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シニアの毎日の「困った」をAIが解決する70の質問集

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「AIに何を聞けばいいのか、さっぱり分からない」。

始めてみた方が最初につまずくのは、実は操作ではなくここなんですよ。

暮らしの場面ごとに、そのまま声に出せる言い方を並べていきますので、気になったところだけ拾ってみてください。

困りごとは、人によって違うようで案外同じです

先日、本屋さんで『老いてこそAI シニアの「困った!」を解決する、最新ツールの使い方』という本を見つけました。

3章立てのうち最後の1章がまるごと聞き方の実例で埋まっていて、その数が70。

2026年2月に出た、税込1,650円の本です。

同世代の困りごとが70通りに整理できてしまうんですね。

裏を返せば、私たちが日々「あら困った」と思うことは、思っているほどバラバラではないということです。

監修されたのは、中央大学の岡嶋裕史さんです。

NHKの「趣味どきっ!」でスマホの講座を受け持たれていて、70歳からのスマホ入門の本も監修されている方なんですよ。

テレビでスマホの手ほどきをしてきた方が目を通しているというので、私も安心して開けました。

とはいえ、70通り全部を覚える必要はありません。

私が繰り返し使っているのは、台所と調べもの、それに文章書きと心配ごと。

だいたいこの4つに収まります。

台所まわりは、聞き方ひとつで景色が変わります

夕方の台所のテーブルに置かれたスマホと、下ごしらえ途中の野菜が並ぶ様子のイラスト

夕飯の献立ほど、毎日きっちり悩まされるものはありませんよね。

最初に任せてみるなら、ここが向いています。

  • 「冷蔵庫に鶏もも肉となすと卵があります。夫婦2人分の夕飯を1品、教えてください」
  • 「血圧が高めなので、塩を控えめにした夕飯を1週間分お願いします」
  • 「歯が弱くなってきた母に出せる、やわらかい夕飯を3つ挙げてください」
  • 「この献立を作ります。買い物に行くので、足りないものだけ書き出してください」

肝心なのは、返ってきた献立が気に入らなかったときです。

そこで閉じてしまわないでください。

「もう少し簡単なものに」「魚のものに変えて」と続けて言えば、その場で作り直してくれます。

この二の矢を出せるかどうかで、使い勝手はまるで変わりますよ。

検索の窓には言い直しがききませんが、こちらは何度でも聞き返せますから。

調べても出てこないことを、写真ごと見せて聞く

縁側に広げた古い写真アルバムと、その写真を写そうとしているスマホのイラスト

検索の窓に打ち込んでも出てこないものは、世の中にたくさんあります。

手元にある「これ、何だったかしら」が、まさにそれですよね。

押し入れから出てきた古い写真。

どこで撮ったのか思い出せないとき、その写真を見せて「これはどこで撮った写真だと思いますか」と聞いてみてください。

写り込んだ建物や看板や山の形から、場所の見当を教えてくれます。

当たり外れはありますが、思い出す取っかかりには十分です。

  • 「この書類の意味が分かりません。分かりやすく言い換えてください」(役所や保険の封筒を撮って見せる)
  • 「この草花の名前を教えてください」(散歩道で撮った写真)
  • 「この洗濯表示は、どう洗えという意味ですか」
  • 「この炊飯器で予約炊飯をする手順を、順番に教えてください」(説明書のページを撮って見せる)

写真を見せられると知ったときは、あらまあ、と声が出ました。

長い文章を打ち直さずに済みますから、老眼鏡を探す手間まで減りますよ。

手紙も案内文も、書き出しだけ手伝ってもらう

書くこと自体は嫌いではないのに、最初の一行が出てこない。

そういう手紙、ありますよね。

  • 「孫が小学校に入学します。堅苦しくない言葉で、200字くらいのお祝いの手紙をお願いします」
  • 「いただきものへのお礼状を、季節の挨拶を入れて短めに書いてください」
  • 「町内会の秋祭りの案内を、回覧板に載せる形で200字にまとめてください」
  • 「使わなくなったミシンをフリマアプリに出します。買い手に伝わる紹介文を書いてください」
  • 「集会所の使い方について、住民に配るアンケートの質問を5つ考えてください」

出てきた文章を、そのまま使う必要はありません。

長すぎたら「半分の長さに」、堅ければ「もっと親しい調子で」と言えば、その場で直してくれます。

清書は自分でする。

下書きだけ手を借りる。

そう決めておくと、気持ちよく使えます。

怪しいメールも、身の回りの整理も相談できます

使ってみて、いちばん安心につながったのがこの2つでした。

身に覚えのない請求や、宅配の不在通知を装った短い文。

ああいうものが届いたら、書かれている文面をそのまま写して「これは詐欺のメールでしょうか。そう思う理由も教えてください」と聞いてみてください。

差出人の不自然さ、急がせる言い回し、リンク先の見分け方まで、順に挙げて返してきます。

ありがたいのは、その場ですぐ聞けることです。

娘に電話がつながるまで待たなくて済みます。

もうひとつが、身の回りの整理です。

  • 「元気なうちに家族へ伝えておくべきことを、書き出す項目として挙げてください」
  • 「入っている保険と連絡先を1枚にまとめたいので、表の作り方を教えてください」
  • 「実家の片づけを、無理のない順番で進める手順を考えてください」

ただし、お金と健康と相続にかかわる答えは、窓口でも必ず確かめてください。

AIは知らないことでも、もっともらしい言葉で埋めてしまうことがあります。

話し相手としては頼りになりますが、決めるのは自分です。

70通り全部はいりません。今日は1つだけ

ここまで並べた聞き方は、どれも1行です。

特別な言葉づかいも、覚える手順もありません。

強いて言えば、うまくいく聞き方には共通点が3つあります。

  1. 事情を先に書く。「夫婦2人です」「血圧が高めです」の一行があるだけで、返事の中身が変わります
  2. 何を返してほしいか言う。「3つ挙げて」「200字で」「表にして」と付け足すだけです
  3. 気に入らなければ言い直す。「もっと短く」の一言で通じます

70通りを端から試す必要はありませんよ。

今いちばん困っていることを1つだけ選んでください。

今夜の献立でも、机の上に置きっぱなしの見慣れない封筒でも構いません。

返事が返ってきたら、明日はきっと、次の一問を聞きたくなります。

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