会議メモを議事録に直して、数字を表にして、それをスライドに起こす。
AIに投げたのに結局やり直しになるのは、性能ではなく頼み方のほうが原因でした。
GPT-6 Astraで一発で欲しい形が返ってきた資料作成の指示を、5つそのまま置いておきます。
GPT-6 AstraはProだけの話だと思っていたら、Plusにも来ていました
配信が始まったのは9月4日で、最初に使えるようになったのはProとBusiness Premium、Enterprise、それからAPIでした。
ここで「うちはPlusだから当分先だな」と閉じてしまった人、けっこういるはずです。
Plusにも数日かけて順に降りてきているので、あの日に見て諦めた人も、もう一度モデル一覧を開くと出ているはずです。
ただし同じプランでも配信には個人差があるので、まだ出ていなくても壊れているわけではありません。
FreeとGoだけは対象外なので、ここは待っても出てきません。
今回いちばん効くのは、複数の工程をまたいだ作業を途中で止めずに走りきるところです。
OpenAIの説明でも、多段階のワークフローを実行してドキュメント・表計算・プレゼンを作る、という言い方になっています。
つまり「作る」だけでなく「作ったものを開いて直す」までを、1回の指示の中に入れられます。
1. 走り書きの会議メモを、そのまま議事録の形にする
議事録でいちばん怖いのは、AIが気を利かせて「たぶんこう決まった」を書き足してくることです。
だから体裁の指定より先に、足すなと書きます。
下のメモは今日の会議の走り書きです。これを議事録にしてください。
- 見出しは「決まったこと」「持ち帰り」「次回まで」の3つ
- 「決まったこと」は各行の末尾に、誰が決めたかを入れる
- 「持ち帰り」は担当と期日をセットで書く。期日がメモにないものは(期日未定)
- メモにないことは足さない。読み取れない箇所は(要確認)と残す
- 書き終わったら自分で読み返して、このまま転送できる状態に直してから出す
【メモ】
(ここに走り書きを貼る)(要確認)が何個か残った議事録が返ってきたら、それは失敗ではなく成功です。
埋めるべき穴が見えている状態で会議室を出られます。
2. 資料を3本まとめて渡して、横断で要約させる
提案書を書く前に、過去資料を3本も4本も開いて突き合わせる時間がいちばんもったいないところです。
まとめて添付して、読み比べのほうを渡します。
添付した資料を横断して読んで、提案書の下敷きを作ってください。
- 全部に共通して出てくる話を3行でまとめる
- 資料ごとに食い違っている数字や前提を「AではX、BではY」の形で並べる
- どの記述がどの資料から来たかを、各行の末尾にファイル名で入れる
- この資料だけでは埋まらない情報を、最後に質問リストにして出す効くのは3行目です。
出典を各行に書かせておくと、上司に「これどこから持ってきたの」と聞かれた瞬間に戻れます。
きれいな要約だけ返ってくると、結局もう一度全部開き直すことになります。
3. 数字の羅列を、スプレッドシートの集計表に変える
表を作らせるとき、計算結果が値でベタ打ちされて返ってくると、あとから1行足すだけで全部やり直しになります。
下の数字を集計表にして、xlsxファイルで出してください。
- 列は「月」「案件数」「金額」「前月比」
- 前月比は数式で入れる。計算済みの値を直接書かない
- 金額は3桁区切り、単位は円
- 元データにない数字は作らない。欠けている月は行を残して「-」
- 出したファイルを開いて、数式が壊れていないか確認してから渡す
【元データ】
(ここに貼る)「数式で入れる」の一行があるだけで、渡されたあとに自分でいじれる表になります。
ここを指定しないと、見た目は完成しているのに二度と触れないファイルが出てきます。
4. プレゼンの中身だけ渡して、編集できるスライドにする
スライドは、ファイルが出てくることと、そのまま出せる状態であることがまったく別です。
下の内容で、社内向けの提案スライドを作ってください。
- 10枚まで。1枚あたりの文字は120字以内
- 構成は「現状」「課題」「打ち手」「効果」「進め方」の順
- 文字・図形・グラフを後から個別に編集できるpptxで出す
- 元の内容にない数字は足さない。数字が要る箇所は(要数値)と空けておく
- 出したあとファイルを開いて、文字切れ・重なり・余白を確認して直してから渡す
【中身】
(ここに話したいことを箇条書きで貼る)3行目と5行目を抜いて「pptxで出して」とだけ頼むと、ファイルは届くのに文字切れや重なりが残ったままになりがちです。
開いてから直す作業がまるごと残るなら、最初から自分で作るのと変わりません。
5. 前回の資料を渡して、体裁だけ引き継がせる
月次レポートや定例資料は、中身よりも体裁を揃えるほうに時間を取られます。
ゼロから作らせるのではなく、前回分を見本として渡します。
添付は前回の月次レポートです。これと同じ体裁で今月分を作ってください。
- 見出しの並び、表の列、色の使い方は前回に合わせる
- 中身は下のデータに差し替える
- 前回にあって今月データがない項目は、行を消さずに「-」を入れる
- 前回と傾向が大きく変わった数字は、表の下に1行コメントを付ける見本を1枚渡すだけで、「うちの会社のフォーマット」を毎回説明する手間が消えます。
スライドの場合は、真似してほしい既存資料を1枚から3枚添付すると、見た目の方向まで揃います。
5本の指示に必ず入れている、最後の一行が本体です
気づいた人もいると思いますが、上の指示にはだいたい同じ一行が入っています。
- 自分で読み返して、このまま転送できる状態に直してから出す
- 出したファイルを開いて、数式が壊れていないか確認してから渡す
- ファイルを開いて、文字切れ・重なり・余白を確認して直してから渡す
作らせるだけなら、前のモデルでもできていました。
変わったのは、作ったあとの見直しまで同じ指示の中でやりきってくれるところです。
「作る」で止めるか「開いて直す」まで書くかで、返ってくるものの完成度がまるごと変わります。
要は、人に仕事を頼むときと同じことを書いているだけです。
明日の資料作成を1つだけ、GPT-6 Astraに渡してみてください
5本を全部覚える必要はありません。
明日いちばん面倒な1つ、たぶん議事録か月次レポートのどちらかを、上のプロンプトをそのまま貼って投げてみてください。
うまくいかなかったときに疑うのは、AIの性能ではなく「足すな」と「開いて直せ」が指示に入っているかどうかです。
この2行を足すだけで、返ってくるものが変わります。
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