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Imagen 4は8月17日で終了 移行先の「Nano Banana」は無印ではなく2を選ぶ

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Imagen 4 を呼んでいるコードは、8月17日を境に動かなくなります。

移行先として名前が挙がっているのが「Nano Banana」なんですが、ここで無印を選ぶと10月にもう一度同じ作業をやることになる。

どっちに移るのが正解なのか、そして絵を作る側が食らうプロンプト面の変更を整理しました。

Imagen 4は8月17日で本当に止まる 対象は4モデル

公式の文言は「All Imagen models are deprecated and will shut down as early as August 17, 2026」です。

「as early as」なので後ろにずれる可能性はありますが、それを前提に予定を組むのは危険。

止まる対象は Imagen 4 の3種類と、画像編集で使う Imagen 3 の capability モデルを合わせた4つです。

  • imagen-4.0-generate-001
  • imagen-4.0-fast-generate-001
  • imagen-4.0-ultra-generate-001
  • imagen-3.0-capability-001

逃げ道を先に潰しておくと、これは Gemini Developer API と Agent Platform Gemini API(旧 Vertex AI)の両方に適用されます。

呼び出し経路を変えれば延命できる、という話ではありません。

そして猶予期間もありません。

モデルそのものが消えるので、generate_images() は警告を出しながら動き続けるのではなく、呼んだ瞬間にエラーになります。

移行先の「Nano Banana」は無印を選ぶと10月にもう一度移行になる

Nano Bananaの無印と2を絵の具のチューブで描き分けた水彩のイメージ

ここが今回いちばん事故りやすいところです。

「Nano Banana」という愛称が、2つの別モデルを指しています。

無印 Nano Banana は gemini-2.5-flash-image

2025年10月2日に出たモデルで、これ自体がすでに廃止予定です。

停止日は2026年10月2日。

つまり Imagen 4 から無印に移すと、8月に1回、10月にもう1回、2ヶ月で2回移行することになります。

Nano Banana 2 が gemini-3.1-flash-image のほう。

2026年5月28日リリースで状態は Stable、停止は早くても2027年5月28日です。

モデルID
通称
状態
停止時期
imagen-4.0-generate-001 ほか3種
Imagen 4
廃止予定
2026年8月17日
gemini-2.5-flash-image
Nano Banana
廃止予定
2026年10月2日
gemini-3.1-flash-image
Nano Banana 2
提供中
早くても2027年5月28日
gemini-3-pro-image
Nano Banana Pro
提供中
早くても2027年5月28日

ややこしいのは、移行先を gemini-2.5-flash-image と書いている解説が今も普通に出回っていることです。

Firebase の移行ガイドが名指ししているのは gemini-3.1-flash-imagegemini-3-pro-image のほう。

速度と単価を優先するなら gemini-3.1-flash-lite-image もあります。

迷ったら Flash から入って、作品として詰めたい1枚だけ Pro に上げるのが無駄がないです。

generate_images が消える コード側の破壊的変更は3つ

Imagen 4のコードがNano Banana 2に書き換わる様子を水彩で描いた図解イメージ

差し替えはモデルIDだけでは終わりません。

変わるのは3ヶ所です。

  1. メソッド名が generate_images() から generate_content() に変わる。モデルの作り方も ImagenModel から GenerativeModel になる
  2. レスポンスの形が変わる。generated_images の配列は消えて、画像は candidates[0].content.parts の中のパーツとして返る
  3. 複数枚生成が消える。number_of_images というパラメータ自体が存在せず、1回の呼び出しで必ず1枚
# これまで
res = client.models.generate_images(
    model="imagen-4.0-generate-001",
    prompt=prompt,
)
images = res.generated_images            # 最大4枚が配列で返ってくる

# これから
res = client.models.generate_content(
    model="gemini-3.1-flash-image",
    contents=prompt,
)
parts = res.candidates[0].content.parts  # 1枚ぶんが他のパーツと一緒に返る

3番目が効いてくるのは、絵を作っている人のほうです。

4枚まとめて出して並べて選ぶワークフローを組んでいたなら、それは4回呼ぶ設計に変わります。

公式が案内している回避策もループを回すことなので、待ち時間も課金も4倍で見積もり直すことになります。

ネガティブプロンプトが使えなくなる プロンプト側の落とし穴が本命

コードは1時間もあれば直ります。

本当に時間を持っていかれるのは、こっちです。

Imagen 4 でできたこと
Nano Banana 2 では
どう回すか
negative_prompt で除外を指定
非対応
否定形をやめて肯定形で描写しなおす
addWatermark で透かしを外す
常に SynthID 入り
外せない前提で運用を組む
imageFormat で JPEG 出力
常に PNG
生成後に変換工程を挟む
personGeneration で人物を禁止
既定で人物を生成する
プロンプトと目視チェックで担保する
number_of_images で一括生成
1回1枚
ループで回す

