暗い写真と写り込みを、AIでインスタ用の1枚に直す頼み方

さくら
さくら

@sakuchan ・ 12本

サムネイル

逆光で顔が暗かったり、テーブルのレシートや後ろの席の知らない人が写り込んでいたりして、インスタに上げられずにいる写真はありませんか?明るさと写り込みと傾きをAIに直してもらう頼み方と、加工を盛りすぎて別人になる手前の線を、AIで作った作例の写真を実際に直してまとめました。先に言ってしまうと、「インスタ映えするように加工して」の一言では写り込みは残ったまま、頼んでいない花まで足されました。

「インスタ映えするように加工して」の一言で、何が残ったのか?

用意したのは2枚です。1枚はカフェの窓際に座る女性の写真で、逆光で顔と体が暗く、テーブルには丸まったレシートと紙ストローの袋、後ろの席には知らない人の後ろ姿が写っています。画面も少し右に傾いています。もう1枚は黄色っぽい照明で暗く撮れたラテとベイクドチーズケーキで、テーブルの端にスマホ、くしゃっとした紙ナプキン、伝票のクリップボードがあります。

試したのはOpenAIの画像生成モデル gpt-image-2 です。

この2枚に「インスタ映えするように加工して。」とだけ頼むと、どこまで直ると思いますか?

人物の写真は、全体が暖色寄りに少し明るくなっただけでした。レシートも袋も後ろの人も残り、傾きもそのままです。顔は同じ人に見えます。

意外だったのは物撮り(料理や物だけを撮った写真)のほうです。明るく暖色になったのはいいとして、ナプキンのあった場所に、元の写真になかったかすみ草のような白い花が咲いていました。窓の葉の影のような光まで足されて、スマホとクリップボードは残ったままです。

作例の2枚は、どちらもAIで作った架空の写真で、写っている女性も実在しない人物です。

左から、元の人物写真と「インスタ映えするように加工して。」の一言で直した版、元の物撮り写真と同じ一言で直した版。人物は少し明るく暖色になっただけでレシートや後ろの席の人は残り、物撮りはナプキンのあった場所に元の写真になかった白い花が足されている

AIは「映え」を自分なりに解釈して、頼んでいないものを足すことがあります。消したい物や直したいことは、依頼文に書いておく必要があります。

逆に言えば、何を直すかを自分で言葉にできれば、映えの解釈をAI任せにせずに済みます。次は、その言葉にし方です。

暗い顔と写り込みと傾きを、1回で直す頼み方

効いたのは、「直すのは次の3つだけです」と数を言い切って番号で並べ、そのあとに変えないものを並べる書き方でした。人物の写真にこの依頼文を送ると、顔と体が明るくなり、レシートと袋と後ろの席の人が消え、傾きもまっすぐになりました。一言で頼んだ版では全部残っていた3つが、1回でそろって直ったんです。

明るさと色だけを頼んだ回でも、頼んでいないのに肌が少しなめらかになりました。書いても完全には防げませんでしたが、変えないものには顔だけでなく目の大きさ、輪郭、肌の質感まで並べておくと、変わり方を小さく抑えられます。

人物写真に使った依頼文

この写真を、Instagramに上げる1枚に直してください。直すのは次の3つだけです。
1. 逆光で暗い顔と体を、自然な明るさにする
2. テーブルの上のレシートとストローの袋、後ろの席の人を消す
3. 少し右に傾いているのをまっすぐにする。
人物の顔・目の大きさ・輪郭・肌の質感・髪型・表情・服は、元の写真のまま変えないでください。背景の窓や席の形も変えないでください。
左が元の人物写真で、逆光で顔が暗く、テーブルにレシートとストローの袋、後ろの席に知らない人が写り、画面が右に傾いている。右がこの依頼文で直した写真で、顔が明るくなり、写り込みが3つとも消え、傾きもまっすぐになっている

自分の写真に合わせて書き換える欄

あなたの写真で、直したいことはいくつありますか?その数が「直すのは次の3つだけです」の数字になります。書き換えるのは次の3か所です。

書き換える欄
この写真では
自分の写真なら(例)
直す数
3つ
直したいことの数に合わせる(2つ、4つなど)
直すことの中身
逆光で暗い顔と体、レシートとストローの袋と後ろの席の人、右への傾き
部屋の照明で黄色っぽい色、背景に写り込んだ洗濯物など
変えないもの
顔、目の大きさ、輪郭、肌の質感、髪型、表情、服、背景の窓や席の形
顔まわりの項目はそのまま残し、背景で残したい物を書き足す

