ChatGPT無料版がThinkに対応、有料プランとの差を検証しました

AI脱社畜
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@monroe 92本

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ChatGPTの入力欄にThinkというボタンが増えていて、とりあえず押してみた人は多いと思います。

ただ、このボタンを押しても有料版と同じモデルが動き出すわけではありません。

無料版でどこまで足りるようになって、どこから先はまだ有料版が要るのかを、会社員の実務に当てはめて仕分けました。

ChatGPTの無料版が、テキストチャット無制限になりました

2026年8月6日、OpenAIが無料プランの扱いを大きく変えました。

まず標準で動くモデルが無料プランとGoプランで入れ替わり、その翌週にテキストの回数制限が外れて、難しい質問のときに深く考えさせるThinkボタンが届いています。

段階的な展開だったので、発表を追っていなくても「気づいたらボタンが増えていた」という人が多いはずです。

新しくなった標準モデルは、精度そのものも上がりました。

OpenAIの計測では、事実の誤りを含む回答が前の標準モデルと比べて約62パーセント減っています。

金融や医療、法律のように、間違えると困る分野のプロンプトを横断した数字です。

Thinkボタンを押しても、動いているモデルは変わりません

ここが今回いちばん誤解されやすいところです。

Thinkボタンは、答えを返すまでの時間を長く取って、より丁寧に考えさせる機能です。

ただし考えているのは、無料プランで普段動いているのと同じモデルです。

無料版のThinkは、同じモデルに考える時間を足す操作です

無料とGoで標準になったのはGPT-5.6 Lunaというモデルで、これはGPT-5.6シリーズの中でいちばん軽くて速いものです。

Thinkボタンを押すと、このLunaが時間をかけて考えます。

上位のモデルに切り替わるわけではありません。

有料版はモデルそのものが違います

PlusとProで標準になっているのはGPT-5.6 Solです。

有料側にはボタンではなくスライダーがあって、どのくらい深く考えさせるかを段階的に指定できます。

しかもSolは、無料プランで回数を使い切ったから使えないのではありません。

そもそも無料プランからは選べないようになっています。

回数の壁ではなく、プランで区切られた壁です。

項目
無料とGo
PlusとPro
標準で動くモデル
GPT-5.6 Luna
GPT-5.6 Sol
深く考えさせる操作
Thinkボタンのオンオフだけ
推論の深さをスライダーで調整
テキストのやり取り
無制限
無制限
画像生成やファイル添付
別枠の回数制限あり
制限がゆるい
Deep Research
回数制限あり
制限がゆるい

「Thinkが無料開放された」という見出しだけを見て、有料版と同じ答えが返ってくると期待すると、そこはズレます。

ではWeb検索のほうはどうなのかというと、こちらはもっと意外な話でした。

Web検索が今回の目玉だと思っていたら、とっくに無料でした

無料版で何ができるのかという話になると、必ず出てくるのがWeb検索です。

今回の更新で使えるようになったと思っている人もいますが、調べてみると話が違いました。

ChatGPTのWeb検索は2024年10月末に登場して、その年の終わりには無料のログインユーザーに開放されています。

さらに2025年2月には、アカウントを作らなくても誰でも使える状態になりました。

今回の8月のアップデートに、Web検索は含まれていません。

つまり「最新情報を調べたいから課金する」という理由は、1年以上前に消えていたわけです。

ニュースの要約でも、競合サービスの料金を調べる作業でも、無料のまま出典付きで返ってきます。

ここを知らないまま課金を続けていた人は、けっこういると思います。

無制限になったのはテキストだけで、画像とファイルは別枠のままです

画像の生成、ファイルの添付、音声のやり取り。

この3つには、これまでどおり別枠の制限が残っています。

無制限という言葉が強いので、全部が解放されたように読めてしまうのが厄介なところです。

しかもOpenAIは、この別枠の上限が具体的に何回なのかを公開していません。

よく使う機能ほど「今日はもう画像が作れない」という止まり方をするので、資料に図を入れる作業まで無料版に寄せるのは、まだ少し不安が残ります。

あわせて、無料プランでは広告が表示されることもあります。

ここは無制限化とセットで進んだ変化です。

会社員の日常業務は、ほとんど無料版だけで終わるようになりました

非エンジニアの仕事に当てはめると、無料版で完結するようになった作業はかなり広いです。

  • 会議の議事録を貼り付けて、決定事項とタスクだけ抜き出す
  • 提案書に使う業界データを、出典付きで調べてもらう
  • 送信前のメールを読ませて、角が立つ表現を直してもらう
  • 企画のたたき台を出して、突っ込みどころを列挙してもらう

この4つはどれも文字のやり取りだけで終わるので、無制限化の恩恵をそのまま受けます。

長い議事録を何本か続けて処理すると上限に当たっていた頃と比べると、作業が途中で止まらなくなったのは大きいです。

判断が要る相談、たとえば「この施策とこの施策のどちらを先にやるべきか」のような問いは、Thinkボタンを押してから投げると返ってくる答えの筋が変わります。

少し待たされますが、待つ価値のある場面です。

有料版が要るのは、量と精度を同時に求めるときです

課金の判断軸は、もう「使う回数」ではなくなりました。

テキストの回数なら無料で足りるからです。

残っているのは2点です。

  1. 答えの質そのものを上げたい場面。Solのほうが事実の誤りが少なく、考える深さも調整できます。数字や固有名詞が入る資料を作るなら、この差は効いてきます。
  2. 文字以外を大量に扱う場面。画像を何十枚も作る、大きなファイルを毎日投げる、といった使い方は無料の別枠に当たります。

逆に言えば、1日に何度かテキストで相談して、たまに調べ物をする、という使い方なら無料のままで問題ありません。

決め方はシンプルです。

直近1か月を思い出して、「止められて困った回数」を数えてみてください。

ゼロなら無料のままでいいですし、画像やファイルで何度も止まっていたなら、それがそのまま課金する理由になります。

無料版の実力が上がったぶん、お金を払う理由も前より具体的に言えるようになりました。