朝に測った肌スコアと、夜にもう一度測ったスコアが違って出る。
同じ顔なのにどうして、とモヤっとしたことはありませんか。
この記事では、点数そのものを追いかけるのをいったんやめて、「比べられる測り方」を自分で決めるところまで持っていきます。
同じ顔なのに、点数が違って出たらどう受け取るか。
肌診断アプリの点数がぶれたとき、取れる態度は2つに分かれます。
アプリが当てにならないと切り捨てるか、点数が動いた理由を自分の撮り方の側から探すか。
わたしは後者を取るようになりました。
写真1枚から肌を読むタイプのアプリは、そもそも「写真が変われば結果も変わる」仕組みの上に乗っているからです。
つまり、撮る条件を決めないまま並べた2つの点数は、比べたことにすらなっていません。
逆に言うと、条件さえ固定できれば、その点数は自分の中だけで通用する定規になります。
他人と比べる数字ではなく、先週の自分と比べる数字として使える、ということです。
100点満点のスコアは、何を見て決まっているのか。
今回、仕様を読み込んだのはこのアプリです。
@K-Beauty Care: Skin AI
セルフィー1枚から肌を解析して、韓国式の5ステップのケア順を返してくれるアプリです。
ストア説明によると、判定されるのは脂性肌・乾燥肌・混合肌・敏感肌という肌質と、ニキビ・毛穴の開き・水分不足・赤み・シミ・くすみという6つの項目。
そのうえで0から100までの Skin Health Score が出て、うるおい・キメ・トーン・毛穴の4つの推移を週単位で記録していく作りになっています。
提案されるアイテムは900点以上のK-Beauty商品から選ばれ、そのまま OLIVE YOUNG Global の商品ページに飛べる導線が付いています。
診断から購入までが一本につながっている、と考えると分かりやすいです。
ここで正直に書いておきたいことがあります。
ストアの説明には、診断アルゴリズムの中身も、皮膚科の監修があるかどうかも、精度をどう検証したかも書かれていません。
App Storeの評価も3件だけで、対応言語は英語のみと表示されています。
有料のGoldプランは年間で約4,500円、月額なら約900円ほど(7日間の無料トライアル付き)。
だからダメなアプリ、という話ではありません。
中身が公開されていない以上、出てきた点数は「その場で写真から推定された参考値」として受け取るのが自然だよね、という前提を共有したいだけです。
写真が変われば点数が変わる、その理由。
入力が写真1枚である、という一点から考えると、点数が動く余地はけっこうあります。
まず光です。窓際の自然光と、浴室の白い蛍光灯と、夜のリビングの電球色では、同じ肌でも写真に写る色味と明るさがまったく違います。
赤みやくすみのように「色」で見ているであろう項目は、光源の色温度に引っ張られてもおかしくありません。
次にカメラそのもの。最近のスマホは撮った瞬間に露出や肌の質感を自動で整えてしまいます。
毛穴やキメのような細かい情報は、この処理の強さで見え方が変わります。
そしてメイクの有無。ファンデーションやコンシーラーは、赤みやシミを物理的に覆い隠すものです。
すっぴんのときと同じ判定が返ってくるほうが、むしろ不思議だと思いませんか。
最後に時間帯。朝起きた直後と、皮脂が出てくる夕方と、洗顔した直後では、肌の表面の状態そのものが変わっています。
どれも「何点動く」と言い切れる話ではありません。
ただ、変わりうる要因がこれだけ並んでいるのに条件をそろえずに測っていたら、点数の上下が肌の変化なのか撮り方の変化なのか、誰にも切り分けられません。
なお、赤みやニキビが続いて気になるときは、アプリの点数を眺め続けるより皮膚科で相談したほうが早いです。
条件をそろえて測るための、5つの固定ルール
自分で決めておくと、点数が急に意味を持ちはじめます。
- 場所を1つに決める。洗面所の鏡の前など、毎回まったく同じ立ち位置にする
- 時間帯をそろえる。おすすめは洗顔直後。皮脂の量が一番ばらつきにくいタイミングです
- 光を固定する。天気に左右される自然光より、毎回同じ照明を点けた状態のほうが再現しやすいです
- すっぴんかメイク後か、どちらかに決める。両方測るなら「すっぴん用の記録」「メイク後の記録」として別々に持つ
- カメラの美肌補正やフィルターを切る。アプリ内カメラを使うなら毎回そちらに統一する
そのうえで、記録するものをもう1つ増やします。
点数だけでなく、毎回どの項目を指摘されたかをメモしておくことです。
点数は1点や2点で上下しても読みようがありませんが、「何回測っても水分不足が出てくる」なら十分に読める情報です。
何を足すべきかのヒントは、たいていこちらの側に落ちています。
買い物の導線が付いた診断と、どう距離を取るか。
商品提案が付いていること自体は、悪いことではありません。
何を選べばいいか分からない状態から、候補が5つに絞られるのはありがたいです。
引っかかるのは配置のほうです。
点数と商品リンクが同じ画面に並んでいると、出てきた数字が「足りていない」という感覚にすり替わり、その足りなさを埋める手段としてカートが目の前にある。
点数が、買う理由の顔をしはじめるわけです。
なので、買う前に3つだけ確認するようにしています。
- その弱点は、条件をそろえた複数回の診断で繰り返し出ているか。1回きりの指摘では動かない
- 提案されたアイテムは、今使っているものと役割が重なっていないか。化粧水を2本持っても意味がない
- 今日買う必要があるか。翌週にもう一度測ってから決めても、たいてい何も困らない
この3つを挟むだけで、診断のあとに勢いのまま買い物かごへ進む流れが一度止まります。
まとめ 点数は成績表ではなく、ケアのメモ
AIの肌スコアは、自分の肌を採点してもらうための数字ではありません。
条件をそろえて並べたときにだけ、自分の変化が見えるようになる記録です。
今日やるなら、洗顔したあとに洗面所の鏡の前で1回測って、点数と指摘された項目をメモしておくところからで十分です。
比べる相手は来週の自分なので、今日の点数が何点でも問題ありません。


コメント
ログイン か 会員登録 するとコメントできます