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OpenAI Codexの「Persistent Mode」とは 常時稼働エージェントの正体

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Codexに長めの作業を投げたのに、終わりきる前に止まっていた。

あの挙動を根本から変えるかもしれない選択肢が、公式発表を待たずにCodexのコードへ入りました。

ただし今の時点では、OpenAI自身が「すぐ出す予定はない」と言っている段階です。

Codexの思考量を選ぶメニューに、見慣れない選択肢が増えていました

Codex CLIの reasoning effort、答えを出す前にどれだけの計算リソースとトークンと時間を使ってよいかを選ぶあのメニューに、persistent という値が足されました。

選択肢に表示される説明文は「Continue working until put to sleep」、寝かせるまで動き続ける、です。

置き場所が面白いんですよ。

low や high と並ぶ「どれだけ考えるか」のつまみを回し切った先に、「止めるまで考え続ける」が置かれている。

タイムアウトの設定でも、実行モードの切り替えでもありません。

既存のモードは、タスクが終わっていなくても数分から数時間で止まります。

長い作業を投げると途中で切れるあの現象は、たまたまではなく設計上の上限だったわけですね。

公式発表ではなく、公開リポジトリのコードから見つかりました

この変更を見つけたのは、Wiredの記者マクスウェル・ゼフ(Maxwell Zeff)さんです。

報道は2026年8月27日でした。

該当するのは openai/codex のプルリクエスト #40799、タイトルは「Support persistent reasoning effort」で、8月26日にマージされています。

変更は9ファイル。

Rust側の codex-rs と TypeScript SDK の両方に Persistent という値が入りました。

openai/codex には11万9千を超えるスターが付いています。

発表前の機能でも、コードが入った瞬間から誰でも読める。

ニュースが公式発表より先に出るのは、そういう構造だからです。

ただし実装はまだ途中です。

コードには「ローカルの設定では persistent のまま保持するが、Responses APIではこれを disabled と呼ぶ」という趣旨のコメントがあり、APIへ送るときは既存の値に読み替えられています。

選択肢の受け皿ができた段階、と読むのが正確だと思います。

goalコマンドと似ていますが、止まる条件が違います

Codexには /goal という機能が既にあります。

2026年4月30日のv0.128.0で入ったもので、人が決めた1つの目標を追い続ける仕組みです。

ターミナルが落ちてもマシンを再起動しても、目標と進捗メモが残っていて再開できます。

つまり「セッションをまたいで動き続ける」だけなら、/goal でもうできているんですね。

今回の話をその言い換えだと受け取った方もいると思います。

違うのは止まる条件です。

/goal が止まるのは「目標を達成した」か「予算を使い切った」ときで、どちらも人が最初に置いた目標に紐づいています。

Persistent Mode が止まるのは、人が寝かせたときだけです。

差はセッションの長さではなく、次に何をやるかを誰が決めるかにあります。

ちなみに /goal の方は2026年5月21日のv0.133.0でCLIとIDE拡張、Codexアプリに展開済みなので、長時間走らせたいだけなら今すぐ試せます。

エージェントが自分で次のタスクを作る、という踏み込み

Wiredが確認したコードでは、エージェントに対してこんな指示が書かれていたと報じられています。

  • 仕事は要求に答えたら終わりではない、として自分でフォローアップタスクを作る
  • そのタスクをセッションをまたいで続ける
  • 過去のやり取りと「ユーザーについての知識」を踏まえて、次に何をやるか自分で決める
  • 頼まれなくてもユーザーに話しかけられるツールを持つ。ただし控えめに使うこと

最後の1行が個人的にいちばん引っかかりました。

話しかける手段を渡したうえで「使いすぎるな」と釘を刺している。

放っておくと話しかけてくる前提で設計されている、ということですよね。

Gizmodoは、この自発的にタスクを作る部分が Proactivity という名前の項目になっていると報じました。

「投げられた仕事をやり切る」から「次に何をやるかを決める」への移行です。

指示待ちの実行役だったものが、仕事の入り口まで担当し始めます。

承認した環境の外側は触らせない、という線引き

止まらないエージェントと聞くと権限まで広がる気がしますが、そこは分けて考えた方がいいです。

コードには「Persistent Mode はできることを広げるものではない」と明記されていて、ユーザー自身のシステムの外にあるものを変更するには先に承認が要る、とも書かれています。

注目したいのは、これがエージェントへの指示文として書かれている点です。

Codex CLI自体にも、作業ディレクトリの中なら自動で編集や実行ができて、その外のファイルやネットワークアクセスには承認を求めるという仕組みが別にあります。

指示と仕組みの二重でかけている形ですね。

実務で効いてくるのはここからです。

数分で終わるセッションなら、多少ゆるい承認範囲を渡しても影響は限定的でした。

寝かせるまで動き続ける相手に同じ範囲を渡すと、その範囲が効いている時間が桁違いになります。

待つ間に、承認範囲を見直しておく価値はあります

OpenAIの広報担当は、この機能をテストしているが直近で出す予定はないとWiredに答えています。

使ってみたくても、今は待つしかありません。

そのうえで、待っている間にやれることが1つあります。

今どのディレクトリまで自動の書き込みを許していて、何に対して承認を求める設定になっているか、一度確認しておくことです。

作業範囲の設計は、これまで「うっかり事故を防ぐ設定」でした。

止まらないエージェントが来ると、それがそのまま「どこまで任せるかの契約」になります。

5分あれば見直せるので、来てから慌てるより先に触っておく方が楽ですよ。

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