園の連絡アプリの通知と、カバンの底で折れている紙のプリント。
両方に目を通したつもりでも、「明日って何持っていくんだっけ」を思い出すのは決まって寝る前です。
この散らばった学校の連絡を、AIにまとめさせて朝の1通にできます。
学校のプリントと連絡帳アプリの通知が同時に来て、どれも把握しきれない
紙のプリントと連絡帳アプリで同じ予定が二重になる
我が家に連絡が届く経路は4つあります。
園の連絡アプリ、紙で来るクラスだより、行事ごとの持ち物表、そして年長になってから届き始めた小学校の案内です。
厄介なのは、同じ行事の情報が経路をまたいで少しずつ違う形で来ることです。
アプリで9月の予定表が届いて、その2週間後に紙のプリントで持ち物のお知らせが届く。
予定と持ち物が別の場所にあるので、どちらか片方を見た時点で「把握した」と思ってしまいます。
これは私の管理が甘いという話ではなくて、情報の入り口が分かれている構造の問題です。
アドビが未就学児から小学生の子を持つ保護者500人に聞いた調査では、学校からの連絡について「デジタル化を進めるべき」「どちらかというと進めるべき」と答えた人が74.6%でした。
4人に3人が同じところで詰まっています。
見落とすのはいつも持ち物と提出期限
落とすのは行事そのものではありません。
行事は覚えているんです。
落ちるのは「その前日までに何を用意するか」と「いつまでに紙を出すか」の2つだけ。
しかもこの2つは、たいていプリントの真ん中あたりにさらっと1行で書かれています。
全部読まないと拾えない情報が、全部読む時間がない人のところに届いている。
ここを機械に任せられないか、というのがずっと引っかかっていました。
家族の学校連絡を1日1通にまとめるAIがアメリカで生まれています
メールとカレンダーをつないで毎日1通にまとめる仕組み
同じ問題に真正面から取り組んでいるサービスが、2026年9月にアメリカで発表されました。
Fambotという、家族のまとめ役を引き受けるAIです。
やっていることはシンプルで、学校から届くメールやおたより、カレンダーの更新を読み取って、毎日1通のダイジェストにして送ってくれます。
中身は「今日やること」と「この先の予定」の2本立て。
気になることがあれば、メッセージで追加の質問もできます。
作ったのは、Uberでプロダクト責任者を務めていたDavid Reichさんら3人です。
Reichさんは3人の子どもを育てていて、「家に帰ったら子どもと過ごしたいのに、40通のメールを消化するのに1時間使っている」と話しています。
この一文だけで、作った動機がまるごと伝わってきます。
プレシードで約5億円を調達していて、すでに1,000世帯以上でテストされています。
ベータ期間中は無料です。
日本の園や学校の連絡には対応していないので発想だけ借りる
ただ、今つながる先はGmailとGoogleカレンダー、それとWhatsAppのグループです。
園や学校の連絡アプリへの対応はこれからで、コドモンのような日本のサービスも、そもそも紙で配られるプリントも、いまのところ想定の外にあります。
なので、このサービスを待つ話ではありません。
借りるのは「家中に散らばった連絡をAIが読んで、1日1通に落とす」という発想のほうです。
そしてこれは、ChatGPTのプロジェクト機能を使えば今夜のうちに自作できます。
ChatGPTのプロジェクト機能で1日1通のAI要約を自作する手順
プロジェクトに我が家の前提を先に書いておく
プロジェクトは、ひとつのテーマについて会話とファイルをまとめておける入れ物です。
無料プランでも使えて、1つのプロジェクトに5個までファイルを置けます。
Plusなら25個です。
まず「家の連絡」という名前でプロジェクトを作り、指示欄に我が家の前提を書いておきます。
ここに書いた内容は、そのプロジェクトの中で毎回自動的に効きます。
- 子どもは2人。上の子は年長、下の子は2歳児クラス
- 平日の送りは朝8時、迎えは18時半
- 提出物は前日の夜までに用意しておきたい
- 曜日で決まっている持ち物は、月曜が布団カバー、金曜が上履き
固有名詞は書きません。
園名も担任の名前も、要約を出すのに要らない情報です。
紙のプリントは写真、アプリの連絡はスクリーンショットで渡す
運用はこれだけです。
紙のプリントは受け取った瞬間にスマホで撮る。
連絡アプリの通知はスクリーンショットを撮る。
あとはその画像を、作ったプロジェクトのチャットに投げ込むだけ。
撮るときのコツは、1枚に1ページだけ写すことです。
まとめて撮りたくなりますが、複数枚を重ねて斜めから撮った写真は読み取りが一気に落ちます。
玄関で靴を履かせながらでも、1枚ずつなら10秒で終わります。
今日必要な行動だけを抜き出させる指示の書き方
夜か朝のどちらか、自分が落ち着いているほうのタイミングで、この文をそのまま送ります。
今日は◯月◯日です。
これまでに渡した写真とスクショから、次の3つだけ出してください。
1. 今日の持ち物と提出物
2. 明日までに準備が必要なもの
3. 今週中に返事や申し込みが必要なもの
該当がないものは「なし」と書いてください。
写真から読み取れなかった箇所は、推測で補わずに「読めなかった」と書いてください。最後の1行がいちばん大事です。
これを入れないと、読めなかった部分をそれっぽい言葉で埋めてくることがあります。
「読めなかった」と正直に返ってくれば、その1枚だけ自分で見直せば済みます。
Geminiを使っている人は、Gemに同じ指示と前提を登録すれば同じ形になります。
プリントの写真もそのまま添付できます。
1日1通にしてから決めた、プリントの見落としをAIに任せない線引き
読み取りが落ちる場面と、自分の目で確認する境界線
読み取りが崩れるのは、手書きの連絡帳、印刷が薄いプリント、折り目が文字にかかっている紙の3つです。
園のおたよりは手書き率が高いので、ここは素直に苦手だと思っておいたほうがいいです。
なので線引きはひとつだけ決めました。
日付と時刻は、要約を鵜呑みにせず元の写真で確認する。
持ち物の抜けは当日の朝に気づけば取り返せますが、集合時刻を1時間間違えると取り返せません。
逆に言えば、目視で追うのはそこだけで済むようになりました。
子どもの名前や園の名前をAIに渡すときのルール
写真を撮る前に、名前欄と園名のロゴが入る位置をトリミングで落とします。
手間に感じますが、1回やると習慣になります。
そのうえで、渡さないと決めているものが3つあります。
- 子どもの氏名と生年月日が書かれた提出書類
- 住所や連絡先が印字されている名簿類
- 顔写真が載っているクラスだより
要約に必要なのは「いつまでに何を持っていくか」だけなので、これらを渡さなくても困りません。
体調や発達に関する相談も、このプロジェクトには入れないようにしています。
連絡の整理と、子どもの状態の判断は別の話で、後者は園の先生やかかりつけの小児科に持っていくものだと思っています。
夜のうちにプロジェクトを1つ作って、前提を4行書く。
ここまでなら5分で終わります。
明日届いたプリントを1枚撮って投げ込むところから始めれば、今週の終わりには「明日の持ち物」を寝る前に思い出す時間がなくなっているはずです。



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