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画像生成AI 勢力図 2026年8月版 新王者と退場するモデル

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「2026年最新」と書かれた画像生成AIの比較記事を開くと、だいたい1世代前のモデルが並んでいます。しかも厄介なのは、モデル名は合っているのに、その名前が指す中身のほうが入れ替わっているパターンです。この数ヶ月で誰が上がって誰が消えるのか、勢力図として整理しました。

前日に更新された比較記事が すでに1世代古い

国内の比較記事で、更新日が昨日になっているものを開いてみました。掲載9モデルの中に DALL-E 3、Stable Diffusion の SDXL、FLUX.1 が並んでいます。更新日は1日前、中身は数世代前です。

Nano Banana も載っていましたが、無印のほうでした。無印は10月2日に止まります。そこには触れられていません。

問題は、これが手抜きではないことです。名前が生き残っているせいで、古い情報が古く見えない。

置き換わっている関係を並べると、こうなります。

まだよく見る名前
2026年8月時点の現行
Imagen 4 と Imagen 4 Ultra
8月17日に全停止。移行先は Nano Banana 2
Nano Banana
無印は10月2日に停止。現行は Nano Banana 2
Midjourney V8
7月24日から V8.2 がデフォルト
DALL-E 3
GPT Image 2 が主力
FLUX.1
自前運用の基準は FLUX.2 [dev]

左の列を1つでも使っているなら、その設定は現行を指していません。

この4ヶ月で新王者に上がった3モデル

絵筆とパレットで新王者3モデルの交代を描いた水彩のイメージ

上がった順に並べると、4月、5月、7月です。

  1. GPT Image 2 は gpt-image-2-2026-04-21。4月21日のAPI公開で、条件を積み上げたプロンプトの追従精度はここが強い。文字の位置と色と書体を同時に指定するような、制約が3つも4つも重なる商用の絵で効きます。
  1. Nano Banana 2 は gemini-3.1-flash-image。5月28日リリースで状態は Stable、停止は早くても2027年5月28日です。上位に gemini-3-pro-image の Nano Banana Pro があるので、Flash で数を回して詰めたい1枚だけ Pro に上げる分け方ができます。
  1. Midjourney V8.2 は7月24日からデフォルト。入れ替わりの速さが一番わかりやすいのがここで、V8.1 が現役だったのは6月10日から7月23日までの6週間だけでした。

3つとも別の場所で首位を取っていて、同じ土俵で殴り合っているわけではありません。「どれが一番いいか」で選ぶと答えが出ないのは、そのためです。

8月17日 Imagen 4は Ultra ごと消える

停止するモデルを絵の具のチューブで表現した水彩のイメージ

退場側の主役はこれです。公式の文言は「All Imagen models are deprecated and will shut down as early as August 17, 2026」。

止まるのは4つです。

  • imagen-4.0-generate-001
  • imagen-4.0-fast-generate-001
  • imagen-4.0-ultra-generate-001
  • imagen-3.0-capability-001

Gemini Developer API と Agent Platform Gemini API の両方に適用されるので、呼び出し経路を変えて延命する手は使えません。

面白いのは3番目です。Ultra という最上位の名前を持ったまま消えます。名前の格と寿命に、何の関係もない。

そしてもうひとつ、無印 Nano Banana の gemini-2.5-flash-image も10月2日に止まります。Imagen 4 からここに逃げると、2ヶ月で2回移行することになります。

退場するのは品質が落ちたからではなく、提供側が世代をまとめて畳んでいるからです。だから「まだ十分きれいに出る」は、残る理由になりません。

隠れツール枠から主要勢力に上がった2つ

台頭は新モデルだけではありません。ずっとあったのに、立ち位置のほうが変わったものが2つあります。

Ideogram は長いこと「画像の中に文字を入れたいときだけ呼ぶ」補助ツールでした。3.0 で日本語を含む多言語の精度が上がり、2026年6月の 4.0 では文字描画のベンチマークで0.97というスコアが報告されています。補助で呼ぶ道具ではなく、文字が入る案件の主軸に置ける側へ移りました。ただし日本語は英字ほど安定しないので、そこは正直に見積もったほうがいいです。

Z-Image Turbo のほうは、自前で回す帯の話です。オープンウェイトの基準は長く FLUX.2 [dev] の32Bパラメータでしたが、こちらは6Bで Apache 2.0。8 NFE で1秒を切る推論、しかも16GB VRAM の民生GPUに収まります。Alibaba AI Arena のヒト選好評価では、オープンソース勢の中で最上位という結果が報告されています。

この2つに共通しているのは、「できることが増えた」ではなく「置ける場所が増えた」という上がり方です。勢力図が動くのは、新モデルが出た時だけではありません。

なぜ4ヶ月で入れ替わるのか 理由は3つ

構造のほうを見ておくと、次に何が起きるかが読めるようになります。

  1. 停止日を先に切る運用に変わりました。Nano Banana 2 ですら「早くても2027年5月28日」と停止予定が書かれています。出た瞬間から終わりが決まっている前提で、乗り換え計画を持つことになります。
  1. デフォルトの差し替えが月単位です。Midjourney V8.1 の現役期間は6週間でした。バージョンを明示していなければ、こちらは何も触っていないのに、ある朝から出力が変わります。
  1. 自前運用の必要スペックが下がりました。32Bから6Bへ、16GB VRAM で動くところまで来ています。参入できる人が増えれば、比較対象そのものが増える。

3番目が一番効きます。勢力図が荒れているのは上位が入れ替わっているからではなく、盤面に乗る駒が増え続けているからです。

結局 今日から使うならどれか

用途で切ると、迷う場面はそんなに多くありません。

  • APIで組んでいるなら gemini-3.1-flash-image へ。まず imagen-4.0 でリポジトリを検索して、抱えている作業量を先に把握する
  • 絵そのものの格を上げたいなら Midjourney V8.2。バージョン指定が V8 のままになっていないか確認する
  • 条件が多い商用画像なら GPT Image 2。文字入りとレイアウト指定はここが安定する
  • 画像を社外に出せない案件なら FLUX.2 [dev] か Z-Image Turbo。16GB VRAM で足りるなら後者から試すほうが早い
  • 画像の中に文字を入れるなら Ideogram 4.0。日本語は英字ほど安定しない前提で組む

迷ったら「作った絵をどこに置くか」で先に分けると早いです。社外に出せるかどうかで、候補が半分になります。

まとめ 次に勢力図が動くのは10月2日

10月2日に無印 Nano Banana が止まり、FLUX 3 の画像版は「数週間以内」と言われたまま日付が切られていません。

覚えておくと得なのは1点だけです。モデルを愛称で覚えないこと。

Nano Banana も Imagen 4 も、名前は生き残ったまま中身と寿命が別々に動きました。愛称で管理していると、動いたことに気づけません。設定ファイルに書くのも、比較記事から拾うのも、モデルIDとバージョン番号のほうです。

センスじゃない、言語化だ。勢力図で言語化すべきなのはモデルの序列ではなく、いま動いている設定が何を指しているか、のほうでした。

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