足りない服までAIが見つけて、買うところまで連れていってくれる

ここな
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@closetnote 5本

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予定のほうが先に決まってしまう日があります。

少しかしこまった食事会に呼ばれて、クローゼットを開けて、5分で分かる。

この中に着ていける服はない、と。

その「持っていない一着」まで探してきて、買うところまで連れていってくれるアプリを見つけました。

呼ばれた予定に着ていく服が、今の手持ちにはないと気づいたとき

手持ちの服で組めるコーデには、上限があります。

トップスが10枚あっても、その10枚が全部カジュアルなら、セミフォーマルの答えは0通りなんですよね。

ここ数年で増えたコーデ提案アプリは、この場面ではどうしても黙ります。

提案の材料が「今クローゼットにあるもの」に限られているからです。

持っていないものは、提案できない。

当たり前の話ではあるんですが、困り方としてはけっこう深刻です。

足りているのに選べないのと、そもそも足りないのとでは、必要な助けがまるで違うからです。

服を撮って登録すると、会話しながらコーデを組み立ててくれる

スマホで手持ちの服を撮ってAIに相談しながらコーデを組むイメージ

Elaraは2025年にニューヨークで生まれたAIスタイリストのアプリです。

最初にやることは、他のワードローブアプリと変わりません。

手持ちの服をスマホで撮って登録すると、カテゴリや色のタグが自動でついて、デジタルクローゼットができあがります。

変わってくるのはその次です。

検索でもフィルタでもなく、話しかけて相談します。

「屋外の結婚式に呼ばれた、セミフォーマルで」と伝えると、手持ちの中から組み合わせを出してくれて、なぜその組み合わせなのかという理由も添えてくれます。

毎朝の提案もあって、その日の天気と予定に合わせた1組が届きます。

そして手持ちだけでは組み上がらないとき、Elaraは黙りません。

足りない枠のほうを名指ししてきます。

足りない一着を、ブランドをまたいで探してきてくれる

手持ちのコーデに足りない一着を外のブランドから探して並べるイメージ

「ここに暖色系のとろみのあるブラウスが1枚あれば成立します」と言われた次の瞬間に、それらしい候補が並びます。

探してくる先は100以上のブランドのカタログで、Nike、Adidas、Zara、H&M、Ralph Lauren、Burberryといった名前が入っています。

自分でやるなら、ブランドのサイトを1つずつ開いて、同じ条件を何度も打ち込むところです。

その工程がまるごと消えます。

気に入ったけれど今は高い、というときは価格を追いかけてくれて、下がったタイミングで知らせが来ます。

ブラウザの拡張機能もあって、買い物中のページを開いたまま、その服が手持ちと合うのかを確認できます。

店頭でも通販でも「似たようなの持ってなかったっけ」で手が止まる場面はよくあるので、ここは効きます。

国内にも、投稿されたコーデに写っているアイテムをそのまま買いに行けるアプリはあります。

違うのは範囲です。

買える先が決まったブランドの中で完結する形と、ブランドをまたいで横断する形とでは、埋められる枠の幅が変わってきます。

ここからは正直に書いておきます。

「AIが勝手に買っておいてくれる」ところまでは、まだ来ていません。

公式サイトの中でも書き方が揺れていて、アプリを出ずに注文できると説明しているページもあれば、近くそうなると書いてあるページもあります。

ブランド向けの説明を読むと、決済そのものは各ブランドのサイト側で行う設計で、Elaraはその上に乗る形だと書かれています。

カートへの追加や返品のやりとりまで任せられる形は、今後の機能として挙げられている段階です。

なので今のところは、探して、比べて、買う直前まで連れていってくれる。

最後のボタンを押すのは自分、と思っておくのが正確なところです。

選んだ服も見送った服も、次の提案の材料になっていく

提案されたコーデを採用するか、見送るか。

どちらを選んでも、その選択が記録として残っていきます。

面白いのは、見送ったほうにも意味があることです。

「この形は違う」と伝えるたびに、次から似た提案が減っていきます。

自分の好みを言葉で説明するのって、意外と難しいんですよね。

「甘すぎるのは苦手」と言ってみても、どこからが甘すぎなのかは自分でも説明できない。

でも目の前に出てきた1組に対して「これは違う」と答えるだけなら、迷わず選べます。

言葉にできない基準のほうを、選択の積み重ねから拾ってもらう形です。

使い込むほど届く提案が自分側に寄ってくるのは、この積み重ねが効いているからなんですよね。

買う前に、着たときの見え方を確認できる

見つけてもらった一着で、いちばん引っかかるのは「自分が着たらどう見えるか」です。

バーチャル試着があって、購入前に自分の体に服を重ねた状態を確認できます。

サイズは合っているのに、着てみると想像と違う。

通販でやってしまうのは、だいたいこのパターンなんですよね。

画面の中で似合っていた服が、自分の肩幅や身長だと別物になる。

その落差を届く前に1回見ておけるのは大きいです。

公式サイトには、試着機能があると返品が5〜15ポイントほど減るという業界の目安も挙げられています。

ただし公式のブログには、試着で見える姿は判断の材料であってサイズの答えではない、という但し書きもあります。

硬い素材や凹凸のある生地はとくにそうだと思うので、最終確認というより候補を絞る道具として使うのがよさそうです。

日本から使うときに知っておきたいことと、任せる範囲の決め方

日本のApp Storeにも並んでいるので、ダウンロードして使うこと自体はできます。

ただし対応言語は英語だけです。

やることが服を撮って話しかけることなので操作で詰まる場面は少ないと思いますが、相談を英語で書くところは少し慣れが要ります。

料金は基本無料で、クレジットを買い足す形の課金があります。

日本のApp Storeの表記で、Quick Top Upが800円、Best Value Packが1,500円、Power Packが2,500円です。

このクレジットが何に使われるのかは公式に明記がないので、まずは無料の範囲で触ってみて、足りなくなってから考えるくらいでいいと思います。

もう1点、探してきてくれるブランドは海外のものが多いので、日本まで送ってもらえるかは各ブランドの条件次第になります。

手持ちの服の写真を預けることになる点も、気になる人は無理をしないほうがいいです。

最後に、どこまで任せたいかという話をします。

足りない枠を教えてもらうのは、素直にありがたいです。

自分では「なんとなく着る服がない」までしか言葉にできていなかったものが、「暖色系のとろみのあるトップスが1枚ない」まで分解されるので。

でも、その枠を埋める1着を決めるところは、まだ自分で握っていたいと思っています。

探す手間と、選ぶ楽しさは別物なんですよね。

手間だけ渡して、選ぶところは残す。

その線の引き方なら、クローゼットは私のもののままでいられます。