一番痛いのがネガティブプロンプトの廃止です。

「これは出すな」を別枠で書けなくなったので、除外条件を全部「そこに何があるか」に翻訳し直すことになります。

これまでの書き方だと、こう。

prompt: a quiet cafe interior, morning light
negative_prompt: people, text, logo, blurry

Nano Banana 2 に持っていくなら、こうです。

a quiet cafe interior in the morning light.
empty seats, no one in the room.
clean walls with no signage or lettering.
sharp focus throughout, every edge crisp.

people を消すのは「no one in the room」で通ります。

対象と場所がはっきりしている否定なら、本文の中に書いても効く。

効かないのは blurrylow quality のような品質系の除外語です。

これは否定のしようがないので、sharp focus crisp edges のように肯定形で言い直すしかありません。

透かしのほうも運用に直結します。

Imagen 4 では addWatermark で SynthID のオンオフを選べましたが、Gemini Image は必ず入る。

不可視なので見た目は変わりませんが、「透かしの入らない画像を納品する」という条件の案件は、この時点で成立しなくなります。

出力がPNG固定になる件は、バナーを100枚単位で回している人ほど効きます。

JPEGで圧縮率を指定して出していたなら、その工程が丸ごと後ろに移る。

そして personGeneration で人物生成を禁止していた運用は、既定で人物が出る側に反転します。

APIの設定で担保していたものを、プロンプトと目視に降ろすことになる。

切り替えた初日に一度、テンプレのプロンプトを全部通して出力を見たほうがいいです。

料金は1枚あたり約1.7倍 Batch APIを使えば逆に安くなる

Imagen 4 Standard は1枚 0.040ドル、約6円でした。

Nano Banana 2 の既定である1K解像度は1枚 0.067ドル、約10円。

素直に置き換えると約1.7倍です。

ただ、これは解像度と経路で大きく動きます。

解像度
通常
Batch API
0.5K
約7円
1K(既定)
約10円
約5円
2K
約15円
約8円
4K
約23円
約11円

Batch API を使うと1K が約5円まで下がって、Imagen 4 の約6円より安くなります。

月1,000枚のワークロードで並べると、Imagen 4 時代が約6,000円、そのまま通常APIに移すと約10,000円、Batch に寄せると約5,100円。

分け方はシンプルで、その場で返す必要があるものだけ通常API、翌日使う素材はBatchに寄せる。

もうひとつ、SNSのサムネイル程度なら0.5Kの約7円で足ります。

既定の1Kのまま全部流すと、要らない解像度に払い続けることになります。

4ステップで終わらせる移行手順

  1. imagen-4.0generate_images の2語でリポジトリを検索して、呼び出し箇所を全部出す
  2. モデルIDを gemini-3.1-flash-image に、メソッドを generate_content に差し替える。レスポンスの取り出しを candidates[0].content.parts に直す。thinking level は MINIMAL と HIGH から選べるので、速度優先なら MINIMAL
  3. number_of_images をループに置き換える。negative_prompt は肯定形の描写に書き直す。JPEG前提の後段処理があればPNG変換を挟む
  4. 本番と同じプロンプトを全部流して出力を見比べる。特に人物の出方と文字の出方は変わるので、テンプレは1本残らず通す

1と2だけ終わらせて本番に出すと、4で気づくはずのズレを本番で踏みます。

8月17日まで残り10日 今日やることだけ決める

今日やることは1個です。

imagen-4.0 で検索する。

これだけで、自分がどれくらいの規模の作業を抱えているかがわかります。

そのうえで押さえておくのは3点。

移行先は gemini-3.1-flash-image、つまり Nano Banana 2。

無印の gemini-2.5-flash-image に逃げると10月2日にもう一度やることになる。

コードは1時間で直るけれど、ネガティブプロンプトの書き直しは1時間では終わらない。

Nano Banana Pro のプロンプトを全部試したときにも思いましたが、モデルを乗り換えて一番作り直しになるのは、いつもプロンプトのほうなんですよね。

除外で組み立てていた指示を、肯定形で描写し直す。

書き方の土台から見直すなら画像生成AIプロンプトの書き方に一度戻ってもらうと早いと思います。

センスじゃない、言語化だ。

移行で本当に移すのはコードじゃなくて、プロンプトのほうです。

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