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「なんかいい感じで」を言語化する ― デザイナーのAI活用プロンプト

なごみ
なごみ

2026/03/10

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「なんかいい感じでお願いします」

クライアントのこの言葉、何度聞いたことか。

デザインの仕事は「形にすること」。
でも実は、その前後の「言語化」に一番時間がかかっている。

コンセプトを言葉にする。提案書を書く。修正の意図を説明する。見積もりを出す。
手を動かす前の「考えを整理する時間」が長い。

AIにデザインは作れない(まだ)。
でも「コンセプトの言語化」「クライアントへの説明文」「フィードバックの整理」なら、めちゃくちゃ使える。

コンセプトを固める

デザインコンセプトの言語化

頭の中のイメージを、クライアントに伝わる言葉にする。

デザインコンセプトを言語化するのを手伝ってほしい。壁打ち相手として。

■ プロジェクト: [概要]
■ クライアント: [業種/規模]
■ ターゲットユーザー: [誰に届けたいか]
■ 与えたい印象: [信頼感/先進性/親しみやすさ/高級感など]
■ 避けたい方向: [安っぽい/堅すぎる/ありきたりなど]
■ 参考にしている世界観: [あれば]

以下を出して:
- コンセプト文(100文字、提案書に使えるレベル)
- キーワード5つ(ムードボードの検索に使える)
- 「なぜこの方向性か」の根拠(ターゲットと紐づけて)
- NGの方向性(これだけはやらない)
- クライアントに伝えるときの言い回し

トンマナの定義書

「統一感がない」と言われる前に。

以下のプロジェクトのトーン&マナーを定義したい。

■ ブランド/プロジェクト: [名称]
■ ターゲット: [年齢/属性/嗜好]
■ 競合のデザイン: [○○っぽい/○○とは差別化したい]
■ 使う場面: [Web/アプリ/SNS/印刷物/複数]

以下を出して:
- カラーの方向性(色相/トーンのイメージ。HEX値はデザイナーが最終決定)
- タイポグラフィの指針(見出し/本文のバランス)
- 写真・イラストのスタイル(リアル/フラット/抽象的など)
- 余白の考え方(詰める/ゆったり)
- NGパターン(「これはやらない」リスト)
- 一言でいうと「○○な世界観」

条件: ガチガチのガイドラインではなく、チーム内の認識合わせに使えるレベルで。

クライアントとのやり取り

デザイン提案書の構成

デザインの「なぜ」を伝える資料。

デザイン提案書の構成を考えてほしい。

■ 提案するもの: [ロゴ/Webサイト/パンフレット/UI]
■ 提案数: [○案]
■ クライアント: [決裁者の立場/デザインへの理解度]
■ 懸念されそうなこと: [コスト/納期/好みとの違い]

以下を出して:
- 提案書の構成(ページ順と各ページのポイント)
- 各デザイン案の説明の仕方(見た目の説明ではなく「なぜこうしたか」)
- 「どの案がおすすめか」の伝え方
- 想定される質問と回答 3つ
- 「修正あり」になったときの対応フレーズ

フィードバックの翻訳

「もっとポップに」を具体的なアクションに変換する。

クライアントからのフィードバックを整理して、次のアクションに落としたい。

クライアントのコメント:
[フィードバックをそのまま貼り付け]

自分のデザイン意図:
[このデザインで何を表現したかったか]

以下を出して:
- フィードバックの整理(何を変えてほしいのか、箇条書きで)
- 「対応する」もの / 「議論が必要」なもの / 「対応しない方がいい」ものの仕分け
- 曖昧なフィードバック(「もっとポップに」等)の解釈候補 2〜3パターン
- クライアントに確認すべき質問
- 返答のテンプレート(受け入れる場合/議論する場合)

