きれいに仕上げた写真に「これAI?」とコメントが付いて、モヤッとしたことはありませんか?
9月のインスタで伸びているのは、フラッシュの白飛びやブレ、ほこりのような「撮った跡」を足して、AIっぽさを消す加工です。
5つのトレンドを、使うツールとコピペ用プロンプトのセットでまとめました。
整いすぎた写真ほど、AIっぽさが出るのはなぜ?
肌も光もムラなく整った1枚は、今やAIで誰でも作れます。
だからこそ、ムラのなさそのものが「AIで作った」の目印になってしまいました。
素材サイトEnvatoの2026年の写真トレンドレポートでも、アナログっぽい質感が求められる背景に、AI画像への反動があると書かれています。
同じレポートでは、モーションブラーの検索数がひと月で15%増えていました。
今回の5つに共通するのは、光の当たり方、日付、動き、ほこりといった「カメラが実際に写した証拠」を足すことです。
ただし最後のStorm IIだけは逆で、AIを隠さず遊ぶ動画の加工です。
1. AI Flash Filter、直射フラッシュでデジカメ風にする加工
やわらかい光で撮った写真を、目の前でフラッシュを焚いたデジカメ写真に作り直す加工です。
肌のハイライトが白く飛び、背景は暗く沈んで、2000年代後半のホームパーティーで撮ったような1枚になります。
夜の写真や鏡越しの自撮りと相性がいいです。
使うのはインスタのストーリーズに入っているAIエフェクトです。
Meta Superintelligence Labsの画像生成モデル「Muse Image」で動いていて、ストーリーズで写真を選んだあと、エフェクトの一覧からFlashを選ぶと加工されます。
ここで注意がひとつあります。公式ブログではこのAIエフェクトは米国向けと案内されていて、Instagram公式も提供状況は地域で異なるとしています。
日本のアカウントでは一覧に出てこないことがあります。
インスタで出てこないときのフラッシュ加工プロンプト
ChatGPTかGeminiに写真を添付して、これを貼ってください。
この写真を、夜のパーティーでコンパクトデジカメの直射フラッシュを焚いたように加工して。肌は少し白飛びさせて、背景は暗く落として。顔立ちは変えないで。最後の「顔立ちは変えないで」は外さないでください。
フラッシュ系の加工は顔の形まで作り直されやすく、ここを抜くと別人っぽくなります。
2. 日付スタンプまで入れる、デジカメアプリの加工
旅行の写真、カメラロールに眠ったままになっていませんか? 右下にオレンジ色の日付を焼き込むだけで、その1枚が「その日そこにいた記録」に変わります。
Dazzは1980年代のフィルムカメラやコンパクトカメラの色味を再現するカメラアプリです。
撮影だけでなく、カメラロールの写真を読み込んで加工することもできます。
日付スタンプは書体を選べて、今日の日付と写真を撮った日のどちらを入れるかも切り替えられます。
読み込みに対応していないカメラもあるので、うまくいかないときは別のカメラに切り替えてみてください。
基本無料で、全カメラを使えるようにするなら買い切り2,200円です。
AIで作った写真に同じ仕上げを足したいときは、このプロンプトで再現できます。
この写真を2000年代のコンパクトデジカメで撮った色味にして。右下にオレンジ色のデジタル日付スタンプ「'26 9 25」を入れて。顔と構図は変えないで。日付は投稿する日に書き換えて使ってください。
3. 被写体だけ止めるモーションブラー加工
AIが出す写真は、画面のすみずみまでピントが合っていることが多いです。
そこに背景の流れるようなブレが入ると、「その場で動いていた」空気が一気に出ます。
Picsartにはぼかし系のエフェクトが6種類あって、その中にモーションブラーも入っています。
ブレの向きと強さを決めたら、ブラシで人物の部分だけブレを消して、主役をくっきり残すのがコツです。
AIで一発で作るならこちらです。
この写真の人物はくっきり残したまま、背景だけ横方向に流れるモーションブラーをかけて。カメラで流し撮りしたような動きを出して。顔までブレさせると、狙った演出ではなくただの手ブレ写真に見えます。
ブレるのは背景だけ、と決めておくと失敗しません。
4. ダストオーバーレイで、ほこりだけを足す加工
フィルム風の加工というと、粒子を全体に足すイメージがありますよね。
ダストオーバーレイは粒子ではなく、白い点のようなほこりと細い傷だけを重ねる加工です。
写真の色も解像感もそのままなので、「古いネガをスキャンした1枚」くらいの控えめな古さになります。
カフェやインテリアのように、画面がすっきりした写真ほど効きます。
Canvaなら、素材検索で「dust」などと探したテクスチャを写真の上に重ねて、透明度を下げるだけです。
濃すぎると汚れに見えるので、うっすら見える程度まで下げてください。
AIで仕上げたい場合はこちら。
この写真に、古いフィルムをスキャンしたような白いほこりと細い傷を薄く散らして。粒子は足さず、色味と構図はそのままにして。「粒子は足さず」と入れておかないと、AIが気を利かせて全体をザラつかせることがあります。
5. Storm II、あえてAIを隠さない群衆ダンス動画エフェクト
写真の投稿ばかりで、リールのネタが切れていませんか? 最後はここまでと逆方向の、動画のエフェクトです。
主役を中心に、後ろにいる大勢がぴったりそろって踊る動画を、写真1枚やプロンプトから作ります。
男性コーラスの音源と組み合わせるのが定番です。
DreaminaはCapCut系列のAI生成サービスで、動画モデルSeedance 2.5にプロンプトを渡して作ります。
夕方の校庭で、制服姿の生徒30人が同じ振り付けでそろって踊る。中央の1人だけは動かずカメラを見つめる。カメラはゆっくり前進。ロゴや文字は入れない。自分の顔写真1枚から作りたいなら、写真をアップするだけのテンプレートもあります。
リールにするなら構成もまねしてみてください。
最初の3分の1で完成動画を見せて、途中で作り方を一瞬はさみ、最後にもう一度完成版に戻す流れが、このトレンドでよく使われています。
加工トレンド5選、今日の1枚ならどれから試す?
迷ったら、今カメラロールにある写真で選ぶのがいちばん早いです。
1から4はどれも、足すのは光やブレ、ほこりといった質感だけで、顔と構図は動かしません。
どのプロンプトにも「顔は変えないで」「構図はそのまま」を入れているのはそのためです。
あなたのカメラロールで、いちばん「整いすぎている」写真はどれですか? まずはその1枚に、どれか1つだけ試してみてください。



コメント
ログイン か 会員登録 するとコメントできます