motion-skillsとは Claude Codeが覚える動画制作の教科書
動画制作をAIエージェントに丸投げしたら「なんか動いてるだけ」の残念な出力が返ってきた経験、ありますよね。
iart-ai/motion-skillsは、その「動きの作法」をClaude CodeやCursorに直接教え込むOSSスキル集です。
15パック51スキル、TikTokの縦型からManimの数学アニメまで用途別に揃っていて、npx skills add の一行で入る。
51スキルが解決する「動きを知らないAIエージェント」問題
Claude CodeやCursorに動画を作らせると、最初はだいたい「素材が並んでるだけ」の仕上がりになる。
フレーム設計もイージング(動きのカーブ)も知らないから当然です。
motion-skillsは、キネティックタイポ・データビズ・広告動画・EC商品動画・地図アニメーションといった用途別の作法を51個のスキルに分解して、エージェントに参照させる仕組み。
対応エージェントはClaude Code Cursor Codexなど40以上
面白いのが、Claude Code専用じゃないところ。
Cursor、Codex、その他40以上のAIコーディングエージェントに対応していて、追加した瞬間から自動で認識される。
エージェントを乗り換えても資産が使い回せるので、「今はClaude Codeだけど後でCursorに移るかも」という迷いを気にしなくていい設計です。
Remotion skillsとの違い なぜ15パックも必要なのか
ここ、混同しやすいので先に整理しときます。
「Remotion Skills」はRemotionフレームワークの操作を教える内部パッケージ寄りの単一目的スキル集。
motion-skillsはその上に立って、TikTok・広告・EC・データビズ・地図・WebGL・Manimまで用途別に15パックへ分けた総合スキル集です。
前者は「道具の使い方」、後者は「用途別のレシピブック」と言い換えるとしっくりくる。
15パックの全体像 用途別に分かれたスキルセット
15パックの内訳がこちら。
ターゲットが明確に分かれているので、自分の作りたい方向から探せます。
tiktok-video-skillstext-message-video-skillsyoutube-video-skillsecommerce-video-skillsad-video-skillsdata-animation-skillsexplainer-video-skillsmap-animation-skillsweb-animation-skillsmotion-design-skillskinetic-typography-skillsfreelance-motion-skillswebgl-animation-skillsmanim-skillsgenerative-illustration-skillsweb-animation-skills と motion-design-skills の9スキルが最重量級。
「まず1個試したい」なら manim-skills や map-animation-skills みたいな軽量パックから入ると挫折しにくいです。
motion-skillsのインストール手順
npx skills addで1行導入する方法
ターミナルで以下を叩くだけ。
npx skills add iart-ai/tiktok-video-skillsパック名の部分を差し替えれば任意のパックが入ります。
データビジュアライゼーションなら以下。
npx skills add iart-ai/data-animation-skillsnode と npm が入っていれば追加設定なしで動くので、環境構築で詰まる心配はほぼない。
Claude Codeのプラグインとして追加する方法
Claude Codeユーザー限定のショートカットも用意されています。
/plugin marketplace add iart-ai/web-animation-skillsスラッシュコマンドを叩くだけ。
ターミナルすら開かなくていい手軽さです。
使いたいパックだけ選んで入れるという考え方
全パック一気に入れる必要はない。
まず1〜2個試して「これは自分の用途に合う」と感じたパックだけ残す方が、エージェントの参照コンテキストが軽くなって出力精度も上がります。
主要パックを見る キネティックタイポからManimまで
キネティックタイポグラフィで文字を主役にする
kinetic-typography-skills は動く文字だけで映像を成立させるパック。
プレゼン動画のオープニング、SNS用のポエム的な短尺、ブランドムービーの導入に効きます。
「文字がバウンドしながら現れる」「一文字ずつスライドイン」の細かい所作を、エージェントが作法として持つ状態になる。
データビジュアライゼーションで数字を魅せる
data-animation-skills は棒グラフ・折れ線・ドーナツを「動くインフォグラフィック」として吐き出すパック。
決算資料やIR動画、月次レポートの動画版を作りたいプロダクトマネージャーやアナリストに刺さります。
数字がカウントアップしながらグラフが伸びる、あの表現が指示一発で出てくる。
TikTok Reels向けの縦型ショート動画パック
tiktok-video-skills は9:16の縦型、テンポ、字幕位置、BGMのタイミングまで作法通りに組むパック。
素材を渡して「これを縦型で1本にまとめて」と指示すれば形になります。
個人的にはここが一番、画像生成AIユーザーと相性が良い入口。
WebGLアニメーションでインタラクティブな表現を作る
webgl-animation-skills は3D空間・パーティクル・シェーダーを扱う9スキル構成のパック。
Webサイトのヒーローセクションやポートフォリオに組み込むと、静的なサイトが「触れるギャラリー」に変わります。
Three.jsの構文を覚えなくていいのが大きい。
Manimで数学的な美しさをアニメーションにする
manim-skills は3Blue1Brownで有名になったアニメーションライブラリ「Manim」を扱う専門パック。
方程式が変形しながら幾何学模様が動いていく、あの映像です。
教育コンテンツやYouTubeの解説動画を作る人は、Manim単体を学ぶより先にこのスキルを入れる方が早い。
motion-skillsの使い方 プロンプト一つで動きが生まれる仕組み
パックが入った状態で「TikTok用の商品紹介動画を作って」と伝えると、エージェントが tiktok-video-skills のスキル定義(SKILL.md)を自動で参照して、縦型フレーム・テンポ・字幕位置・BGMタイミングまで作法通りに組み立ててくれます。
「縦横比9:16で」「テンポは1.5秒ごと」と毎回書き足す必要がないので、指示が短くて済むし出力もブレない。
検証ループでエージェントが自分の出力を確認する
これがmotion-skillsの一番効くところ。
各スキルには「deliver-and-verify loop(検証ループ)」が組み込まれていて、動画を出力したあとにエージェント自身がフレームをキャプチャして、コンタクトシート化してMP4のエンコード状態まで確認します。
人間が「なんか変」と気づいて指摘するラリーが減るので、生成から仕上げまでの反復回数が目に見えて短くなる。
プロンプト画伯が考えるmotion-skillsの活用シナリオ
静止画の次に来る「動き」という表現領域
画像生成AIで一枚絵を作るのはもう慣れきった、次はどこへ、と思っている人にとってmotion-skillsは意外と手前の一歩だと感じます。
VeoやRunwayが「AIに丸投げで動画を作ってもらう」路線なのに対して、motion-skillsは「動きの作法を自分の指示に組み込む」路線。
プロンプトを積み上げてきた感覚と地続きです。
自分のAIアートをTikTok用ショート動画にする
MidjourneyやStable Diffusionで作った作品をギャラリーに置きっぱなしにするのはもったいない。
tiktok-video-skills を入れて「この画像を主役に、9:16の縦型、キャッチコピーを1.5秒ごとに切り替えて」と指示するだけで、TikTokやReelsに投稿できる短尺動画が出てきます。
1枚絵の見せ方が一気に広がる。
ポートフォリオサイトにWebGLの動く演出を加える
自分のAIアートをまとめたサイトに、webgl-animation-skills で作った3Dのローディング演出やホバーエフェクトを乗せると、静的な作品集が「触れるギャラリー」になります。
コードはエージェントが書いてくれるので、Three.jsの構文を覚える手間なしに、作品の見え方だけに集中できる。
まずは manim-skills みたいな軽量パックを1つだけ入れて動かしてみる。
それが、静止画に慣れた人が「動き」に踏み出す一番低いハードルだと思っています。



💬 コメント
ログイン か 会員登録 するとコメントできます