見積もりの作り方

「デザインって、なんでそんなにかかるの?」への答え。

以下のデザイン案件の見積もりを整理してほしい。

■ 制作物: [LP/コーポレートサイト/ロゴ/パンフレットなど]
■ ページ数/点数: [数量]
■ 含まれる工程: [ヒアリング/コンセプト設計/デザイン/コーディング/修正]
■ 修正対応: [○回まで/期間]
■ 相場感: [わかれば]

以下を出して:
- 見積もりの項目分け(工程別)
- 各項目の工数の目安と根拠
- 「含むもの/含まないもの」の明記(ここが一番トラブルになる)
- クライアントへの説明の仕方
- 値引き交渉が来たときの対応パターン

制作をスムーズに

コピーライティングの壁打ち

デザインに載せる言葉、自分で考えるのはしんどい。

以下のデザインに入れるコピーを一緒に考えてほしい。

■ 制作物: [バナー/LP/ポスター/名刺/パンフレットなど]
■ 目的: [認知/クリック/来店/問い合わせ]
■ ターゲット: [誰に届けたいか]
■ 伝えたいメッセージ: [核になるメッセージ]
■ 文字数制限: [あれば]
■ トーン: [カジュアル/フォーマル/エモい/ストレート]

以下を出して:
- キャッチコピー 5パターン
- サブコピー(キャッチの補足、各1行)
- CTA(ボタン文言/誘導テキスト)
- 各案の狙いの説明(クライアントへの提案用)

レイアウトの方向性

手を動かす前に、頭の中を整理する。

以下の制作物のレイアウト方向性を整理したい。

■ 制作物: [LP/チラシ/プレゼン資料/アプリ画面]
■ サイズ: [サイズ/画面幅]
■ 載せる要素: [ロゴ/写真/テキスト/CTA/アイコンなど]
■ 一番伝えたいこと: [最優先で目に入ってほしい情報]
■ ターゲットの閲覧環境: [スマホ/PC/印刷]

以下を出して:
- レイアウトの方向性 2パターン(テキストで構成を説明)
- 視線誘導の考え方(Z/F/ヒーロー型など)
- 優先度の整理(何を大きく、何を小さく)
- 余白のバランスの考え方

デザイナーとして

ポートフォリオの見せ方

作品の並べ方で、仕事の質は変わる。

デザイナーのポートフォリオの改善点を教えてほしい。

■ 現在の実績: [主な作品3〜5点の概要]
■ 強み: [UI/グラフィック/ブランディング/イラストなど]
■ 獲得したい仕事: [企業のWeb案件/スタートアップのUI/個人の名刺デザインなど]
■ 現在の課題: [数が少ない/見せ方が下手/自信がない]

以下を出して:
- ポートフォリオの構成(何をどの順番で見せるか)
- 各作品の「キャプション」の書き方(プロセスと成果を伝える)
- 自己紹介文のたたき台(100文字)
- 「載せない方がいい」作品の判断基準
- 「実績が少ない」場合のカバー方法

デザインの言語化トレーニング

「なぜこのデザインにしたか」を説明できるようになる。

以下のデザイン判断を、言葉で説明する練習をしたい。

■ デザインの説明: [自分が作ったデザインの概要]
■ 判断したこと: [色/フォント/レイアウト/余白/写真選定など]
■ 説明する相手: [クライアント/チーム/面接官]

以下をやってほしい:
1. 私のデザイン判断について質問して
2. 私が答える
3. その答えを「もっと伝わる言い方」に添削
4. デザインの意図を説明するフレームワークを教えて

条件: 「なんとなく」を「根拠がある判断」に変える練習として。

デザイナーがAIを使うコツ

AIはデザインツールの代わりにはならない。
でも「デザインの前後にある言語化」の作業は、かなり楽にしてくれる。

  • コンセプトの整理 → 手を動かすスピードが上がる
  • 提案書の下書き → プレゼン準備が半分の時間に
  • フィードバックの翻訳 → 修正の手戻りが減る

デザインそのものに集中するために、言葉の仕事をAIに手伝わせる。
この使い方が、今のところ一番相性がいい。

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