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面接の30分で「この人と一緒に働きたいか」がわかるなんて、実は無理がある ― 採用面接のAI活用プロンプト

なごみ
なごみ

2026/03/10

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「面接って、お互い演技してますよね」

ある人事担当者が、正直にそう言った。面接官は「うちは良い会社です」と見せようとし、候補者は「私は優秀です」と見せようとする。30分の演技大会で、本当のマッチングが見えるわけがない。

でも面接をなくすわけにはいかない。だから「30分でできるだけ本音に近づく面接」を設計するしかない。

AIに人の「一緒に働きたい感」を見抜くことはできない。候補者の緊張をほぐす雑談も、「この人はうちのカルチャーに合うか」の直感も、面接官にしかできない。

でも「質問の設計」「評価基準の整理」「面接後のフィードバック」なら、「なんとなく」の面接を「根拠のある採用判断」に変えられる。

面接官として

質問を「本音が見える形」に設計する

「志望動機は?」に用意された答えを聞いても、何もわからない。

以下のポジションの面接質問を設計してほしい。

■ 募集ポジション: [職種、役割]
■ 求めるスキル/経験: [必須/あれば尚可]
■ 重視する人物像: [自走力/チームワーク/粘り強さなど]
■ 面接時間: [○分]
■ 面接フェーズ: [一次/二次/最終]

以下を出して:
- アイスブレイク(2問。緊張をほぐす、でも「仕事の話に入りやすい」質問)
- スキル確認の質問(3問。経験を具体的に聞き出す形で)
- 行動特性を見る質問(3問。「○○のとき、どうしましたか?」形式)
- カルチャーフィットを見る質問(2問)
- 候補者からの質問タイム

各質問に「何を見ているか」と「良い回答/注意すべき回答」の目安をつけて。

評価基準を「なんとなく」から脱却する

「印象が良かった」だけでは、採用の根拠にならない。

以下のポジションの面接評価シートを作ってほしい。

■ ポジション: [職種]
■ 評価したい項目: [スキル/経験/人物像/カルチャーフィットなど]
■ 面接官の人数: [○人]

以下を出して:
- 評価項目(5〜7項目。具体的に何を見るか)
- 各項目の5段階評価基準(1はこう、3はこう、5はこう)
- 「絶対NG」の判断基準(これがあったら不合格)
- 面接官ごとの評価のすり合わせ方法
- 総合判断のフレームワーク(「3以上が○項目あれば通過」など)

「この人に決めた理由」を、後から説明できる評価基準で。

オファー面談で「入りたい」を引き出す

内定を出しても、来てくれないと意味がない。

以下の候補者へのオファー面談を設計してほしい。

■ 候補者の状況: [他社選考中/現職中/離職中]
■ ポジション: [職種]
■ オファー条件: [年収/ポジション/働き方]
■ 候補者が重視していること: [わかっている範囲で]
■ 他社との競合: [わかっていれば]

以下を出して:
- オファー面談の進め方(流れ)
- 条件の伝え方(「○○万円です」だけでなく、キャリアストーリーで)
- 候補者の懸念を引き出す質問
- 「他社と迷っている」ときの対応
- 回答期限の設定方法
- フォローアップの方法

「この会社で働きたい」と思ってもらえるオファー面談で。

候補者として

面接で「伝わる」自己PRを準備する

「何でもできます」は、何も伝わらない。

以下の面接の自己PRを一緒に作ってほしい。

■ 応募ポジション: [職種・企業]
■ 自分の経歴: [ざっくり]
■ 強み: [自分が思う強み]
■ アピールしたいエピソード: [具体的な実績や経験]

以下を出して:
- 自己PR(1分バージョン。構成: 結論→根拠→エピソード→再結論)
- 「この強みが御社でどう活きるか」の接続
- 面接官が「もっと聞きたい」と思うフックの入れ方
- 言わない方がいいこと(マイナスに取られるリスクがあるもの)
- 深掘りされたときの想定質問と回答(3つ)

「この人に会ってみたい」と思わせる自己PRで。

「なぜ辞めるんですか?」への答え方

転職面接で一番聞かれる、一番答えにくい質問。

退職理由の伝え方を一緒に考えてほしい。

■ 本当の退職理由: [正直に]
■ 応募先の企業: [業界・ポジション]
■ 応募先を選んだ理由: [志望動機と接続できるか]
■ 避けたいこと: [前職の悪口に聞こえる/ネガティブに見えるなど]

以下を出して:
- 退職理由の伝え方(3パターン。前向き/ニュートラル/正直)
- 前職の「良かったこと」を入れる方法(「嫌だから辞めた」に見せない)
- 志望動機との自然なつなぎ方
- 深掘りされたときの対応
- 「本音を言っていいライン」の判断基準

面接で聞くべき「逆質問」

「特にありません」は、興味がないのと同じ。

以下の面接での逆質問を一緒に考えてほしい。

■ 応募企業: [業界・規模]
■ 応募ポジション: [職種]
■ 面接フェーズ: [一次/二次/最終]
■ 面接官: [人事/現場マネージャー/役員]
■ 本当に知りたいこと: [働き方/チーム/成長/待遇など]

以下を出して:
- おすすめの逆質問(5つ。面接官の立場に合わせて)
- 各質問の「意図」と「良い回答の目安」
- 聞かない方がいい質問(このフェーズでは)
- 質問から「志望度の高さ」を伝える方法
- 回答を受けたときのリアクションの仕方

面接の後に

面接の振り返りで次につなげる

「手応えあった気がする」「ダメだった気がする」。気がする、じゃわからない。

面接の振り返りを手伝ってほしい。

■ 面接の概要: [企業、ポジション]
■ 聞かれた質問と自分の回答:
[覚えている範囲で]
■ うまく答えられた質問: [あれば]
■ うまく答えられなかった質問: [あれば]
■ 面接官の反応: [気になった反応]

以下を出して:
- うまくいった点の分析(何が良かったか)
- 改善すべき点(次回はこう答える)
- 答えられなかった質問への模範回答
- 次の面接(別企業含む)に向けた準備事項
- 全体の印象と合否予測(率直に)

採用面接でAIを使うときの約束

  1. 候補者の個人情報は入力しない ― 氏名、経歴の詳細、面接での具体的な発言はNG。「営業経験5年、マネジメント希望の30代」程度で
  2. AIの評価は参考にしない ― AIに「この候補者はどうですか?」と判断を委ねない。評価基準の設計には使えるが、人の評価は人がする
  3. 面接は「双方向」 ― 面接官として質問を準備するだけでなく、候補者に「この会社で働くイメージ」を持ってもらうことも忘れない。採用は、お互いが選び合うプロセス

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