孫に聞かなくても、スマホの困りごとは声で解決できます

60代からのAI@けいこ
60代からのAI@けいこ

@keiko1965 9本

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「この画面、どうやって戻るんだったかしら」

そう思ったとき、まっさきに浮かぶのは孫の顔ではないでしょうか。

その孫を呼ばずに済ませる方法が、実はもうお手元のスマホに入っていますよ。

同じことを孫に3回聞くのは、さすがに気が引けます

前に一度、教えてもらっているんです。

そのときは、ちゃんと分かったつもりでいました。

ところがひと月も経って同じ場面になると、指が止まってしまう。

孫のほうは「いいよ、何回でも聞いて」と言ってくれます。

それが本心なのも、ちゃんと分かっています。

でも、その「何回でも」が3回目に差しかかるあたりで、こちらが先に遠慮してしまうんですね。

困っているのは操作そのものより、あと何回聞けるだろうと数えてしまうことのほうです。

その数を気にしなくていい相手が、今は、すぐそばにあります。

困りごとを抱えているのは、シニアの7割を超えています

障子越しの午後の光の中、座卓に置かれたスマホと湯のみと老眼鏡を描いた水彩イラスト

MMD研究所が2024年の暮れに、60代から70代でスマホをお持ちの1,200人へ聞いた調査があります。

スマホでトラブルや困りごとを経験したことがある人は、72.4パーセントでした。

10人のうち7人です。

中身でいちばん多かったのは「機能を使いこなせていない」で、43.9パーセント。

では、困ったときに誰へ相談しているのか。

同居している家族が31.9パーセント、通信会社のお客様窓口が27.9パーセント、離れて暮らす家族が21.6パーセントでした。

いちばん多い「同居している家族」でも、3割ちょっとなんですね。

ドコモのモバイル社会研究所が全国の60歳から84歳の方1,130名を訪ねて聞いた調査でも、70代の約6割、80代の約7割が「スマホを使いこなせていない」と感じていました。

もう一つ、目を引いた数字があります。

ネオマーケティングが今年の4月に60歳から75歳の500人へ聞いたところ、スマホの操作で困ったときの相談先は「インターネットで調べる」が43.2パーセントで1位でした。

「家族(子ども・孫)」の39.8パーセントを、すでに追い越しています。

家族に聞くのが当たり前という時代のほうが、そろそろ変わってきているようです。

孫に聞くのと、AIに聞くのとでは、聞ける回数が違います

縁側でスマホに向かって話しかけている手元と、傍らの湯のみと一輪の桔梗を描いた水彩イラスト

「それ、この前も教えたよ」

この一言が、いちばんこたえるんですよね。

孫は前に教えたことを覚えていますから、こちらは自然と、あと何回までなら許されるかを数えるようになります。

AIのほうは、前に何を聞いたかを持ち越しません。

3回目だろうと10回目だろうと、最初と同じ調子で答えてくれます。

ため息もつきませんし、忙しそうな素振りも見せません。

時間を選ばなくていいのも、ありがたいところです。

夜中の11時にふと思い出しても、朝まで待たずに済みます。

ただ、いいことばかりではありませんよ。

AIも間違えます。

言われたとおりに押しても、そのとおりの画面が出てこないことはあります。

そのときは「その画面は出てきませんでした」と、そのまま言い返してください。

たいていは、別のやり方を出し直してくれます。

呆れられない相手ができると、聞くことそのもののかまえが変わってきますよ。

文字を打たなくても、話しかけるだけで聞けます

小さな文字を打つのが億劫で、それだけで聞くのをやめてしまう。

声で聞けるなら、その手前の面倒がまるごとなくなります。

やり方はこれだけです。

  • ChatGPT(チャットジーピーティー)のアプリを開く
  • やりとりの画面の右下あたりにある、音の波のような形のマークを押す
  • マイクを使ってもいいですかと聞かれたら「許可」を選ぶ
  • あとは、いつもの声で話しかける

Androidをお使いなら、Gemini(ジェミニ)というアプリでも同じように声で話しかけられます。

聞き方に、決まった言い回しは要りません。

難しい言葉を使う必要もありません。

「スマホの画面の下のほうに、青い丸の中に白い矢印みたいなものが出ているんですが、これは何ですか」

これくらいの調子で構いません。

見えているものをそのまま口に出せば、ちゃんと通じます。

ひとつ、はっきりさせておきたいことがあります。

無料のままでできることと、できないことがあるんです。

  • 声での会話は、無料のままできます
  • 写真を送って見てもらうのも、無料でできます(枚数には上限があります)
  • 今見ている画面をそのまま相手に映して見せる機能は、有料の契約をした方だけです

ですから画面を見てもらいたいときは、その画面を写真に撮ってから送る、という順番になります。

LINEも写真の整理もアプリの更新も、同じように聞けます

「LINEでビデオ通話をかけたいのに、どこを押せばいいか分かりません」

こう言えば、押す場所を順番に教えてくれます。

一度で覚えられなくても、また同じことを聞けばいいんです。

「写真がいっぱいで、これ以上撮れませんと出てきました」

これなら、どこから減らせばいいか、消してはいけないものは何かまで説明してくれます。

「アプリを更新してくださいと出ているんですが、押しても大丈夫でしょうか」

押していいものかどうかの見分け方も、一緒に返ってきます。

どれも、孫を呼びつけるほどではないけれど、自分ひとりでは決めきれない。

そういう、あいだの困りごとなんですよね。

それでも分からないときのために、無料の教室もありますよ。

総務省が進めている取り組みで、全国の携帯電話のお店や公民館でスマホ教室が開かれています。

何度でも受けられて、費用はかかりません。

事前の申し込みが要りますから、お近くの開催を調べてからお出かけくださいね。

無料で試せるうちに、一度だけ声に出してみませんか

本当に困ってから初めて話しかけるのでは、たいてい慌てます。

ですから、何ごともない今のうちに、一度だけ試しておいてください。

聞くことは、なんでも構いません。

「スマホの文字を大きくしたいんですが、どうすればいいですか」

これくらいで十分です。

声が届いて、返事が返ってくる。

その往復を一度でも味わっておくと、次に本当に困ったときの一歩が、ずいぶん軽くなります。

かかる時間は1分もありませんよ。

そして、その1分のあとに残るのは、操作の知識よりも、何度聞いてもいい相手ができたという感覚のほうだと思います。