語のスピーチ原稿を声に出して練習している手元のイラスト

ELSA Speakは2026年1月の発表で、世界195か国、9000万ダウンロードを超えたとされています。

発音矯正アプリとしての位置はもう固まっているわけですが、公式ブログを読むと、次の一手として用意されているのはビジネス英語のコーチ陣でした。

ELSA Professional Planという名前で、10人のAIコーチがそれぞれ違う場面を担当する構成になっています。

面白いのは、この10人の分け方です。

英語のレベル別でも、教材の難易度別でもなく、話す場面別で分かれている。

発音の正確さという1本の物差しでは測れない領域まで、アプリの守備範囲を広げにきた、ということになります。

人前で話す力を担当するコーチ、Rubyができること

ノートに手書きしたスピーチの構成メモと、英語のフレーズが入った会話の吹き出しが並ぶ学習ノートのイラスト

10人のうち、人前で話す場面を受け持っているのがRubyというコーチです。

公式ブログでの説明は「Ruby (Public Speaking Coach): Helps you speak confidently, clearly, and engagingly in any setting.」の1行だけ。

日本語にすると、どんな場でも自信を持って、はっきりと、聞き手を引き込んで話せるようにする、といったところです。

評価の軸が、音が正しいかから伝わるかへ広がる

この説明文、よく読むと発音という言葉が一度も出てきません。

confidently(自信を持って)、clearly(はっきりと)、engagingly(引き込むように)。

3つとも、聞き手の側から見た印象の話です。

発音記号どおりに音を出せているかではなく、聞いている人にどう届いたか。

英語のスピーチが苦しくなるのはたいてい後者のほうで、単語は全部正しいのに伝わっている感じがしない、という詰まり方をします。

そこを名指しで担当するコーチが置かれているのは、学習者としてはありがたい話です。

日本語版にあるプレゼンコーチとの違い

ややこしいのは、日本語の公式サイトにはすでに「プレゼンテーションコーチ」の紹介があることです。

こちらは「アイデアの伝え方や構成、話し方を実践的に練習し、より明確で自信を持った英語プレゼンができるようになります」と説明されています。

一方、公式ブログの10人リストではプレゼン担当はLiamという別のコーチになっています。

プレゼンという形式に寄せたLiamに対して、Rubyは形式を問わず人前で話す場面全般、という切り分けに見えます。

ただ、この2人の役割の違いを日本語で明示した公式の説明は、探した範囲では見つかりませんでした。

名前の似たコーチが並んでいるので、実際に選ぶときは説明文を読み比べたほうがよさそうです。

面接、交渉、リーダーシップまで、場面ごとに違うコーチを選べる

10人の顔ぶれを並べると、ELSAが想定している「英語を使う場面」の広さが見えてきます。

コーチ
担当する場面
Miles
1対1の会話
Elle
会議
Ethan
交渉
Claire
面接
Liam
プレゼンテーション
Chloe
ストーリーテリング
Lucas
リーダーシップ
Ruby
人前で話す場面
Owen
ネットワーキング
Grace
顧客とのやりとり

英会話の練習というと、ひとくくりに「話す練習」として扱われがちです。

でも面接で自分の強みを言い切るのと、交渉で相手の条件を崩しにいくのと、100人の前でスピーチするのとでは、必要な言い回しも、話す速度も、間の取り方も違います。

自分が次に立たされる場面を選んでから練習を始められるなら、汎用的なフリートークを延々と続けるよりは近道になるはずです。

今どこまで使えるのか、公式情報で確認できたこと

ここは正直に書きます。

Rubyが日本のアプリで今すぐ選べる状態かどうかは、公式情報だけでは断定できませんでした。

確認できたのは次の3点です。

  1. 公式ブログのProfessional Plan紹介ページに、Rubyを含む10人のコーチが掲載されている
  2. 同じページに、Professional Planの提供開始は2026年3月予定(暫定)と書かれている
  3. App Storeの最新版(9.1.8、2026年8月24日更新)のリリースノートに、面接の刷新版、交渉、営業、プレゼンのコーチが新しく入ったと書かれている

このリリースノートに、RubyやPublic Speakingという言葉は出てきません。

逆にそこにある営業担当のコーチは、公式ブログの10人リストのほうに載っていません。

コーチ陣は段階的に追加と入れ替えが進んでいる途中、と見るのが自然です。

なのでRubyを目当てにするなら、まずアプリを開いてコーチ一覧に名前があるかを確かめる。

これが一番確実です。

料金の目安と、まず確かめておきたいこと

Professional Planの日本向け価格は、現時点では公式に示されていません。

参考として、App Storeに表示されているアプリ内課金の価格帯は、1年間のPremiumが19,000円から22,400円ほど、3か月が9,200円ほど、月額が1,950円から3,590円ほどです。

セールの頻度が高いアプリなので、この幅はキャンペーンの時期によって動きます。

いずれにしても年間で数万円の買い物になるので、コーチ一覧を確認しないまま年額プランへ飛び込むのは避けたいところです。

無料で触れる範囲を見てから決めるほうが安全です。

そのときに見ておきたいのは、コーチとのやりとりが用意された台本の読み上げで終わるのか、自分で組み立てた文をそのまま話せるのか。

人前で話す練習として効いてくるのは後者だけなので、ここが分かれ目になります。

伝わる英語は、発音の正確さの少し先にある

発音を直す練習は、続ければ確実にスコアに出ます。

ただ、そのスコアが人前で話せることまで保証してくれるわけではありません。

自信を持って、はっきりと、聞き手を引き込んで話す。

この3つはそれぞれ別の練習が要りますし、付き合ってくれる相手を毎回つかまえるのが一番難しい部分でした。

そこをAIコーチが引き受けはじめているなら、発音の次に伸ばす場所として悪くない選択だと思います。

まずはアプリのコーチ一覧を開いて、今どの場面を選べるようになっているか、覗いてみてください。