V2Funは1枚の画像から3Dモデル、8Kテクスチャ、AIモーションキャプチャまで自動生成できる3D制作AIです。
実際の使い方や料金、Meshyとの違いを画像生成目線で検証しました。
Product Huntでは2026年7月15日にLaunch of the Dayを受賞し、Day Rank #1を獲得しました。
ただ日本語での実測記事はZenn・Qiita・noteを探しても見つからないので、私がログインして触ってみた内容をまとめておきます。
V2Funとは|画像・動画から3Dモデルを自動生成するAIツール
V2Funを触って一番わかりやすいのは、画像生成の次のステップを1つのブラウザで完結させるサービス、という位置づけです。
従来ならイラストを描いた後、Blenderで形を起こし、Substanceでテクスチャを焼き、MixamoかRokokoでモーションを乗せて、ようやくアニメーションに辿り着きました。
V2Funはこの流れをぜんぶ内側に取り込んでいます。
機能は大きく4つに整理できます。
- Text/Image/Multi-view to 3D(テキスト・画像・マルチビューから3Dモデル生成)
- AI Automatic Rigging(自動リギング、骨入れ)
- AI Texture Generation(8K解像度対応のテクスチャ生成)
- AI Motion Capture(動画からモーション抽出)
キャラクター1体を作りきる工程が全部揃っている、というのが率直な印象です。
V2Funの使い方|1枚の画像から3Dモデルを生成する手順
一番シンプルなImage to 3Dの流れをまとめます。
1つ目、参照画像を準備する。
人物やキャラの全身が正面から写っている画像が扱いやすいです。
私はMidjourneyで作ったオリジナルキャラの全身立ち絵をアップしました。
2つ目、V2Funにログインして「Image to 3D」を選択。
ダッシュボードから機能タイルを選ぶだけで、ドラッグ&ドロップで画像が送られます。
3つ目、生成を待つ。
私の環境では数分でメッシュのプレビューが出てきました。
ここがV2Funの速さで、以前Meshyを触ったときと同じくらいの体感速度です。
4つ目、リトポロジーとテクスチャを確認して、必要ならリギングを追加。
「たたき台としてはよく出来ているけど、指先の穴が塞がっている」など、細かい修正が必要な箇所は目視で見つけていきます。
5つ目、FBX / GLB / OBJ等でエクスポート。
BlenderやUnity、VTuber用ソフトに持ち込めます。
公式ブログ自身が「生成後にジオメトリやテクスチャの確認・調整が必要な場合がある」と正直に書いていて、ここは押さえておきたいところ。
ワンクリックで完成品が出るというより、たたき台が数分で出るので、そこから磨いていく道具です。
8Kテクスチャとモーションキャプチャの実力を検証
V2Funで特に他と違うのがテクスチャの解像度とモーションキャプチャです。
8Kテクスチャは、遠景・中景では明らかにディテールが立ちます。
表面の質感、髪の毛の細部、衣服の縫い目までピクセルが破綻せず残るので、レンダリング品質を上げたい用途では効きます。
ただし出力ファイルサイズは大きくなるので、モバイルゲーム用途では4K・2Kに落とす前提で使うのが現実的です。
モーションキャプチャは、ダンス動画などを1本アップロードすると、人物の姿勢を抽出してモデルに乗せてくれます。
私が試した範囲では、手指の細かい動きは荒くなる場面があるものの、体幹の大きな動作はかなり実用的な精度で乗りました。
従来ならこの工程だけでRokokoやMove.aiを契約する必要がありました。
それがV2Fun内に統合されているのはワークフロー全体を短くします。
3Dアセット制作は業界解説だと、シンプルなキャラクターで2〜5日、ディテール重視で数週間、AAA品質のフルリグまで詰めると3〜4ヶ月、というのが目安と言われています。
V2Funはこの前半のたたき台工程を数分に圧縮する道具で、後半のブラッシュアップは人間の手が入るという位置づけです。
V2Funの料金プランと商用利用の範囲
正直に書くと、執筆時点(2026年7月20日)でV2Funの公式サイト、ヘルプ、FAQ、ブログのどこにも具体的な価格表は載っていません。
Product Huntのタグに「Free Options」表記があり、ログイン後に無料クレジットが付与される仕組みです。
まずは触ってみて、有料化のタイミングや金額はダッシュボード上で確認する形になります。
商用利用の可否も公式利用規約を必ず読んでから使うのが安全です。
AI生成物の商用利用可否はサービスごとに条件が細かく違い、V2Funも執筆時点で日本語の翻訳がありません。
仕事案件で使う場合は、規約と生成物の権利表記を英語で確認しておくのを勧めます。
MeshyやRodinとの違い|V2Funが得意なワークフロー
3D生成AIはMeshy、Rodin、Tripoが有名ですが、V2Funとは得意領域が違います。
V2Funの独自性はモーションキャプチャの統合です。
Meshy、Rodin、Tripoは基本的に静的な3Dモデルの生成が中心で、動きを付けるには別ツールとの連携が主流でした(Rodinは外部サービス連携でモーションを扱う経路もあります)。
V2Funはここまで内側に含んでいるので、VTuberや個人アニメーション制作者にとって工程削減が大きい。
一方でフォトリアル品質を突き詰めたいならRodin、静的なアセットのバラエティが欲しいならMeshyが強い。
V2Funは1体のキャラを最後まで完成させたい用途に振り切っている印象です。
画像生成AIのイラストを3D化してみた実例
私が普段Midjourneyで生成しているオリジナルキャラのイラストを、実際にV2Funで3D化してみました。
うまく行ったのは、正面立ち絵で背景がシンプル、体のパーツが遮蔽されていない画像です。
参照として1枚渡すだけでも、ラフだけど「これは確かに元絵のあの子だ」と分かるレベルまで来ました。
特に髪型・服装の雰囲気は8Kテクスチャの解像度に助けられて再現度が高い。
失敗しやすいのは、複雑なポーズや斜めアングル、髪の毛が体を隠している構図です。
この場合はマルチビュー機能(正面・側面・背面の3枚渡し)を使うほうが安定します。
V2Fun公式が推奨しているワークフローでもあるので、ここは素直にマルチビューを使うのが正解でした。
画像生成AIからの接続で言うと、MidjourneyやNanoBananaで作ったキャラをそのまま3Dに持ち込めるので、SNSアイコン用のOCキャラを3D化してVRChat用アバターに使う、といった導線が現実的に組めます。
プロンプトから3Dアセットまでを1日で回せる、というのが今までにない体験でした。
V2Funはどんな人におすすめか|まとめ
V2Funが刺さるのは、キャラクター1体を「イラスト→3Dモデル→動き付き」まで最短で通したい人です。
VTuberデビューを準備している個人勢、ゲームのプロトタイプで動くキャラを早く見たいインディー開発者、AR/VRアプリでオリジナルアバターを試したいクリエイター、あたりが本命ゾーンだと思います。
逆に、AAA品質のフォトリアルキャラをフルプロダクションで作りたい、あるいは何百体単位の静的アセットが必要な現場では、RodinやMeshyのほうが向いています。
V2Funは1体を通す道具で、大量に量産する道具ではありません。
執筆時点で日本語の解説記事はまだほぼ皆無なので、V2Funでググった人が触り始める最初の一歩として、この記事が役に立てば嬉しいです。
無料クレジットで触れる範囲でも、画像生成AIユーザーが3Dの世界に入っていく入口としては十分楽しめる道具でした。




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