つまずいた1語だけ、AIに拾ってもらう英語の音読

ワンオペ育児×AI@まな
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子どもが絵本を持ってきて「読んで」と言う時間は、だいたい私が一番手を動かしている時間と重なります。
読んであげられない代わりに、子どもが自分で読むのを誰かが聞いていてくれたらいい。
そう思って見つけたアプリは、日本語に対応していませんでした。

読んで、と言われても手が離せない夕方があります

上の子が5歳になって、絵本のひらがなを指でなぞりながら拾い読みするようになりました。
つっかえながらも自分で声に出したいらしく、そのたびに「聞いてて」と呼ばれます。
呼ばれるのはたいてい、下の子を抱えたまま鍋の前にいるときです。

「あとでね」と返してしまう回数が増えてきて、そこがずっと引っかかっていました。
小学校に上がれば音読の宿題が始まって、この「隣で聞く役」は毎日の予定に入ってきます。
その前に、聞く役を半分だけでも外に出せないか。

そう考えて探していて出てきたのが、子どもが読むのをアプリのほうが聞く、という作りのものでした。

読むのは子ども、聞くのはアプリ

食卓にひらがなの絵本を広げた子どもの手元と、横に立てたスマートフォンのイラスト

Yomiという、フィンランドのInterlinearという学習系の会社が作っている読書アプリです。
子どもが声に出して読むのをアプリ側が聞いていて、読めた単語が画面上で光り、読めない単語をタップするとその発音が鳴る、という作りになっています。

対象年齢は5歳から9歳、今のところiPhoneとiPadだけです。
読んであげるアプリでも、代わりに読み上げるアプリでもありません。
読むのは子どもで、アプリは聞く側にいます。
うちの夕方に足りていないのはまさにその役だったので、ひらがなの絵本でこれが動くなら、と思って調べました。

ひらがなの絵本で使うつもりが、そこで止まりました

スマートフォンでアプリの説明ページを確認している母親の手元のイラスト

App Storeのページを下までスクロールすると、情報欄に対応言語が並んでいます。
Yomiのそこに書いてあるのは「英語」だけです。
日本語は入っていません。日本語に対応していないアプリは、ひらがなを読み上げても何を読まれているか判別できません。

つまり音読の宿題に使えるかどうかで言えば、今の時点では使えない、ということになります。
入れてから子どもの前で気づくと、うまくいかない時間に子どもを付き合わせることになります。
私が対応言語の欄を先に見たのはそのためで、この記事を書いているのも同じ理由です。

対応しているのは、英語だけでした

公式サイトのほうには、英語とフィンランド語に対応、言語は今後増やしていく、と書かれています。
日本のApp Storeの表示は英語のみなので、日本から入れた場合に使えるのは英語だと考えておくのが安全です。

日本語がそこに入る日が来るかは分かりません。
待つ価値があるかどうかは、この先の使い方を見てから決めてもらえればと思います。

英語の絵本がある家なら、どう使えるか。

英語の絵本を家に置いている、あるいは英語を少しだけ触らせてみたい。
そういう家庭なら、日本語非対応は問題になりません。
アプリの中には短いお話が最初から入っていて、やさしい順に3段階に分かれているので、手持ちの英語の絵本がなくてもそこから読ませられます。

読み終わったあとには、内容についての簡単な確認が出る作りです。
声だけ出して意味を追っていない状態は、隣にいない親には見えません。
そこをアプリ側が拾う設計になっているのは、任せる側としては安心材料でした。

つまずいた1語だけを、拾ってくれる仕組み

このアプリで一番いいと思ったのは、詰まったときの助け方です。
読めない単語が出てきたら、子どもがその単語を指でタップする。
すると、その1語だけ発音が鳴ります。
先回りして全部読み上げてしまうのではなく、止まった1語だけを渡す形です。

分からない単語が出るたびに「ママこれなんて読むの」と呼ばれる部分は、ここで置き換えられます。
英語の発音に自信がなくて子どもの前で読みたくない、という気持ちがあっても、この形なら任せやすいのではないでしょうか。

連続記録の日数も、コインも、他の子との順位も出てきません。
読ませ続けるための仕掛けが入っていないアプリは、やめたくなった日に親がうしろめたくならずに済みます。

声はどこにも送られていません

子ども向けの音声アプリで毎回気になるのは、その声がどこに行くのかです。
Yomiは音声の処理を端末の中だけで済ませていて、子どもの声は録音も保存も、どこかに送ることもしない、とアプリの説明に明記されています。

アカウント登録もなく、広告も出ず、他人とやりとりできる場所もありません。
子どもの声は、一度外に出てしまうと取り消せない種類の情報です。
そこを親が毎回気にしなくていいと書いてあるだけで、リビングにスマホを置いておくときの気持ちはだいぶ違います。

料金は、入っているお話の一部が無料で、そこから先が有料です。
日本のApp Storeでは週800円、月1,500円、年8,000円、買い切り4,000円の4通りが並んでいます。
続くかどうか分からないうちから払う必要はありません。

まずは無料のお話で、子どもが画面に向かって声を出すかどうかだけ見れば十分だと思います。

入れる前に見るのは、対応言語の欄です

日本語の音読を手伝ってもらうつもりでこのアプリを入れるのは、今はやめておいたほうがいいです。
そこは先に確かめたので、同じ確認に時間を使う必要はありません。
そのうえで、家に英語の絵本が1冊でもあるなら、入っている無料のお話を1本読ませてみてください。

読めた単語が光る、それだけのことを子どもがどう受け取るかは、1回やってみれば分かります。
そして子ども向けのアプリを入れる日は、どれであっても対応言語の欄と、声をどう扱うと書いてあるかの2か所を先に見る。

うちはこの2つを見る順番を変えてから、入れてから後悔することがなくなりました。