消したい物は「テーブルの上のレシート」「後ろの席の人」のように、場所と見た目で名指しして書きます。送ってから返ってくるまでは、1枚24〜30秒ほどでした。待ち時間を気にせず、何度でも試せる長さです。

カフェの物撮りも同じ型で、最後に「足さない」の1文を加えて頼むと、さっきの花は出てきませんでした。

カフェの物撮りは、足さないものまで書いておく

ナプキンが消えた場所に花が咲いていたら、そのお店の写真として出せますか?お店にない花が写っていたら、写真を見て来てくれた人に説明がつきませんよね。物撮りでは直すことを2つに絞り、変えないものに形と量を挙げて、最後に飾りを足さないよう1文加えました。

この写真を、Instagramに上げる1枚に直してください。直すのは次の2つだけです。
1. 黄色っぽく暗いのを、昼間の自然光のような明るさと色にする
2. テーブルの端のスマホ、紙ナプキン、伝票のクリップボードを消す。
カップ・ラテアートの形・ケーキの形と量・フォーク・お皿は、元の写真のまま変えないでください。お店の雰囲気が変わるような小物や飾りは足さないでください。
左が元の物撮り写真で、黄色っぽい照明で暗く、テーブルの端にスマホと紙ナプキンと伝票のクリップボードが写っている。右がこの依頼文で直した写真で、昼間の自然光のような色になり、3つの写り込みが消え、花などは足されず、ラテアートとケーキの形も元のまま

結果は、黄ばみが取れて昼間のような色になり、スマホとナプキンとクリップボードは全部消えました。花も飾りも足されず、ラテアートのハートとケーキの形も元と同じに見えます。写り込みだけを消すよう頼んだ別の回でも、消えた場所はテーブルの木目で埋まっていました。

人物版との違いは、変えないものが「形と量」になったことと、最後の「足さない」の1文です。この1文を入れた回で花が足されなかったのは事実ですが、比べたのは1回ずつなので、必ず防げるとまでは言えません。

物の写り込みは毎回きれいに消えたのに、人だけは少し様子が違いました。

写り込んだ後ろの人が消えないときは、同じ依頼文をもう一度送る

上げたあとで後ろの人の顔に気づくと、ちょっと気まずいですよね。写り込みのなかで、いちばん消えにくかったのが後ろの席の人でした。

レシート、ストローの袋、スマホ、ナプキン、クリップボードといった物は、消すよう頼んだ回では毎回消えています。ところが「テーブルの上の丸まったレシートと紙のストローの袋、後ろの席の人だけを消してください」と頼んだ回は、1回目に後ろの人だけが残りました。同じ依頼文をそのままもう一度送ると、2回目は消えていました。

同じ依頼文で2回頼んだ結果の比較。1回目はレシートとストローの袋は消えたが後ろの席の人が残り、2回目は後ろの席の人も消えている

消えていなかったら、文面をいじる前に同じ依頼文をもう一度送ってみてください。2回中1回なので確実とは言えませんが、試した範囲ではこれで片づきました。

消す、明るくするまでは、写真の状況を直す話です。別人に近づいたのは、顔に手を入れる頼み方をしたときでした。

「盛って」と頼んだ写真は、どこから別人に見える?

人物の写真に「この写真をもっと盛ってください。肌をつるつるにして、目を大きく、顔を小さく、全体をもっとかわいくしてください。」と頼みました。返ってきたのは、顔が小さく目が大きい、人形のような顔です。写り込みはそのまま残っていました。

明るさだけを直した顔と、「もっと盛って」と頼んだ顔の拡大比較。盛った版は顔が小さく目が大きくなり、人形のような顔で別人に見える

並べて見るまで、別人だと気づけますか?明るさだけを直した顔と横に並べると、同じ人には見えませんでした。

線を引くなら、直していいのは光、色、写り込み、傾きのような、その場の状況です。後ろの席の人を消すのも、この記事では直していい側に入れています。目の大きさ、輪郭、顔の大きさに手が入った時点で、写真は別人の側に越えます。

ただ、3つまとめて直した依頼文でも、変えないでと書いたのに肌がなめらかになり、目元の印象が私の目で見て少し変わりました。投稿前に元の写真と並べて、目、輪郭、肌の3か所だけは見比べてください。

今日やることは、カメラロールから、暗いか写り込みがある1枚を選ぶところからです。人物写真の依頼文の、直す数、直すことの中身、変えないものの3か所を自分の写真に合わせて書き換え、画像を編集できるAIに送ります。私が試したときは、返ってくるまで30秒ほどでした。使うAIやアプリによって仕上がりは変わるので、返ってきた1枚は元の写真と並べて確かめてください。まずどの1枚から直しますか?